スカパー！生中継 Ch180 後03:50〜
☆新機能／試合速報一覧はここをクリック!!
☆クラブサポーター対抗totoリーグ投票受付中！
----------
☆9・25vs新潟トリプルマッチ開催！
浦和の調子が上向いてきている。強敵の清水と1−1で引き分け、これで5試合負けなしと着実に勝点を積み重ねている。なにより、結果だけでなく内容的にも改善されてきているのが頼もしい。
これまでの浦和は守から攻に切り替わった際の出足が鈍く、守備ではバランスを欠いて間延びする傾向も強かった。しかし、清水戦ではカウンターから先制点を奪い、守備時の対応も向上していた。ケガでこの試合をスタンドから観戦していた平川忠亮は「立ち上がりからいい試合運びができていたし、チーム全体がコンパクトにディフェンスしていた。カウンターもよかった」と評価している。
サイドまでボールを運べるものの、ラストの仕掛けにアイデアを欠くというのも浦和にありがちなパターンだったが、最近では工夫が見られるようになってきている。清水戦ではサイドからクロスを上げるだけでなく、カットインから守備を揺さぶったり、中にボールを戻して中央からのコンビネーションでDFラインの裏を狙ったりと、アクションが多彩だった。「単調じゃなくなって、いろんな攻撃ができるようになってきている」。原口元気もチームの成長を実感している。
最近、選手たちから「追加点を取れないのが課題」というコメントがよく出てくるようになった。鹿島戦、清水戦はまさに追加点が奪えなかったからこそ勝ち切れなかった試合だ。2点目が取れていたとしても勝てたとは限らないが、余裕を持った試合運びで勝利により近づくことができたのは間違いないだろう。
チームがさらに上を目指すためには追加点の課題は避けて通れない問題だが、追加点云々のコメントは今まではあまり聞かれなかった。新たな課題が出てきたということは、これまで抱えていた問題はある程度解消できているということの裏返しでもある。選手のコメントの変化からもチームの進歩が窺える。
新潟戦を迎えるにあたり、好材料は揃っている。今週の練習で、戦線離脱していた宇賀神友弥、平川忠亮、エスクデロ セルヒオの3名が復帰。いずれも故障からの回復に手応えをつかんでいたが、とりわけ若い2人はエネルギーを持て余している様子だった。
宇賀神はスタッフから「いつも通りにやりすぎないように」と前もって釘を刺されていたことを明かし、エスクデロは「自分のなかではセーブしてやったつもり だったけど、もっと落ち着いてやろうと言われた」と苦笑いを浮かべていた。宇賀神、エスクデロの2人はケガで戦列を離れるまで切れ味鋭い仕掛けで存在感を 示していただけに、彼らの復帰は心強い。出場のチャンスが来たら、溜め込んできた熱量を一気に爆発させてもらいたい（※24日、宇賀神選手は再離脱となったことが判明している）。
新潟は相性のいい相手だ。公式戦ここ9試合負けがなく、8勝1分と圧倒している。エスクデロが「大宮、新潟で勝点6を取れば違ってくる」と語るように、ここで勝利を重ねることができれば、目標であるACL出場圏内の3位も見えてくる。
一方、新潟はこのところ調子を落としている。京都戦は1−1の引き分けに終わり、3連敗は免れたものの、退場者を出した相手を攻略し切れないなど課題の残る試合となった。
やはり、ケガで戦列を離れているマルシオ・リシャルデス不在の影響は大きいようだ。京都戦では後方でボールはつなげるものの、中盤で攻めあぐむ場面が多く、パスの出し手がいないという印象が強かった。細貝萌が「中盤のマルシオ・リシャルデスはチームの軸であり、パスも出せるしFKの能力も高い」と語るように、ブラジル人司令塔はまさに新潟の核。彼が欠場すると中盤の構成力が大きく低下するのは否めない。
マルシオ・リシャルデスは今週も別調整となっており、浦和戦出場は微妙な状況にあるという。さらにミシェウも京都戦で故障し、別メニューを強いられている模様。攻撃の中心を担う2人が揃って欠場となれば、苦戦は免れない。ここ5試合で5ゴールを挙げている好調のチョヨンチョルが頼みの綱となるが、パスの配給役がいなくなってしまうと持ち味を発揮するのも難しくなるだろう。
リーグ戦5試合負けのない浦和だが、ホームでは6試合勝利から遠ざかっている。「あれだけのお客さんが来て、応援してくれているのに、勝てずに申し訳ないというのが選手全員の思いです」（原口）。ここで新潟を叩き、埼玉スタジアムを歓喜の炎で染め尽くす。
以上
2010.09.24 Reported by 神谷正明
