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【J2:第28節 福岡 vs 柏】レポート:圧巻、柏レイソル。福岡は力の差を見せられて完敗。(10.09.27)

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9月26日(日) 2010 J2リーグ戦 第28節
福岡 0 - 2 柏 (16:03/レベスタ/14,657人)
得点者:32' レアンドロドミンゲス(柏)、39' 林陵平(柏)
スカパー!再放送 Ch183 9/28(火)前09:00〜
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柏のの戦い方は戦前の予想通りだった。レアンドロ・ドミンゲスと茨田陽生が攻め残りをして、中途半端な位置でチャンスを窺い、北嶋秀朗のポストプレーから2列目が飛び込む。そしてレアンドロ・ドミンゲスがボールを持って仕掛けると、そのレアンドロ・ドミンゲスが守備陣を引っ張ってできるスペースを他の選手が使う。守っては、絶対的な強さを持つ近藤直也とパク・ドンヒョクが厚い壁を作って最終ラインを統率し、そこへ栗澤僚一、大谷秀和が加わって堅固な守備組織を作ってチャンスを与えない。決して無理な仕掛けをせず、しかし抜群の安定を誇る組織をベースに、相手のわずかなミスを見逃さずにチャンスに結びつける。すべては試合前から分かっていたことだ。

しかし、その完成度の高さは、予想を大きく上回っていた。攻め残るレアンドロ・ドミンゲスと茨田の裏にあるギャップを突くはずが、逆に2人のマークに付ききれずに中盤を切り裂かれていく。リズムに乗って攻め上がっても最終ラインの4枚とダブルボランチが連携して守る守備陣形の裏を突くことができない。試合前、「何もしないままに負けたくはない」と久藤清一は話していたが、結局、福岡は何もできないままに試合を終えた。5連勝中の福岡におごりがあったわけではない。順位を昇格圏内に上げたことで、現在の位置を守ろうとして消極的になったわけでもない。それが現段階での柏との力の差。この日の試合は、その現実を認めざるを得ないものだった。

試合は、高い緊張感の中で始まった。立ち上がりの15分は柏の時間帯。ボールを一方的に支配して、落ち着いて、ゆったりとしたリズムで回しながらチャンスを窺う。そして、レアンドロ・ドミンゲスがボールを持って前を向くと、一瞬にしてスピードアップ。そしてる北嶋のポストプレーから何度もいいリズムを作り出していく。
次の15分は福岡の時間帯。中町公祐、永里源気、中島崇典、そこへ久藤清一が加わって、左サイドを中心に突破を図り、大きなサイドチェンジからゴールを目指す。22分には中町、城後寿、永里、久藤とつないで、最後は末吉隼也が決定的なシュートを放つ。そして27分にも、中島、中町、永里とつないでチャンスを作り、永里のクロスボールに久藤が左足を振り抜いた。ここまでは五分と五分の展開。福岡サポーターのボルテージも上がっていく。
しかし32分、柏があっさりと先制する。北嶋の巧みなポストプレーから最終ラインの裏に抜け出したのはレアンドロ・ドミンゲス。飛び出してくるGK神山竜一の動きを見極めてゴールネットに流し込む。柏の追加点は39分。レアンドロ・ドミンゲスがドリブルで中盤を持ち上がってスルーパスを送ると、完全にフリーになっていた林陵平が難なく決めた。
そして、後半は完璧なまでに柏のゲーム。得点こそ生まれなかったが、福岡に何もさせずにゲームを終わらせた。「試合前にネルシーニョ監督が、『なぜいま自分たちがこの位置にいるのかということを証明しよう』と話していた。僕たちも強い気持ちで試合に臨めて、そういう試合ができたんじゃないかと思う」(北嶋)。ただ、ただ、柏の強さだけが際立った試合だった。

しかし、福岡にとって、力の差を見せつけられたことは恥ずべきことではない。敗れたことも恥ずべきことではない。この日の結果は、今の福岡の力がそこまでだったということ。大切なのは、逃げずに現実をしっかりと受け止めて、その差を埋めるべく、また積み重ねていく作業をコツコツと繰り返すことだ。勝利の後も、敗戦の後も、終わった試合を振り返っても何も得るものはない。結果いかんに拘わらず、次に向けてどのように歩んでいくのか。それを考えることが何よりも重要だ。永里は話す。「また1からスタートするんだと思い直す機会を与えてくれたと捉えて、次の試合に臨みたい」。
そして中町は、これからの戦いに向けて次のように思いを語った。
「この敗戦で、自分たちがやっていることがぶれてしまったらズルズル行ってしまう。まずはすっきりと切り替えて、しっかりと上を目指してやっていきたい。これだけお客さんが入った試合で負けてしまいましたけれど、最終的にJ1に上がることが福岡の人たちの喜びにつながると思う。くじけずに頑張りたい」

試合終了後、挨拶に来る選手たちを、サポーターは「バモス、アビスパ福岡。我らと、いつもともに」と歌って出迎え、ロッカールームに引き上げる選手たちを「福岡 俺たちはここで生まれ、アビスパ 俺たちは君と生きる」と歌って送り出した。残り試合は10試合。まだまだこれからだ。

以上

2010.09.27 Reported by 中倉一志
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