10月13日(水)第90回天皇杯3回戦 川崎F vs 横浜FC(19:00KICK OFF/等々力)
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チケット情報 |天皇杯特集
TV中継:NHK-BS1 19:00〜(生放送)
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川崎Fの自信が揺らいでいる。先日行われた磐田とのヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦は、ホームに磐田を迎えた川崎Fが、その圧倒的に有利な状況を生かすことができずに敗戦。決勝進出を逃している。高い勝率を誇ってきた等々力で、リーグ戦での2連敗と合わせ公式戦3連敗となっており、試合翌日の練習場では敗戦のショックを隠さない選手の姿も見られた。精神的なダメージの大きさは計り知れず、中2日での立て直しが急務となっている。
ただ、選手たちが難しい状況にある事はサポーターも理解しており、11日の練習場には横断幕が掲げられ、練習を終えた選手たちにコアサポーターが声を掛けることで選手たちを鼓舞する姿があった。
「今日はこうやってサポーターも来てくれてありがたいですね。自分たちも悔しんですが、でもサポーターも悔しい中で切り替えようと言ってくれた。それは嬉しかったです」と話すのは小宮山尊信。「とにかく優勝して恩返ししたいと思います」とこの天皇杯への思いを口にしていた。
同じくサポーターへの謝意を口にした黒津勝は、心理的に後を引く敗戦の直後という事を念頭に「この天皇杯は難しいですね。メンバーもわからない」と話しつつ「ただ、次勝てば弾みは付くと思うし、引きずってもいられない。連戦になりますが、逆にすぐに試合があってよかったかもしれません」と自分に言い聞かせるように話していた。
敗退してしまったヤマザキナビスコカップのことを嘆いても仕方のないこと。今は気持ちを切り替えて、すぐにやってくる天皇杯に備えるしかない。だからこそ、高畠勉監督はナビスコカップの敗戦について「教訓にしてほしい」と語気を強める。そしてホームに横浜FCを迎えるこの試合では「最初からフロンターレらしいサッカーを展開したい」と話していた。フロンターレらしいサッカーとはすなわち、攻撃的なサッカーを意味しており、立ち上がりから積極的に前に出て行くという戦いと考えて間違いはないだろう。となると、自陣でブロックを作るのではなく、積極的かつ主体的にプレスを仕掛け、自ら相手ボールを奪いに出るようなサッカーをしたいという事になる。ラインを高めに維持し、より相手ゴールに近い位置でプレーすることを狙いにするのであろう。
そうした戦い自体は悪いものではないのだが、ひとつ気になることがある。横浜FCの時間帯別得点である。横浜FCは今季のJ2リーグ戦で試合開始から15分までの時間帯に13ゴールを決めており、リーグ首位の成績を残している。ちなみにこの13ゴール中4ゴールはシーズン中にFC東京に移籍した大黒将志が決めたもので、それを除外すれば9ゴールとなる。ただ、9ゴールだとしてもリーグ2位の千葉の7を上回っており、試合開始直後の時間帯に高い得点力を持っているのは間違いない。そんな横浜FCの攻撃を牽引するのが、難波宏明とカイオの2トップである。シーズン途中に加入したカイオと共に、ここ最近コンスタントにゴールを決めており、ディフェンスラインの菊地光将はこの両者の攻撃力を気にしていた。
菊地に関しては、駒沢大学の同級生の八角剛史との対決にも意欲を見せている。その八角について菊地は「サッカーを知っていて、熱い選手です」と話しており、ホベルトとコンビを組むボランチのポジションで出場が予定される旧友とのプレーを楽しみにしていた。
中2日での連戦となる川崎Fは、高畠監督によるとけが人の状況次第で先発メンバーの入れ替えもありうるとのこと。ただ、夏場に中2日での連戦を経験したこと。そして暑さが緩んできている事もありコンディション調整に関しては、心配はしていない。その一方で、気がかりなのがメンタルコンディションである。ヤマザキナビスコカップのショックを払拭し、気持ちを前向きに立て直せているのかどうか。タイトルを狙おうというチームである以上、川崎Fにとって負けられない試合であるのは間違いないのだが、気持ちをコントロールするというのは想像以上に難しいもの。どこか緩んで見えたナビスコカップの再現だけは避けて欲しいが、はたしてどのような戦いになるのか。J1の矜持を胸に、4回戦へと駒を進めてほしいところだ。
以上
2010.10.12 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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