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【J1:第22節 山形 vs 名古屋】レポート:名古屋が首位の貫禄! 1-0ながら随所に質の違いを見せて山形を寄せつけず、独走状態に入る。(10.09.13)

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9月12日(日) 2010 J1リーグ戦 第22節
山形 0 - 1 名古屋 (19:04/NDスタ/10,119人)
得点者:27' 玉田圭司(名古屋)
スカパー!再放送 Ch308 9/14(火)深01:00〜
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スコアは1-0。しかし、首位に立つ名古屋と中位で踏ん張る11位・山形との差はスコア以上に歴然としていた。「今日の試合は論理的な結果。我々が最初から最後までゲームを支配していた」とストイコビッチ監督は語る。狙っていながら取れなかった追加点に質問が及んでも、「1-0でも2-0でも勝点3は入るわけで、何も問題はない。本当に2点目が近かったんですけれども、最終的に1-0でも2-0でも勝ちといことには変わりはないと思います」と、勝利という「実」を獲ったことを最大限に評価。2位以下との勝点差はこれで7と開き、独走態勢に入ろうとしている。

ケネディへのくさびから中村直志が飛び出すなど、立ち上がりはいち早くピッチコンディションをつかんだ名古屋がこのままペースを握るかに思われた。しかし、下村東美を起用し、佐藤健太郎と組ませたダブルボランチが機能する。強烈な個を有する名古屋だが、個を個のままプレーさせ、組織で立ち向かえば防ぎ切れる。バイタルを狙って送られるくさびのパスには、ボランチの2枚が中央に絞ってパスカットを増やし、下りてきたケネディも2人で挟み込んだ。そしてサイドへ追い出したボールには1対1で焦れずに対応。左サイドへ移動してきた金崎夢生を、今季初先発となった小林亮が止めるシーンもあった。さらに、返す刀で狙ったのは、1ボランチ・ダニルソン周辺のスペース。奪ったあとは増田誓志や田代有三が入れ替わりながらバイタルで起点をつくり、名古屋陣内に押し込む形を多くつくった。

しかし、それでも名古屋が山形にシュートを許すシーンはほとんどなかった。余裕をもってその攻撃を受け、虎視眈々と反撃の機を狙っていた。「切り返しを何回かした時にディフェンスが少しずつズレてたので、縦に行けるかなと思った」とその出発点となったのは阿部翔平。「クロスのコースはちょっと難しかった」とクロスの態勢でフェイントをかけ縦にドリブルすると、対面する北村知隆の外を抜けることに成功。スペースに浮いていた近くのマギヌンへパスを出すと、慌てて対応に戻る佐藤健太郎よりも早く、スピードに乗ったクロスがゴール前へ送られた。ケネディが待つ一歩手前で、一瞬ブラインドになったボールを園田拓也が体に打てたが、こぼれ球にいち早く反応した玉田圭司が左のボレーでゴールネットに突き刺した。

しかし、隙を見逃さずに仕留め、結局、試合の決勝点になったこのシーン以上に両チームの差を実感させたのは、後半のポゼッションだった。山形は後半頭から投入され、サイドで起点をつくるかに見えた古橋達弥がドリブルを田中隼磨に絡め取られ、くさびをワンタッチで落とした増田のパスは思った以上に浮いて味方がコントロールできず、下村のフィードも相手選手へ。64分には小林からのクロスに北村のヘディングシュートが枠をかすめる決定機もあったが、その後の選手交代も効果が上がらず、逆に左サイドを破った玉田のクロスを金崎にフリーで合わされ、ポストに助けられるシーンもあった。

その後も縦を狙った長めのパスはことごとく味方に通らず、「あれだけ簡単に取られてカウンターを……何本あったかわからないですけども、あの形が多いのであれば、僕たちは上がることはできない」(石川竜也)という状況。前線ではサポートが得られない田代有三がキープする間に戻ったマギヌンに奪われるなど、ビハインドを追う環境は時間とともに厳しさを増していった。逆に、ボールの扱いでは名古屋に一日の長があった。メンバー交代とともに構成を変える山形は次第にサイドの守備が甘くなっていたが、そこを逃さず起点をつくったダニルソンが飛び込んできた石井秀典をかわして突破するなど、両サイドを広く使って攻撃を展開。87分にはクロスの折り返しから園田にボレーシュートを打たれてひやりとしたが、それ以外の時間帯はゲームの主導権を渡すことがなかった。

今季2度目の連敗となった山形。8月には堅守から少ないチャンスをものにし、1-0で3連勝したが、ある程度ボールを持てているゲームで連敗した意味を、小林伸二監督は冷静に見つめている。「後半少し足が止まった時に、やっぱりどうしてもイージーミスが出てしまうといところは、差があるなあという気がします。そこを少しずつでも意識してトレーニングで埋めていくというのは必要なんじゃないかという話を選手にはしました。ちょっと地味な作業でしょうけど、しんどい時に丁寧にきちっとトレーニングのなかでもやっていくというところが結局、こういうちょっとしたところの勝負につながっていくというところがあると思う」。今は成長への過程。少しでも進歩した姿を、次節のみちのくダービーで披露したい。

初のリーグ制覇へ向け、また一歩前進した名古屋にも、不安がないわけではない。次節は中盤のキーマン2人、中村直志選手とダニルソン選手が出場停止となる。ただ、ストイコビッチ監督は「2人の代わりに誰が出ても我々は何も変わりません。我々の目的、スタイルというものを続けていきたい」と次節、横浜FM戦を見据えた。

以上

2010.09.13 Reported by 佐藤円
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