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【第90回天皇杯3回戦 横浜FM vs 鳥栖】レポート:『年の差アベック弾』で横浜FMが16強へ。鳥栖は力の差を見せつけられて守備で手いっぱい(10.10.10)

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10月9日(土) 第90回天皇杯3回戦
横浜FM 2 - 1 鳥栖 (13:05/ニッパ球/3,949人)
得点者:23' 中村 俊輔(横浜FM)、59' 小野 裕二(横浜FM)、85' 早坂 良太(鳥栖)
チケット情報天皇杯特集
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J1とJ2の実力差――。そう言ってしまえば身も蓋もないが、2−1の点差以上に両チームの力の差を感じるゲームだった。
では何が違うのか? その答えを会見でサガン鳥栖・松本育夫監督が分かりやすく『解説』してくれた。要約すれば、「パスの出し手のボールコントロール、受け手の動き出しの質に差があるため、J1のチームはパスがよく通る」となるだろう。

前半からその差が顕著に表れ、主導権を譲ることなくゲームを運んだ横浜F・マリノス。とはいえ、簡単に得点できたわけではない。パスは通るがなかなか崩せずにいた。その一因は鳥栖の守りにある。
「相手にスペースと時間を与えない中盤の守備をやらせようと心掛けた。ある程度、成果を出せていた」(松本監督)
この日、センターバックに入ったベテラン飯尾和也が「前から行け!」「まだ(プレスに)行くな!」など、指示を出し続け、うまくラインを統率。中盤の選手たちはそれに呼応し、ラインの上げ下げを巧妙にチェンジする。また、中盤の4人はフラットに並び、DF4枚との距離間をコンパクトに保って、ゾーンディフェンスを遂行。各自が持ち場を責任持って守ることで、明確な意思統一が図れていた。だが、しっかり防波堤を築くも、技術の差を見せつけられ、「ボールが取れない。こっちが疲れてきてしまった」(山瀬幸宏)。

23分に横浜FMが先制点。中村俊輔が直接FKを沈めたわけだが、FKを獲得したのは小野裕二のトリックプレー。パスを受けた小野は意表を突く股抜きで、敵DFを置き去りにしたかに見えたが、後ろから倒される。パスを回され続けたDFは一瞬だが対応が鈍り、俊敏な小野の動きに付いていけなかったのだ。
さらに、小野は39分に決定機を迎える。中村のロングスルーパスでGKと1対1の場面を迎えるも、左足シュートは枠外へ。しかし、59分に汚名返上。鳥栖・山瀬幸のバックパスをカットし、猪突猛進のドリブルでゴールへ。『大先輩』中村もフリーで待っていたが、構わず右足を振り切り、激しくネットを揺らす。
「あそこで先輩にパスを出すようになってはいけない。自分で行けると判断し、結果を出せた」
淡々と振り返るも、高校生らしからぬ矜持が言葉の節々から、にじんでいた。

追加点後、横浜FMは公式戦デビューとなる松本怜をはじめ、3選手が交代出場。その影響のためか、守備バランスに微妙なズレが生じ、鳥栖の反撃を受けることに。82分台には立て続けにシュートを浴び、途中出場の鳥栖・長谷川博一のミドルはクロスバーを叩く。そして85分。早坂良太が右クロスを頭で合わせ、ゴール右スミへ流し込む。だが、時すでに遅し。横浜FMが逃げ切った。
 
なお、この一戦で注目された山瀬兄弟の対決も、結果的には兄・功治に軍配が上がった。ただ、試合後のミックスゾーンでは他の横浜FMの選手も何人か交えて、談笑する2人の姿が見られた。そこには、勝敗とは関係なく「仲良し兄弟」の姿があった。

以上

2010.10.10 Reported by 小林智明(インサイド)
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