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【J2:第27節 鳥栖 vs 福岡】福岡側プレビュー:魂と魂がぶつかり合うバトル・オブ・九州。福岡はいつもと変わらぬ姿勢で戦いに挑む。(10.09.22)

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前節の横浜FC戦で、リーグ戦では3連続逆転勝ちを収めた福岡。失点をしても慌てずにゲームをコントロールし、相手の運動量が落ちる後半に一気に流れを掴んで当たり前のように逆転する姿は、チームに粘り強さと、力強さが身に付いたように見える。しかし、選手たちの口からは、逆転勝ちを収める勝負強さではなく、むしろ、3試合連続で先制点を奪われたことに対する反省ばかりが聞こえてくる。「先制点を取られて課題が残る試合が続いている。試合の入り方や、前半の戦い方を修正して、自分たちが先制して、試合を優位に進められるようにしなければいけない」(末吉隼也)。
そして篠田善之監督は話す。「よく逆転してくれているが、本来だったらシャットアウトして勝たなければいけない試合ばかり。まだまだやらなければいけないことは多い」。勝負の結果や順位、あるいは自分たちが置かれている状況に左右されるのではなく、どんな時も自分たちがやるべきことから目をそらさず、目の前の試合だけのことを考えて全力で戦うのが福岡スタイル。福岡は、これまでと全く変わらない姿で、バトル・オブ・九州の鳥栖戦を迎える。

さて、今シーズンから、大分、北九州を交えて5チームの間で熱戦が繰り広げられているバトル・オブ・九州だが、その中でも、福岡サポーターにとっても、鳥栖サポーターにとっても、特別な意味を持つのが、福岡と鳥栖の対戦。熱く激しい戦いを積み重ねることで歴史を刻んできた戦いは、両チームにとっては絶対に負けられない、いや、絶対に勝たなければいけない試合だ。特に、ホームで迎えた第8節の戦いを0−1で敗れた福岡にとっては、アウェイの地で勝点3を取り戻すことが至上命題。「自分たちはホームで負けた。結果として、鳥栖の方が力があったということ。その借りを返せるように戦うだけ」と篠田善之監督も鳥栖戦に対する意気込みを語る。そんな戦いをサポーターは最大の力でサポートする。当日のアウェイ側ゴール裏が、ネイビーで染まることは間違いない。
その特別な試合を福岡はいつもと変わらぬ戦い方で臨む。ベースとなるのは「いい守備がいい攻撃を作る」という考え方。コンパクトなゾーンと高い位置からのプレッシャー、そして、連動した守備で相手を無得点に抑え、素早い攻守の切り替えから、相手の最終ラインの裏、あるいはギャップに入り込んでゴールを奪うのが狙いだ。

前節先発した11人のメンバーのコンディションは万全だ。守護神の名にふさわしいパフォーマンスを見せてゴール前に立ちはだかる神山竜一。時に体を張り、時に的確にラインを上下動させる丹羽大輝と田中誠の2人。豊富な運動量でボールに絡む山形辰徳。高い技術を持つ左足で肝を突くパスを前線に送る中島崇典。不動の4バックに穴はない。
中盤では、中町公祐がオーケストラの指揮者のようにチーム全体をコントロールし、その相棒を務める末吉隼也は、勘のいい守備でピンチの芽を防ぎ、チャンスと見るや高い位置からミドルシュートを放って相手ゴールを脅かす。見ている者を唸らせる久藤清一のいぶし銀のプレーは健在。そして、永里源気は左サイドだけにとどまらず、ダイアゴナルな動きで相手の守備陣を切り裂いていく。
前線で体を張るのは大久保哲哉。前節の横浜FC戦では8試合ぶりのゴールを挙げて調子は上向き。そして、トップ下には勝負どころで決定的な仕事をし続ける城後寿が控える。
もちろん、福岡は特定の選手の力に頼って勝点を積み重ねてきたわけではない。交代でピッチに登場する選手、そして、ベンチの中、あるいはベンチの外でともに戦う仲間の力を合わせた総合力で現在の場所を手に入れた。その姿勢もまた変わりはない。

しかし、それでも難しい戦いがダービー。いつものことだが、ダービーは互いの順位も、互いの状況も、互いの力関係も関係ない。その試合で勝ちたい気持ちを、より強く表現したチームが勝利を収める。それは過去の試合が証明している。まして、後半に入って勝てなかった鳥栖は、前節の札幌戦を0−1で勝利。ここから巻き返すべく勢いを持ってぶつかってくる。しかも、今シーズンの鳥栖はホームで敗れたのは第25節の甲府戦で逆転負けを喫した1試合だけ。連勝を続ける福岡とはいえ、わずかな油断は命取りになる。
丹羽大輝は話す。「自分たちはチャレンジャー。その気持ちを忘れてはいけない。120%の力で戦って初めて勝利が手に入れられる。その原点を忘れてしまったら今年の福岡の良さがなくなってしまう。上の順位にいるからと言って勘違いせず、いつもと変わらぬ姿勢でぶつかっていくだけ」。その先に勝利の二文字がある。

昇格に対する周囲の期待が高まり、さらに福岡は2位の座も見える位置にいる。そして、選手たちは一番高いところを狙っている。しかし、まずは目の前の戦い。その積み重ねが結果を呼ぶ。奢らず、相手をリスペクトし、しかし、自信を持ってぶつかる。そのスタイルを貫くことができれば勝利は手に入る。そして、大観衆の中で勝利の雄叫びを挙げてほしい。

以上

2010.09.22 Reported by 中倉一志
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