今週末は、いよいよ四国ダービー。今回はホームに徳島を迎えることになりますが、目下のところJリーグでの通算成績は6勝3分6敗。どちらが勝ち越すか、まさに今回は『ケリをつける』一戦となります。しかし先日のJ2日記で徳島担当の松下さんが指摘したとおり、現在は愛媛が2008シーズンの7月30日に勝利をおさめて以降、実に5試合ダービーで勝利から遠ざかっています。しかも、その間は徳島からゴールすら奪えず、愛媛にとっては臥薪嘗胆の時。
今季の成績をみても徳島の5位に対して、愛媛は13位とリードを許している状況で、今回もホームとはいえ、愛媛が徳島にチャレンジする位置づけと言えるでしょう。それでも、このダービーに向けて愛媛はリーグ戦2連勝とチームの状態は上向き。さらに前節の岡山戦では、FW大木勉が4月10日の東京V戦以来となるスタメンで出場。最後に愛媛が勝利をおさめたダービーで、ゴールを奪ったベテランがピッチに戻ってきました。さらに昨季のキャプテン、DF三上卓哉も岡山戦で今季初先発を果たしました。
頼れる男が次々と戦列に復帰する中、やはり岡山戦で一番印象的な復活となったのはGK川北裕介。2008シーズンの11月8日、熊本戦以来となる1年10ヶ月ぶりの復帰戦。キックオフの前に「岡山のサポーターがタオルを振っているのを見ても、自分のために振ってくれていると思えるくらい、(そのくらいピッチに戻れて)嬉しかった(笑)」とおどけてみせましたが、度重なる怪我を乗り越えての晴れ舞台には、やはり込み上げてくるものがあったのだそう。かつては徳島にも在籍し「勝つことが、徳島でお世話になった人に対しての恩返しにもなる」と語る男が、このタイミングで復活したことも何かの縁なのでしょうか。
しかしポジション争いでは今季、正GKの座を守ってきた山本浩正との競争が続きます。さらにFWをみれば、キャプテン福田健二や前回のホーム・札幌戦で決勝点をあげた内田健太がベンチを温める状況。頼れる男たちの復活は、同時にチーム内の競争を激しくしており、これが週末のダービーにも好影響を与えてくれるはずです。
さらにピッチの外では、もうひとつの復活が。今回のダービーでは、ニンジニアスタジアムに場内ラジオ放送が復活します。2006シーズンまでは『KIX FM』として親しまれていた、愛媛FCミニFM局。今回は『スタジアムFM powered by スカパー!』として、四国ダービーのニンスタを盛り上げてくれる予定です。スカパーの実況が、そのままスタジアムで聞くことができるこの企画。堀本直克さんの魂がこもった実況、そして大西貴さんの的確な解説に加え、重橋秀香さんのピッチレポートを聞けばダービーを120%楽しめるはず。様々な『復活』が盛り上げる今回の四国ダービー。皆さん、ぜひニンスタでその熱戦を堪能しましょう。
以上
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9月19日(日)J2 第26節 愛媛 vs 徳島(19:00KICK OFF/ニンスタ)
2010.09.17 Reported by 近藤義博
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