9月18日(土) 2010 J1リーグ戦 第23節
鹿島 3 - 0 大宮 (15:03/カシマ/14,199人)
得点者:11' マルキーニョス(鹿島)、26' マルキーニョス(鹿島)、58' マルキーニョス(鹿島)
スカパー!再放送 Ch181 9/21(火)深02:00〜
☆新機能/試合速報一覧はここをクリック!!
☆クラブサポーター対抗totoリーグ投票受付中!
----------
本名、マルコス・ゴメス・デ・アラウージョ。通称、マルキーニョスは2001年シーズンに来日した。あれから10年が過ぎ、Jリーグで積み重ねたゴール数は107。08年には得点王とMVP、ベストイレブンを総なめにしていたが、意外にもFWにとっての勲章を得ることはなかった。
9月18日、マルキーニョスはリーグ戦では自身初となるハットトリックを達成する。鹿島アントラーズとしては13回目、そして所属選手としては10人目の快挙達成だった。
3得点のうち、はじめの2点はラッキーな要素が多分に含まれた得点だった。
1点目は11分。左サイドの深い位置で起点をつくったフェリペ・ガブリエルがカットインしながら中央へパスを出すが、隣にいた野沢拓也にはパスが合わず、流れてしまう。しかし、それがさらに内側にいた中田浩二には絶好球。思い切り左足を振り抜くとゴール前にいたマルキーニョスの足に当たり、ゴール右に飛んでいたシュートはゴール左にコースを変えた。これには大宮のゴールマウスを守る北野貴之も対応しきれない。逆を取られながらも懸命に手を伸ばしたが、バウンドするボールはゴールへと吸い込まれていった。
幸先の良い得点でリードを奪った鹿島は、これでゆったりとゲームを進めることに成功する。21分には「ピリッと来た」という小笠原満男が、早々に交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われる。キャプテンが開始早々にピッチを去るという緊急事態だったが、先制点がチームに落ち着きを与えていた。直後の26分にも追加点を奪う。ゴール正面でFKを得ると野沢の蹴ったシュートは壁に直撃。リフレクションを再度シュートすると、ボールは弾みながらゴール左へ転がる。そこにいたのは興梠慎三。右足でゴールを狙うがバーに嫌われる。さらに跳ね返ったところにいたフェリペがジャンピングボレーを見舞うも、これもバーに当たり、跳ね返されてしまった。普通なら2度もゴールから嫌われれば、3度目はなさそうだがこの日は違った。バーに当たったボールはゴール前に詰めていたマルキーニョスのもとに戻ってきたのである。頭で難無く押し込み、鹿島が2点目をあげる。オフサイドの疑いがある際どいプレーだったが、一連の流れのなかで動いていたのは鹿島の選手ばかり。大宮の選手たちは全員が足を止めてしまっていたのが痛かった。
2点を奪われた大宮は、なかなか反撃の糸口が掴めない。前線で起点となるはずのラファエルが、岩政大樹と伊野波雅彦の徹底マークに合い、何度もピッチに倒された。時折、李天秀がDFラインの裏を狙うがパスの精度は低く、効果的な攻撃を見せられない。前半は鈴木規郎のFK1本しかシュートを放つことができなかった。
後半から、足を痛めたラファエルに代えて石原直樹を投入。しかし、荒れたピッチに中盤の選手がうまく対応できず、サイドチェンジのパスがそのままピッチを割る回数は前半と変わらない。そうした相手に対し鹿島はカウンターで対応。51分には左サイドを野沢が突破。折り返しにマルキーニョスとフェリペがつめ、あわやというシーンをつくる。55分にも鹿島がチャンス。今度はフェリペが左サイドを抜けだし2対1の状況をつくる。ゴール前に折り返すとマルキーニョスは完全なフリーだったが、ダイレクトでシュートを打たず、戻ってきたDFにクリアされてしまい、ハットトリックのチャンスを逸してしまった。しかし、58分、ゴール正面からフェリペと壁パス。前にDFが立っている状況から、狙い澄ましたシュートをゴール左に突き刺し、難易度の高いゴールでハットトリックを達成した。
鹿島とすれば、相手の狙い所を完全に潰す狙い通りの勝利。9月に入ってから公式戦5戦4勝。まったく勝てなかった8月とは違い、強さが戻ってきた。3点を奪った快勝というだけでなく、マルキーニョスのハットトリックは「チームメイトにも自信を与える」(オリヴェイラ監督)。首位名古屋を追撃する態勢が整ったことを印象づける勝利だった。
以上
2010.09.19 Reported by 田中滋
J’s GOALニュース
一覧へ- ルヴァンカップ決勝2024
- 2024 明治安田Jリーグ終盤戦特集
- アウォーズ2024
- bluelock2024
- THE国立DAY
- 2024 明治安田Jリーグ フライデーナイトJリーグ
- 2024JリーグYBCルヴァンカップ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- FIFAワールドカップ26 アジア最終予選 特集ページ
- 2024天皇杯
- 明治安田Jリーグ 月間表彰
- 2024Jユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE