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【J1:第23節 名古屋 vs 横浜FM】プレビュー:手負いの両チームが起点とすべきはゴール前。連勝を4に伸ばすのは、首位独走態勢に入った名古屋か、追いすがる横浜FMか。(10.09.17)

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9月18日(土)J1 第23節 名古屋 vs 横浜FM(14:00KICK OFF/瑞穂陸チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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前節、山形との雨中の試合を制した名古屋は2位との勝点差を7に広げ、いよいよ独走態勢に入った。頭ひとつ抜け出した感もあるここからの戦いのテーマは、いかに取りこぼしをなくせるか。追いすがる上位陣の挑戦を退け、残留争いに躍起になる下位チームの意地を跳ね返すことで、現在の地位を磐石にすることにある。1試合1試合が決勝戦のつもり、とはよく聞かれる常套句だが、順位表のトップを維持したことのないチームにとっては、それが偽らざる心境だろう。秋を前にして新たなステージに突入した名古屋が最初に迎える相手は、現在3連勝中と絶好調の横浜FM。16節のアウェイでは劣勢の中で効率的に2得点を挙げ勝利したが、今回は互いに手負いの身。前回対戦はまったく当てにならない。

名古屋の“手負い”とは、中村直志とダニルソンの累積警告による出場停止だ。ようやく固まりつつあった不動の布陣を支えるMF2名を欠くことは、分厚い選手層を誇る名古屋といえども痛手というほかない。ともに豊富な運動量で4−3−3のフォーメーションを成立せしめていた主力だけに、その代役選びは試合展開を左右しかねない重要性をはらむ。代役候補は小川佳純とブルザノビッチ、そして三都主アレサンドロの3名だ。全員がもともと攻撃的な選手だけに、名古屋は守備のバランス取りに腐心することになるだろう。ダニルソンの代わりにアンカーを務めるのは、おそらくは三都主。マギヌンとインサイドハーフでコンビを組むのは、やはり守備面を考慮すれば小川の名が挙がってくる。相手には中村俊輔という日本最高のゲームメイカーがいることを考えれば、中盤の守備にやや不安が残ることもまた確かだ。

一方の横浜FMもまた手負いの布陣である。守備の要・中澤佑二を負傷で欠き、溌剌としたプレーで前線に活力を与えていた17歳の新鋭・小野裕二も負傷で欠場が確実視されている。最終ラインはベテランの松田直樹が無難に穴を埋めてはいるが、その松田が務めていたボランチからダイナミズムがやや失われているのがマイナスだ。前節では河合竜二と小椋祥平がコンビを組んだが、小椋が攻撃面で存在感を出していけるかはひとつのポイントになるだろう。前線は2試合連続ゴール中の山瀬功治を軸に、相方を探すことになる。小野と同じタイプならば坂田大輔だが、選手としての特徴を考えれば、渡邉千真や長谷川アーリアジャスールの方が相性としては良さそうだ。ただし、いずれにしてもこのチームの出来は中村俊のタクトさばきにかかっている。幅広いポジショニングでピッチ全体をコントロールする能力は、やはりJリーグで図抜けた存在である。

試合の肝は、互いの攻撃がどれだけ効果を挙げられるかにかかっている。名古屋はケネディの空中戦を足がかりとしたサイド攻撃であり、横浜FMは山瀬のスピード溢れる裏への飛び込みを生かした地上戦だ。中澤のいない横浜FMのDFラインはそれでも空中戦に強い。しかし相手がケネディとなれば話は別だ。代表レベルでも田中マルクス闘莉王や中澤と五分の戦いを演じてきたアジア屈指のハイタワーを抑えることは至難の業。ひとたび起点を作られれば、名古屋の多重攻撃をまともに喰らうことになる上に、クロスがたちまち失点に結びつくことにもなる。

しかし、横浜FMにもアドバンテージはある。名古屋のDFラインは絶対的な空中戦の強さを誇る一方で、スピードへの対応にはやや不得手なところがある。そこを山瀬のスピードあふれるドリブル突破や裏への飛び出しで突くことができれば、得点チャンスを増やすことは十分に可能だ。特に今節は前述したように名古屋の中盤の守備力が落ちている。中村俊や兵藤らがフリーでスルーパスを出せるようであれば、その破壊力は何段階も増すだろう。また、名古屋のゾーンディフェンスはミドルシュートへの対応が甘い。そこで中村俊や兵藤、小椋、はては栗原勇蔵の長距離砲が火を噴くかもしれない。

互いに付け入る隙は十分。14時キックオフによる暑さの影響は大きそうだが、攻撃を第一義とするアグレッシブなチーム同士の対戦は打ち合いとなる可能性も高い。日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督の視察も噂される一戦で、連勝を4に伸ばすのは名古屋か横浜FMか。目の肥えたイタリア人を満足させるような、内容の濃いゲームに期待したい。

以上

2010.09.17 Reported by 今井雄一朗
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