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【J1:第23節 湘南 vs 川崎F】レポート:神奈川ダービーは川崎Fが6発快勝。湘南は今季2度目の6失点で4連敗を刻む。(10.09.19)

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9月18日(土) 2010 J1リーグ戦 第23節
湘南 1 - 6 川崎F (19:04/平塚/12,831人)
得点者:3' ジュニーニョ(川崎F)、21' ジュニーニョ(川崎F)、34' ジュニーニョ(川崎F)、41' 寺川能人(湘南)、54' 中村憲剛(川崎F)、75' ヴィトールジュニオール(川崎F)、88' 小宮山尊信(川崎F)
スカパー!再放送 Ch183 9/20(月)前11:00〜
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まるで獲物を狙うハイエナのようだった。一瞬の隙をも逃さない。ヴィトール・ジュニオールは自陣でパスカットするや猛然とドリブルで持ち込み、左からシュートを狙う。湘南GK野澤洋輔が一度は弾くも、こぼれ球にジュニーニョが左足を合わせた。3分、川崎Fの瞬く間の先制点である。

早々にリードした川崎Fはさらに攻勢を強めた。ボールを動かし主導権を握り、ひとたび相手ボールとなれば高い位置から素早くプレッシャーをかけてビルドアップを許さない。ロングボールが蹴り込まれれば自陣で奪い返し、ふたたび攻撃を開始する。こうして大半の時間を敵陣内で過ごした川崎Fは21分、ゴール前に人数を揃える湘南に対し、ジュニーニョが黒津勝とのワンツーで中央突破し、2点目を沈めた。

川崎Fと同様に3連敗中の湘南はこの日、3−4−3の布陣で打開を図った。だが、「相手がアタッキングサードに入るまえのところで判断を奪おうとしたが、逆にずっと後ろに張り付いてしまい守備の積極性がなくなってしまった」とのちに反町康治監督が語ったように、思うように相手の中盤にプレッシャーをかけられず、結果川崎Fに支配された。

湘南は2失点からほどなくして4バックに変え、2ラインでブロックをつくり守備にすこし落ち着きを取り戻した。だが中盤でボールを奪うも、川崎Fが鋭いチェックでふたたび奪い返し、ショートカウンターに繋げる。黒津が持ち込み、左サイドを駆け上がったヴィトール・ジュニオールがクロスを送った先で受けたのは、またしてもジュニーニョだった。34分、寄せをかわして枠を捉え、ハットトリックを達成した。

1週間空いたし涼しい気候だったのでと、中村憲剛が口にしたように、川崎Fの動きは立ち上がりからよかった。かたや湘南はその勢いに呑まれた格好だったが、それでも途切れぬサポーターの声援を受け、40分のゴールによって息を吹き返す。野澤のゴールキックを前線で阿部吉朗がキープし、寺川能人が目の前の相手DF陣の間隙を突いてシュートをねじ込んだのだった。ハーフタイムを挟み、エメルソンとヴァウドが入ると湘南の前への推進力はさらに増す。しかし、「気を緩めないようしっかり後半に入ろう」と高畠勉監督に送り出された一方の川崎Fイレブンも湘南の攻勢を防ぐと、54分、ジュニーニョの折り返しに中村が合わせ、勝負を大きく左右する次の1点を先に奪った。「4点目を取れて落ち着けた」とは、中村憲剛自身の述懐である。

劣勢を強いられた湘南はエメルソンが起点となり、阿部がシュートを狙うなどして食らいついた。後方では野澤も好守を続けた。だが75分にヴィトール・ジュニオールが鮮やかなミドルを、88分には小宮山尊信もシュートを決め、川崎Fの圧勝で長い笛を聴いた。

「いい準備をして勝点3を積み重ねたい」連敗を止めた川崎Fの高畠監督は1週間後のホームG大阪戦を見据えた。一方の反町監督は、「スピードと技術の差が顕著に表れた。この悔しい思いを1週間後に出せるようやっていく」と語った。4連敗の湘南は次節、山形に乗り込む。

試合前のことだ。「勝利への花道」に続々と集まった湘南サポーターは、チームを迎える前、そして見送ったあとも、「みんなでひとつになって最後まで諦めずに闘おう」と声を重ね、拳を上げた。残り11試合、リーグ戦終了の笛はまだ鳴ってはいない。残留を目指す湘南、優勝を目指す川崎Fともに、次節がふたたび大事な一戦となる。

以上

2010.09.19 Reported by 隈元大吾
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