10月10日、千葉のクラブハウス＆練習場のユナイテッドパーク（２００９年10月４日に竣工セレモニーを開催）で、11時から『ユナイテッドパーク１周年祭』が開催された。当日は同じく11時からマリノスタウンで横浜ＦＭとの練習試合が行なわれたこともあり、『ユナイテッドパーク１周年祭』に参加したのは、主に前日の天皇杯３回戦にスタメンで出場した選手たち。さらに、前日から降り続いていた雨のため、ピッチエリアでの開催のイベントは残念ながら中止となり、ややこじんまりした印象の１周年祭となった。

それでも、日頃の応援に感謝している選手たちは、来場したサポーターやファンを楽しませようとサービス精神旺盛なところを披露。ユナイテッドパーク内のオフィシャルショップ『12ＪＥＦ』で販売されている商品を使った『１周年記念ジェフコーディネート対決！』では、青木良太選手が伊藤大介選手をモデルに、そして倉田秋選手が鎌田翔雅選手をモデルにコーディネート。伊藤選手がスタンダードなサポーター風ファッションだったのに対し、鎌田選手は優しい笑顔のイメージからか「（持っている）テディベアがポイント」（倉田選手）というラブリーな感じ？（笑）のファッションで、女性サポーターから「可愛い〜」という声があがった。観客の拍手の多さで判定する対決には勝ったものの、登場した時から「恥ずかしい」と照れていた鎌田選手は退場する時には逃げるように走っていた。

フードコートでは、初登場のジェフィ焼きをはじめソーセージやタコス、ジェフ勝つ弁当やカツサンド、マンゴーやグアバのジュースなどの飲み物が販売され、ネット選手、深井正樹選手、山口慶選手が手伝った。ソーセージやタコスの販売を手伝った時のネット選手は、鉄板焼きの火力の熱気に「アツイ！」「アブナイ！」と言いながらタオルで汗を拭き、焼き立ての商品を食べたお客さんが「熱い！」と言うと「ゴメンナサーイ」と答えるリアクション。深井選手、山口選手も商品を販売しながら、写真撮影にもしっかり応じていた。

ミーティングルームで開催された『選手と本音でトークショー』では、千葉のオフィシャルカメラマンの今井恭司氏が撮影した写真を紹介しながら、裏話を交えつつカメラマンの視点から日本サッカーの歴史を語った。その後、茶野隆行選手と岡本昌弘選手も参加し、千葉（市原）に所属した元日本代表選手の当時の写真（江尻篤彦監督や茶野選手の写真も）を見ながら、「噂ですけど…」という言葉をつけてのチームメートの暴露話も入れつつトークを展開。最後は、今井氏がＦＩＦＡワールドカップ南アフリカ大会取材で入手したグッズが当たるクイズ大会で締めくくった。

イベントは他にもまだまだ盛り沢山。ユナイテッドパーク内の各エリアに隠された谷澤達也選手の顔写真14枚のそれぞれに書かれた文字を集めたキーワードが正解するとクリアファイルがもらえる『オリエンテーリング「谷澤を探せ!!」』、千葉のオフィシャルサイト内の人気コーナーが元の『ユナパレポ大賞』、選手のグッズを競り落とす『チャリティオークション』（落札金額は１品につき最大２万円までで、集まった落札金は日本ユニセフ協会に寄付）、参加選手全員と当日のお客さんが参加した『ユナパで集合写真』（後日、オフィシャルサイトでフリーダウンロードが可能）などが行なわれた。

Ｊ１昇格争いは厳しさを増す一方だが、この日ばかりは選手、そしてサポーターやファンも笑顔でいっぱい。シーズン終了後にはＪ１昇格を喜ぶ、こんな笑顔がまた見たい。

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2010.10.12 Reported by 赤沼圭子