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【J1:第22節 C大阪 vs 広島】レポート:C大阪、長居でまたしても広島に勝ちきれず、引き分けて連勝は4でストップ。広島は攻守の核が不在のなか、敵地で勝点1を確保。(10.09.12)

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9月11日(土) 2010 J1リーグ戦 第22節
C大阪 1 - 1 広島 (15:04/長居/20,286人)
得点者:57' 清武弘嗣(C大阪)、64' 槙野智章(広島)
スカパー!再放送 Ch180 9/13(月)前10:00〜
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気温33.1℃。ピッチ上には強い陽射しが照りつけ、日陰の場所でも座っているだけで汗が噴き出るような、15時キックオフのデーゲーム。その酷暑のなかで行われたC大阪と広島の一戦は、1-1のドローに終わった。

これで2位C大阪は、大阪長居スタジアムでの広島戦では、2001年シーズン以来リーグ戦2分け4敗(J1、J2あわせて)とまたしても勝ち切れず。今季8月から続けていた連勝も4でストップしたが、勝点を40に乗せた。一方の広島は敵地で勝点1を確保。ヤマザキナビスコカップ準々決勝、天皇杯とあわせて、9月の11日間で4試合目となり、しかも8日以降は大阪滞在を余儀なくされる厳しい日程に加え、佐藤寿人、ストヤノフという攻守の要を欠くなかでも、最後までC大阪と互角に渡り合って、引き分けに持ち込んだ。

試合後の両監督の感想は、お互いの意地を見せ合うかのようで、実に興味深い内容だった。

「15時キックオフということで、非常に体力の消耗度の激しいゲームだった」というなかでも、「決して内容的に悲観するような引き分けではない」というC大阪のレヴィークルピ監督は、「最後まで決定的なチャンスを作り出して戦い続けたのがC大阪であり、どちらが勝利に値するチームであるかというと、C大阪だったと思う。広島さんは連戦のなか、今日の暑さということで、今日のゲームプランを組まれたのかもしれないが、後ろでボールを回すだけで、明らかに時間稼ぎをされた部分もあったと思う」と、相手の倍近い17本のシュートを放った自軍の優位性を主張した。

一方、「アウェイでC大阪から1ポイントを取って、いい結果を持って広島に帰れることを、本当にうれしく思う」とチームの戦いを評価した広島のペトロヴィッチ監督も、「私は16年監督として仕事をしているが、これほど選手が故障して厳しい台所事情のシーズンもない。そういった我々のチームに対して、C大阪は自陣に10人が帰って守備をしてきた。そのことに関していえば、日本で4年半以上監督をしているが、私にとってそういった戦いをしてくれるC大阪さんは、大きなリスペクトを我々のチームに持ってくれているのかな」と、これまた自信をのぞかせるコメントを残した。

両監督の言葉は間違っていない。ただし、どちらがゲームコントロールをしていたかといえば、アウェイの広島だった。「連戦で、選手の疲労は間違いなくあったので、自分たちでコントロールすることによって、C大阪も来ないといけないし、自分たちもリズムを作ることで、自分たちのペースに持ってこられたと思う」とDF槙野智章。C大阪を一度自陣に引き込みながらも、ボランチ2枚、センターバック3枚でうまく囲い込んで、C大阪自慢の3シャドーを潰すと、そこからMF高萩洋次郎を軸に、広島らしい巧みなつなぎや、縦へのくさび、高いC大阪の最終ラインの裏を狙った素早い攻撃を見せる。

これには「さすが広島というか、ボールのつなぎも上手いし、よく走るなという印象を受けた」(DF茂庭照幸)、「(広島は)ポゼッションが上手い。つないできて、3人目の動きとかも上手いし、ちょっと嫌だった」(DF丸橋祐介)と、C大阪の選手たちも手を焼いた。 それでも、茂庭らの身体を張った守備などで対抗するC大阪は、相手のミスに付け込んで、アドリアーノ、乾貴士、清武弘嗣らが決定機を作っていく。

すると後半に入ってからの57分、C大阪が先手を奪う。左FKから丸橋がうまくニアに蹴りこむと、これにオフサイドラインギリギリで飛び出して合わせた清武が、頭で軽く流し込み、ゴール。ホームチームが1点をリードした。

これでC大阪が勢いに乗るかと思われたが、広島も反撃に転じると、ミキッチの負傷交代でセンターバックから右サイドに回っていた森脇良太の好パスからチャンスを作る。タッチライン際から、ペナルティーエリア右へと送られたボールに、高萩が反応してC大阪GK松井謙弥と1対1のシーンを作ると、突破を試みた高萩が倒されて、PKを獲得する。このPKを槙野が豪快にゴールへ叩きこみ、広島はわずか7分後に試合を振り出しに戻した。

その後は、なんとか勝ち越しを狙いたいC大阪が、疲れの見え始めた広島に対し、ゴール前のシーンを数多く作っていくが、GK西川周作を中心とする広島の堅守の前に、チャンスを活かせず。結局、1-1のまま、試合は終了。タイムアップの瞬間は、暑さと披露のためか、両チームの選手とも、膝に手をついたり、ピッチに倒れこむ姿が目立った。

「こういう結果になって悔しいです。勝ちたかった」と清武。「勝点3を取って、(佐藤)寿人さんに安心してリハビリしてもらいたいと思っていたんですが、勝点1には満足していない」と槙野。選手たちはともに悔しさを露わにしていた。「次の試合をやっぱり勝たないと、今日の引き分けは意味がない」と茂庭が言うように、両者にとって今節の結果の価値は、次節の戦いにかかってくるだろう。特に消化不良気味のゲームとなったC大阪にとっては、次の大阪ダービー、G大阪戦が、チームの真価を問われる一戦となる。

以上

2010.09.12 Reported by 前田敏勝
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