9月11日（土） 2010 J1リーグ戦 第22節
京都 3 - 0 神戸　（18:04／西京極／9,550人）
得点者：35' ドゥトラ（京都）、90'+1 ディエゴ（京都）、90'+7 渡邉大剛（京都）
スカパー！再放送 Ch183 9/13（月）前05:00〜
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西京極運動公園陸上競技場に乗り込んでの9月最初のJ1リーグ。立ち上がりから京都の出方をうかがいながらの慎重な立ち上がりをみせた神戸だったが、35分、セットプレーから京都に先制を許してしまう。しかも、先制点を奪われたことで動揺したのか、拮抗していたはずの試合は徐々に京都ペースに。前半終了間際は再三にわたって京都の攻撃にさらされてしまう。

仕切り直して迎えた後半、神戸はMF三原雅俊に代えFW都倉賢を、DF冨田大介に代えてDF石櫃洋祐を投入。DF石櫃を右サイドバックに据え、DF茂木弘人を左サイドバックに、FWだったMFボッティをボランチに下げることで、FW都倉とFWイ　ジェミンが２トップを形成する。これにより、中盤に落ち着きを取り戻した神戸は、MFボッティを中心として徐々に攻撃にも連動性が見られるようになり、前半は殆ど『ゴール』の匂いを感じなかった前線が勢いづいていく。

その矢先のことだった。59分、カウンターから抜け出した京都・FW柳沢敦を止めようとチェックに入ったMF松岡亮輔に対し、この日２枚目となるイエローカードが出され退場に。神戸は10人での戦いを強いられることになる。この状況に三浦俊也監督が動き、64分に攻撃の枚数を一枚減らしてDF宮本恒靖を投入。3バックにシステムを変更した中で反撃に出た神戸は、数的不利ながらも個々が運動量を増やしながら、積極的にゴールを狙いにいく姿勢をみせる。

だが再び、悪夢が神戸を襲う。
79分。またしてもカウンターから前線に抜け出たFW柳沢を止めにゴールマウスを飛び出したGK榎本達也のプレーに対し、この日２枚目のイエローカードが出されて退場に。すでに３枚の交代カードを切っていた神戸は、9人の戦いを強いられた上に、DF河本裕之がGKとしてプレーせざるを得ない状況に追い込まれてしまう。
これにより明らかに劣勢となった神戸。それでもセットプレーのチャンスにはGK河本もゴール前まで攻め上がる気迫をみせ、なんとかゴールを奪おうとするが、先制し、かつ数的優位に立った京都の守備も崩れず１点が遠い。しかも『７分』と表示されたロスタイム直後には、カウンターで抜け出したFWディエゴのシュートを一度はGK河本が足で阻止するが、そのこぼれ球をFWディエゴに拾われ、追加点を奪われてしまう。さらに試合終了間際にはCKのチャンスに再びGK河本も攻撃参加をみせる中で、こぼれ球から京都にカウンターを食らい、MF渡邊大剛によって無人のゴールにダメ押し弾を決められジ・エンド。先にも書いた通り、後半の内容は決して悪くはなく、課題とされていた攻撃における連動性も見られただけに、退場者なく試合が進んでいれば、違う展開になったことも十分考えられたが、一方で、そうしたいい流れをプラスに変えられず逆に自分たちで断ち切ってしまうあたりに、ここ数試合、神戸に漂う負の流れを感じてしまうというのも正直なところ。
ただ、残り試合数を考えても、また、この日の結果により16位と降格圏に入ってしまったことを踏まえても、下を向いている暇はない。3試合連続『無得点』に見る課題をしっかりと修正し、気持ちを切り換えて次節・広島戦に挑んで欲しい。

以上

2010.09.12 Reported by 高村美砂