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【J1:第24節 京都 vs 磐田】レポート:磐田の鉄壁の前に勝点の積み上げを果たせなかった京都。攻撃での課題を露呈しての痛い一戦に。(10.09.26)

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9月25日(土) 2010 J1リーグ戦 第24節
京都 0 - 1 磐田 (18:04/西京極/8,777人)
得点者:3' 前田遼一(磐田)
スカパー!再放送 Ch180 9/27(月)前07:00〜
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1点が遠かった京都、開始3分の失点の挽回を目指すも磐田の堅守に最後まで跳ね返された。
京都は、出場停止の郭泰輝、森下俊のポジションに増嶋竜也、中谷勇介を入れた。そして、中盤右に中山博貴、FWにドゥトラを配置し、より得点の生まれやすいメンバー構成にした。
試合は序盤から動いた。ボールが落ち着かない中で、京都は積極的にボールを狙う守備を見せていた中で3分、左サイドでボールを奪い切れずに裏を取られると、西紀寛にクロスを入れられてしまう。それを中央の前田遼一と増嶋が競り合い、後ろにボールが流れると、DFの足に当たりボールがゴール前に浮いてしまう。これを前田が落ち着いて押込み磐田に先制点を入れられてしまう。

18分、安藤淳が船谷圭祐に対し厳しくチェックに入るなど、この頃から京都がボールを磐田ゴール前に運ぶシーンが多くなる。だが、22分にジウシーニョに裏を取られ決定機を作られもした。京都は決定機の一つ前の崩しの場面は多かったものの、決定機までなかなか持ち込めない状況が続く。

後半も、京都がボールを支配した。FWへ長いボールを入れてみたり、サイドへボールを運んでみたりと磐田陣内に運ぶバリエーションは多かったが、決定機は遠かった。
58分に中谷に代えて中村充孝を左サイドに入れて、中村太亮を左サイドバックに配置したころから、中山博貴が積極的に中央、ゴール前に入り攻撃を活性化させたが、磐田の中央、イ・ガンジン、古賀正紘、那須大亮は堅く、こじ開けられない。
結局、序盤の一点が決勝点となり、試合終了。京都は勝点の積み上げを果たせなかった。

磐田はバランス良く戦った。前線からのプレスが効き、京都の攻撃の回数を減らすことに成功していた様に観えた。また、プレッシャーをかけることで最終ラインンの負担も少なくさせていた部分もあった。
前半の攻撃で言えば、西が京都の守備の間に入り込み、前田、駒野友一といい距離感で起点となった。特に押込まれてからのカウンターではつなぎとして秀逸な動きを見せた。

京都は、前田とジウシーニョへのアタックで、入れなかったタイミングもあった。多くは京都ディフェンスがボールを奪っていたが、前田のボールのもらい方の巧さが光り、磐田の攻勢を招く場面もあった。
そして、磐田のプレスに手を焼いた感はある。磐田のプレスをかわそうという意図は十分に伝わった。例えば、水本は相手の前線がプレスに来ても慌ててボールを放したりせず、中盤が空きそうなタイミングを計っていたし、渡邉大剛はワンツーを使いマークを引きはがそうと試みてみたりしていた。角田誠はセンターバックの間に入り、磐田FWのマークがセンターバックに集中しない様に配慮したりもしていた。こうした意図、さらには、そこから繰り出す一手の意図も感じられるのだが、それがディフェンス全体、さらに、中盤も巻き込んでのチームの意図を作るまでには至らなかった様に観え、磐田のプレスをかわした、と言い切れない感じを持たせたのだ。
「自分はこうしたい」というのは感じるが、味方の試みに対し「こうしたいんだな」というつながりは、「攻撃面では」少なかったという感じか。(先述の例を使うなら、角田がセンターバックの間に入るも、増嶋はあまり広がらず、渡邉も高い位置を取れなかったため、最終ラインに人が並ぶという状態になってしまっていた)

攻撃に関しては、「静」と「動」、そして「スペース」というのも考えさせられた。
サイドへボールを運ぶまでは、サイドバックの動き出しやボールの配給など「動」を感じさせるも、サイドで流れが滞る「静」となることもあった。サイドが「静」だと、中央も「静」となる。その状態から再びアクションを起こし、フィニッシュを導く「動」へ入ることが、スムーズでなかった様に感じたのだ。
「静」と「動」のメリハリがあった方が攻撃のリズムは出るし、個のアイデアも出やすいのではないかと思う。カウンターの様に「動」の状態のままゴール前に行ければ良いが、一度「静」の状態に入ってしまい、そこから「動」を作るのであれば、やはり、どう「スペース」を見つけ、或いは作り、フィニッシュへとつなげるか、という判断が必要になるのではないか、と感じさせたのだ。
ボールをキープする時間とスペースがないのなら、選手の距離感、特にFWに対する距離感は重要になるだろう。その距離感を緊密にするのであれば、ポゼッションの重要性も出てくるだろう。ポゼッションで「動」のタイミングを計るのなら、味方の意図をくみ取る必要もあるだろう。そしてそれは、周りを観る「余裕」から始まるのではないだろうか。
毎試合、選手にプレッシャーがかかっているのはよく理解しているつもりである。だが、渦中であればある程、気持ちの余裕も必要なのかも知れない、と考えさせられた試合であった。

以上

2010.09.26 Reported by 武田賢宗
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