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【ヤマザキナビスコカップ 広島 vs 清水】清水側レポート:2点リードされる苦しい展開の中、ユース出身の2人が持ち味を発揮。貴重なアウェイゴールで第2戦に希望をつなぐ(10.09.30)

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9月29日(水) 2010 ヤマザキナビスコカップ
広島 2 - 1 清水 (19:01/広島ビ/5,034人)
得点者:55' 李忠成(広島)、68' 高萩洋次郎(広島)、76' 枝村匠馬(清水)
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清水にとってはけっして思惑通りに進んだゲームではなかった。だが、2-0で終わることなく、一矢報いるアウェイゴールが奪えたことは、ホームでの第2戦に向けて本当に大きな希望となった。

清水のスタメンは、予想通りフレッシュなメンバーが揃い、前節の名古屋戦から6人が入れ替わっていた。とくに中盤と前線は、キャプテンの兵働昭弘以外は全員が代わり、システムも4-3-3というより4-2-3-1に近い形。伊東輝悦と山本真希が2人でボランチを務め、トップ下に兵働。右のワイドに枝村匠馬、左のワイドに大前元紀、そして1トップ気味に原一樹という布陣でアウェイゲームに臨んだ。
その狙いとしては、守備の安定を図りながら、機を見てアウェイゴールを狙うこと。だが立ち上がりは、広島がそれほど前からプレッシャーをかけてこなかったこともあり、清水が攻め込むシーンが思ったよりも多くなった。1分には兵働が2列目から飛び出してシュートまで持ち込む形を作り、5分にも左CKのこぼれから兵働がシュートを放つが、これはGK正面。自陣では広島も人数を揃えてきっちりと守り、アウェイゴールを警戒する意識がかなり高いことは、十分に見てとれる立ち上がりだった。
しかし、15分前後からは徐々に広島に押し込まれる場面が多くなり、耐える展開になっていく。23分には槙野智章のミドルシュート、24分には森脇良太の左からシュートと危ないシーンも作られたが、ここはどちらもGK西部洋平がファインセーブ。最後のところではきっちり対応できていた。
ただ、気になった点も2つ。1つは、十分に態勢を整えているわりには、シュートまで持っていかれる回数が多かったこと(前半のシュート数は広島が11本、清水が3本)。もう1つは、1本のパスで裏をとられるシーンが多かったこと。そこで李忠成にキープされ、味方につながれて危ない形になる場面が、前半から何度か見られていた。それでもアディショナルタイムの右FKで、兵働のキックからファーサイドの大前がフリーでヘディングを放つという先制点のビッグチャンスがあったが、これは左に外れて0-0のまま後半へ折り返した。

ハーフタイムのコメントで長谷川健太監督は、前半の戦いぶりを「気持ちの入った内容で悪くない」と評価したが、「前半の流れでそのままズルズルいったら、(点を)取られそうな雰囲気はあった」(枝村)という指摘も、スタンドから観ていて同感ではあった。
その予感が悪い意味で当たってしまったのが後半10分。左からきれいにつないで高萩洋次郎に縦に割られ、右に出したパスを李に押し込まれて、先制点を奪われてしまう。ここも「人数は揃っていたし、バランスは悪くなかったけどやられてしまった」(西部)ということで、選手たちも原因をその場で整理することはできていないが、第2戦に向けて修正しなければならないところだ。
こうなると、1点返せば自分たちが有利になるが、2点目は絶対に取られたくないという状況。そこで15分に兵働を休ませて本田拓也を投入し、19分には足がつった大前に代えて岡崎慎司を入れ、中盤の安定感と決定力を強化。22分には太田宏介の左クロスから岡崎がさっそくヘディングシュートを放つが、これはGK正面でゴールならず。
そうして徐々に反撃の兆しも見えてきたが、逆に23分のロングボールで李にまたも裏に飛び出され、右につないだところから高萩にフリーで飛び出されて2点目を決められてしまった。これも前半からやられていた形であり、清水としては悔いが残る失点。第2戦に向けてもう1つ要修正のポイントとなる。

0-2となって非常に苦しくなった清水は、何とか1点返そうと必死の反撃に出るが、なかなかチャンスは作れず、逆にカウンターによるピンチのほうが多い展開。しかし31分、出番をつかんだ若い選手たちがついに意地を見せた。
右サイドの速攻から辻尾真二が粘ってつなぎ、山本真が素早くDFとGKの間を狙う絶妙のクロスボールを送る。これにより下がりながらの対応となったストヤノフが頭でクリアしきれず、コースが変わったボールをGK西川周作がこぼしたところに枝村が詰めて、冷静に無人のゴールに押し込んだ。そこしかないという貴重なチャンスに詰めているのは、まさに枝村の持ち味。山本真の右足によるクロスも素晴らしく、ワンチャンスを見事に生かして貴重なアウェイゴールを奪うことに成功した。
その後も、お互いに次の1点が決勝進出のためには非常に大きなものとなるため、どちらも最後まで死力を振り絞って攻め合う展開。35分にはCKから危ない場面を作られたが、ここは守護神・西部がビッグセーブでチームを救い、お互いに次のゴールは奪えないまま2-1でタイムアップの笛を迎えた。

清水としては、第1戦に敗れはしたものの、ホームでの第2戦は1-0で勝てば良いという状況になり、長谷川監督も「これで(ホームで)現実的な戦いができる」と前向きに結果をとらえた。2-0のまま終わっていれば、3-0で勝たなければいけなかっただけに、枝村の1点は、本当に次につながる貴重なアウェイゴールとなった。

以上

2010.09.30 Reported by 前島芳雄
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