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【J2:第31節 大分 vs 徳島】レポート:4月以来の連勝となった大分。この勝利が浮上の起爆剤となるはず。守備は機能するもゴールが遠かった徳島は連勝を逃す。(10.10.24)

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10月23日(土) 2010 J2リーグ戦 第31節
大分 1 - 0 徳島 (13:04/大銀ド/9,293人)
得点者:83' 東慶悟(大分)
スカパー!再放送 Ch185 10/26(火)後07:00〜
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前節、首位・柏を破った自信からか、序盤から大分が主導権を握り続けた。高い位置からショートカウンターを次々に繰り出し、一方的に攻め込んだ。特に質の高いフリーランニングでキム・ボギョン、チェ・ジョンハンの韓国人コンビが飛び込みやすいようにスペース生み出した河原和寿の運動量は特筆すべきものがあった。
しかし、大分の攻撃は時間の経過とともに次第に勢いを失っていく。「流動的な3トップを止め、バイタルを埋めるためにシステムを変更した」(美濃部直彦監督)と、中盤の枚数を増やし、自陣で守備網を広げた徳島の守備に攻め手を欠いた。優勢に試合を進めながらも得点が入らない嫌な展開となったが、藤田義明を中心とした大分の3バックもチャンスらしいチャンスを与えなかった。両チームとも守備陣が奮闘し、スコアレスで前半を終える。

「攻めあぐね悪い流れのときもあったが、守備陣が我慢してゼロに抑えてくれた。前半ゼロで抑えたことが後半にリズムをつくれた要因だと思う」と河原が振り返ったように、後半になると、再び大分が勢いを取り戻す。徳島がさらに自陣に引きこもったこともあり、重心を前に置いた大分は攻勢になる。70分には切り札としてベンチに残していた東慶悟を投入。これが猛攻へ転じる布石となる。「高い技術を持ち、ボールを落ち着かせ起点となれる選手」と皇甫官監督から絶大な信頼を得る東は、キレのあるドリブルに加え、相手の意表を付くパスで攻撃を活性する。そして、83分に生まれた東の決勝ゴール。菊地直哉の早いリスタートが相手DFのクリアミスを誘い、ポストに跳ね返ったボールに誰よりも速く反応し、押し込んだ。徳島にとっては不運なゴールであっただろうが、攻め続けた大分にとっては必然のゴールであった。

後がない徳島は、途中出場のドゥグラスをターゲットにパワープレーを試みるも、逃げ切りを図る大分にセカンドボールを拾われタイムアップの笛を聞くことになった。大分の多くの選手が「相手の堅い守りに苦しめられた」と試合後に話していた。確かに徳島の守備は堅かった。ただ、ゴールの匂いを感じさせるプレーは90分間通してわずかだった。1トップの津田知宏は大分DF陣に自由を奪われ、相手DFラインの裏を狙うはずの2列目の飛び出しも少なく、クロスを上げても中央でそれを受ける選手が見当たらない。堅固な守備とは正反対にぎこちない攻撃から、得点シーンを予感できなかったのである。「アグレッシブに攻撃にいきたかったが、あれだけ引いていれば難しかった。相手も引くのが早かったので、もっと早いパス回しでブロックをつくる前に崩したかった。その点を次への修正点としたい」と柿谷曜一朗は口にした言葉は、この日の敗因を的確に表していた。

4月以来の連勝となった大分だが、この勝利は浮上の起爆剤となりうる。約2カ月間結果が出ずに苦しむなかでも、守備を主体とした自分たちのスタイルを徹底してきたことが勝利につながった。あとは皇甫官監督が言うように「これからもやり続けることが大事」。残り7試合、「自分たちのサッカー」の軸をブラさずに保ち続けることができれば、来季への大きな礎になるはずだ。

以上

2010.10.24 Reported by 柚野真也
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