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【神戸:和田昌裕新監督会見】叶屋宏一 代表取締役社長コメント(10.09.12)

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ヴィッセル神戸・三浦俊也監督が成績不振を理由に本日(9月12日)付で解任され、和田昌裕トップチームコーチ(45)が監督に昇格することが発表されました。本日、クラブハウスで行われた囲み会見での叶屋宏一 代表取締役社長のコメントは以下のとおりです。

Q:三浦俊也監督を解任した決め手については?
「8月の浦和戦(17節)に勝ったあと、ニュースリリース( /jsgoal_archive/official/00106000/00106816.html )にもあるように、下位との直接対決のところでなかなか結果が出ませんでした。今年は、J1でしっかりとチームを強化するというクラブ経営目指した中で、継続性というところをあげてやってきました。クラブとして基盤を作って成長すると同時に、監督、チームも同時に成長していくなかで、なんとか我慢してやれないかなと。それと同時に、最悪のケースも想定しながら考えていて、目標がずれてきて、また来年どうなってしまうんだということを残すよりも、選手のコミュニケーション、モチベーション、そういうことを考えると、(新監督を)和田昌裕コーチにということになりました」

Q:昨日の試合の結果は、監督が代わるということの決め手になった?
「内容次第だったと思います」

Q:正式に決まったのは、昨日の試合のあとですか?
「昨日の夜、実際は西京極で村野(晋GM)と話をして、クラブハウスに戻ってきて、和田と安達亮(強化部長→ヘッドコーチ)にも話をして、今日の朝、正式に決まりました。選手には午前のリカバリー組(前日の試合に先発した選手中心)と、午後の試合組(関西ステップアップリーグに出場した選手たち)があったので、今日の12時半に選手の前で私から監督交代の話をしました」

Q:具体的に三浦前監督でやってきたサッカーの内容の、どのあたりに限界を感じたか?
「そこまで細かくはここでは言わないですが…。守備的と言いながら、守備で結果が出たものの、ちょっとほころびが出るとバタバタとやられるところが局面として出ていた。同時に攻撃との連動性という面では、少し難しいかなと」

Q:和田氏の監督としての契約については、今季終了までか?
「そうです。(和田監督、安達ヘッドコーチの)2人とも、契約は今季終了までとしています」

Q:基本的に、和田新監督にはJ1残留を最低限の目標としているのか?
「そうですね」

Q:昨年のような、和田氏のあと、三浦氏が監督になるようなケースはありえるのか?
「この時点ではないです」

Q:周りからみると、監督交代がもうちょっと早くてもよかったのではという思いもあるが、そういう話はなかったのか?
「1つの決断に対して、いろいろな人が見たとき、タイミングの問題や人選の問題など、当然いろいろ意見があると思います。それは、我々の決断なので。そういうことになりました。どんなことをしたとしても、いろんな意見があると思いますので」

Q:具体的に和田新監督に期待されることは?
「非常に難しいタイミング、難しい時期ということになるので、プレッシャーはかかると思います。現時点で16位、J2降格圏内にいるわけで、16位も18位も一緒なわけですから、落ちてしまえば。まず降格圏を脱出するということを、プレッシャーを感じずにというのは難しいことになるかもしれませんが、まずそこを伸び伸びとやってほしいなと。彼自身もどこから手をつけていいのか、守備のところは彼の得意なところでもあるし、そこは三浦さんのいい面を活かしながら、スムーズに、きっちりやっていくということ。それとニュースリリースにもあるように、同時に安達亮をコーチに入れました。強化部の中で、データ分析やチーム分析に関しては後半くらいから強化してきていて、映像を使って説明したりデータを使って説明したりをやってもらっている。特に攻撃面のところで、攻撃を立て直すというのは簡単ではないので、チームでどうやって点を取るか、どこを一番修正しなければいけないのかということについて、きちっと2人で話してもらうということ。それをきちっとトレーニングに取り入れてもらうということが大事という話をしました」

Q:今季の早い段階からコミュニケーションやモチベーションの部分で問題を抱えていたようだったが、その辺の問題を社長としてはどう感じていたか?
「コミュニケーションやモチベーションだけで勝てるほど、プロの世界は甘くないというところはあるんですが、もちろん、そこも大事。そういう部分の、監督自体のスタンスややり方というところと、もしかしたらチームのそれがうまく合わなかったというのは、あるかもしれません」

Q:毎年監督が交代していることについては?
「そんなこともあって、だからといって我慢するというような、毎年代えないことが大事だから代えないかというのは難しい。それがさっき言った決断に至ったところも、1つは鈍らせてしまったタイミングだったのかなと。この7年間を見ても、圧倒的に監督の数は多い。だが他のクラブをみても、結果が出ないから代えるのか、代えるから結果が出ないのか、難しいところではあります。ただ、どこかで土台作りというのはしなければならず、それと同時に経営の安定化というところも考えていかなければいけない。真剣に強化、事業を模索していくというのは、引き続きやっていかないといけないし、すごく難しい仕事であると同時に感じています」

Q:三木谷浩史 会長への報告については?
「昨日の試合が終わってから、電話しました。『我慢しなければいけない』と、こっちがいろんな例を出して言い続けてきたので、『なんとかしなければならないですよね』とこっちから言った」

Q:限られた予算内で三浦前監督が仕事をせざるを得なかったことについて?
「限られた予算といっても、Jリーグでも12、13番目くらいだと思うし、決して金額が全然低いわけではないと思う。設定はある程度現実的で、そういう意味で今の段階でも結果が出ないのは残念」

Q:和田新監督について、人柄や昨年の手腕などを見て、白羽の矢を立てたのか?
「人柄とか、それだけではない。大きく言うと、どういう形になるにしろ、彼がやるにしろやらないにしろ、来季にもう1度つなげていくという意味では大事だということもあります。サッカーという点でもそうだし、どういうふうにこれから見極めて、来季以降きちんとやっていくのかという点でも含めて」

Q:外部から招へいすることを考えた時期はあったか?
「それは多少はありました」

Q:和田新監督へはどういう声をかけたのか?
「もともと以前にも、もちろんコミュニケーションを取っていた。でもまさかというのもあっただろうし、こういうタイミングというのもあるので。先ほど話したように、話は昨日して、『非常に難しいタイミングだけど、お願いします』と。これまでのクラブの事情と、今年これから向かっていかなければいけない方向性というのは、彼は理解してくれていると思うので」

Q:三木谷会長から、具体的に何か言われていたか?
「これまで話がなかっただけに、(解任という形になり)悔しいですね…。今年なんとか乗り切って土台を作ろうと考えていたので。いろんな点で、自分自身もやれることはなかったのかなと、すごく反省しています。何ができたかといえば、すごく難しいところもありますが。
(Q:今回の決定については、三木谷会長から叶谷社長にすべて一任されていた?)
一任というか、こちらからこういう状況でと説明しました」

以上
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