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【J2:第29節 岡山 vs 鳥栖】レポート:8試合ぶり勝利の岡山と、昇格組進出を自ら厳しくした鳥栖。どちらにとっても本当の勝負はこれからの9試合にある。(10.10.04)

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10月3日(日) 2010 J2リーグ戦 第29節
岡山 2 - 1 鳥栖 (13:03/カンスタ/4,197人)
得点者:9' 三木良太(岡山)、35' 下地奨(鳥栖)、84' 白谷建人(岡山)
スカパー!再放送 Ch182 10/4(月)後02:30〜
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久しぶりのホーム・カンスタでのヒーローインタビュー。呼ばれたのは、得点を決めた三木良太と白谷建人、GKの廣永遼太郎の3人だった。三木25歳、白谷21歳、廣永20歳。岡山の若い選手にとって、2分5敗と結果を出せなかった過去7試合の苦しみは勝負強い体質を培って、この先で生きてくるかもしれない。内容的には「やりたかったことが全部出来たわけではない」(岡山・影山雅永監督)苦しいゲームだったが、得るものは確かにあった。

雨が降りしきる中でゲームは始まった。鳥栖は、素早いプレス、サイドの突破、早坂良太の抜け出しと、動き自体は悪くなかったが、ペナルティーエリア内への侵入は岡山が許さない。互角の攻防から前半9分、岡山に先制点が生まれた。右サイドバック・澤口雅彦のクロスを、中央の小林優希がスル―気味に前へ送り、白谷のタッチから三木へ。これを三木が右足で決めた。全員が同じ絵を描いた理想的なゴールだった。

その直後の小林の豪快なミドルシュートなど、岡山は追加点を急いだが、鳥栖も徐々にリズムを掴み、中盤ではワンタッチパスでボールを回し始める。目立っていたのは、豊富な運動量でゴールに迫り、起点となるボールを送り出していた下地奨だ。ただ、ボールをつなぎながらゴールに迫ってはいたものの、手数が掛かりすぎ、「相手を崩すためのパスは出来ていなかった」(鳥栖・松本育夫監督)。

そんな中でも前半35分、鳥栖はスローインからの流れで山瀬幸宏がシュートを放ち、そのこぼれ球を下地が左足で決めて同点に追いつく。ハーフタイムに鳥栖は、FWの藤田直之、豊田陽平の距離感を修正。後半から岡山は、中盤を落ち着かせる意図で「視野が広く、ショートパスもロングパスも出せる」(影山雅永監督)ボランチ・千明聖典を投入。初出場だった前節、優れた展開力を発揮した千明に対し、観客は大きな声援を送り、千明は速いスピードで積極的にボールに関与し、期待に応える。

先制点こそ理想的な連係が見られたが、その後はタイミングの合わなかった岡山の攻撃で、気を吐いていたのは、左サイドハーフの小林だ。岡山の追加点は、そんな小林の何度目かのパスが報われた瞬間だった。後半39分、西野晃平からのボールを小林が粘り、左の白谷へ。白谷は前々節・水戸戦に続く今季2点目を挙げた。「ボールが来るまですごく長く感じて、待てなくて出ちゃったんです。GK寄りにいったので、とりあえず枠に頼む、という感じでした」と白谷。貴重なアシストをした小林は、「すごく冷静になっていて、落ち着いて出せば大丈夫だと思っていました」と話す。鳥栖のセンターバック・木谷公亮は、「人数は足りていた。防ぐことは出来たはず」と悔しがった。

後半30分、鳥栖は藤田が退場となり、人数が減ってから後ろを3枚にして衛藤裕を入れ、攻撃的な形をとった。終了間際には、オフサイドと判定された幻のゴールもあり、鳥栖にとってはダメージの大きなゲームとなったが、勝利への執念が岡山に一歩及ばなかったという印象だ。この日、執拗に降り続いた雨は、後半終了間際にいったん止んで、青空も覗いた。観客とともに久々の勝利を喜び、「前向きな反省ができる」岡山、敗れても昇格への望みは消えない鳥栖。どちらのチームにとっても、これからの9試合に本当の勝負がある。

以上

2010.10.04 Reported by 尾原千明
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