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【J1:第22節 川崎F vs 横浜FM】レポート:運動量に優る横浜FMを相手に、川崎Fはリードを守れず、完敗。タイトル争いに向け、手痛い敗戦を喫す。(10.09.12)

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9月11日(土) 2010 J1リーグ戦 第22節
川崎F 1 - 3 横浜FM (16:03/等々力/22,173人)
得点者:1' ジュニーニョ(川崎F)、45'+3 山瀬功治(横浜FM)、49' 兵藤慎剛(横浜FM)、63' 兵藤慎剛(横浜FM)
スカパー!再放送 Ch182 9/13(月)後02:00〜
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川崎Fとすれば、らしくない戦いだった。様々な要素が裏目裏目に出てしまった。

試合が動いたのは開始直後の1分。CKからのこぼれ球をジュニーニョが蹴り込んで川崎Fが先制すると、ここから川崎Fが分厚い攻めを開始。この試合に向けて並々ならぬ闘志を燃やしていた小宮山尊信を中心に横浜FM陣内に攻め込む。11分にはその小宮山に対し、右サイドからボールがつながり、強烈なシュートを放つ場面も。川崎Fが波に乗る一方、横浜FMのファーストシュートは、17分の中村俊輔のFKまでまたねばならなかった。試合開始直後の時間帯は、完全に川崎Fがペースを握っていた。

戦況が変わったのは、20分ごろから。中2日の連戦。そして16時というキックオフ時間の影響もあり、ピッチ内の気温は30度を超えるという気象条件の中(ハーフタイムで30.9度)川崎Fが若干ポジションを引き気味に取り始めたのである。

この日ベンチスタートとなった中村憲剛に代わり、先発のピッチを踏んだ横山知伸が振り返る。

「相手は蹴ってきて、裏にフリーランニングしてきた。それで前半はバイタルエリアをケアしていました」

川崎Fの最終ラインに対し横浜FMは、2トップの山瀬功治と小野裕二の両選手が連動して上下動を繰り返し、ギャップを作ろうとしていた。そしてそのギャップを突くことで「裏に走れば、川崎の最終ラインの裏を取れるというのはあった」(山瀬)という状況が生まれていた。

そこで前半の川崎Fは横山が述べているように、ゴール前のエリアを固める判断をしたのである。結果的に川崎Fは前への推進力を失い、横浜FMに中盤を支配される形となる。ただこの試合展開は見ようによっては川崎Fが横浜FMにボールを回させ、カウンターを狙う構図だとも言える。そして実際に川崎Fは36分に決定的なチャンスを迎える。横山を起点とした縦パスがジュニーニョに通り、GKとの1対1に。ジュニーニョはこのシュートをGKにセーブされ、そのこぼれ球を詰めた田坂祐介のシュートもポストに嫌われた。

決定的なピンチを凌いだ横浜FMが反撃に出たのが前半ロスタイムの45分+3分のこと。兵藤慎剛がチャージで足を痛めている場面だった。試合が止まり両チームの選手が足を止める中でのリスタートで横浜FMは中村俊にボールをつなぐと、その中村俊が前線へとラストパス。これを受けた山瀬が「うまく行けた」というファーストトラップを成功させ、そのまま持ち込んで同点ゴールを奪うのである。そもそも前半途中から横浜FMにペースは移っており、そういう点ではこのゴールは正当なものだとも言えた。そして横浜FMペースのまま後半がスタートする。

川崎Fは前半の反省を踏まえ「前が前から守備をしていたので、それに連動して動きました」(横山)という積極的な試合運びを見せる。しかし運動量に差があるため、どうしてもスペースが生まれてしまう。後半開始早々の49分の兵藤のミドルシュートは、彼へのアプローチが遅れてしまったからだった。また、兵藤にとってこの日2点目となった63分のゴールは、途中交代の長谷川アーリアジャスールがポジションを下げ、それに川崎FのCBが食いついたスペースに山瀬が走りこんで生まれたもの。この試合で何度となく見られた裏のスペースへのランニングだった。

横浜FMが後半開始から攻撃を畳み掛ける一方、川崎Fの後半最初のシュートは65分まで待たねばならなかった。2点のリードを奪われた川崎Fは、67分に黒津勝、稲本潤一に代えて谷口博之と中村憲剛とを同時に投入。ペースチェンジを図るが、運動量に勝る横浜FMの守備意識は高く、ゴール前に築かれた守備ブロックを崩すことはできなかった。後半85分には菊地光将に代えて大卒ルーキーの小林悠をピッチへと送り込むが、効果的なチャンスは最後まで作れずそのまま試合終了。等々力ではおよそ1年ぶりの敗戦となった。川崎Fにしてみると、一巡目の雪辱は果たせず、同一カード、同一シーズン2連敗。またリーグ戦でも3連敗となり、順位も7位へと後退している。

一方の横浜FMはこの勝利により川崎Fを勝点で2点上回り6位へと浮上。虎視眈々と上位を狙う位置に付けている。

以上

2010.09.12 Reported by 江藤高志
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