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【J2:第25節 熊本 vs 水戸】プレビュー:復調の兆しを見せつつある水戸を迎える一戦。熊本は、ここ数試合の課題を克服し、上位を追走したい。(10.09.12)

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9月12日(日)J2 第25節 熊本 vs 水戸(16:00KICK OFF/熊本チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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先週行なわれた天皇杯2回戦、熊本は愛媛に勝ち、3回戦で鹿島と対戦することが決まった。初めてのJ1クラブとの真剣勝負に期待も膨らむが、やはり主戦場はJリーグ。特に現時点で昇格争いに絡める5位という位置にいる以上、1ヶ月先のことを考えるより、緊張感の続く中で確実に勝点を積み上げていくことが最優先だ。愛媛戦後、福王忠世が「修正点もたくさん出たので、リーグに向けて修正して、1週間しっかり準備したい」と話していたが、選手達も目の前の一戦に照準を合わせている。

さて、迎える水戸は現在15位。雷雨で延期になっていた19節の大分戦、そして天皇杯2回戦で佐川急便滋賀FCと、直近の2試合は拮抗した展開を制して上昇気流に乗りつつある。その要因の1つとして、戦い方がはっきりしてきたことが挙げられよう。0−5で敗れた23節の福岡戦を境に、攻守における役割を明確にしたことで選手1人ひとりの特徴が発揮され始めた。
そんな中でも、鳥栖戦で鋭い突破を見せた島田祐輝、大分戦で勝越しゴールを決めた常磐聡ら、特に攻撃的なポジションで若い力が台頭。これによりチームに勢いが生まれ、木山隆之監督の大胆な交代策も含め、勝利を求めて最後まで走り抜くという粘りが結果に結びついていると言える。水戸の失点は熊本と同じ27で、少なくはないものの15位という順位の割には多くない。ベテランGK本間幸司をはじめ、大和田真史と作田裕次の長身CBを中心に、守備も決して脆くはない。
そうした観点で見ると、意識の高い相手の守備を、お互いにどう崩すかという部分がこのゲームの見どころとなろう。

熊本は、天皇杯の愛媛戦で松橋章太が2得点を挙げた。いずれも相手の守備の連係ミスを逃さないという、状況を見て狙った得点ではあったものの、2点リードして以降、サイドに開いてからのクロスや中盤も絡んだパス交換で何度もチャンスを作りながら、そうした形からはゴールを奪えなかった。
高木琢也監督は「そう簡単には崩せない。どちらかが隙を見せてしまうと、その流れから点につながる」と話している通り、全体が前からプレッシャーをかけ、DFラインも高かった愛媛と比べ、水戸のDFラインの後ろに常に大きなスペースがあるとは考えにくい。だとすれば、相手の守備陣形が整っていない状態でボールを奪った際には切り替えの早さをもってスペースを衝き、逆にブロックを作って対応される場面では「混乱させてギャップを作らせる」(松橋)べくボールを動かして…と、ゲームの流れや状況、あるいは木山監督がチョイスするシステムに応じて、適切な攻撃のイメージを共有し使い分けられるかが、熊本にとってのポイント。トレーニングではクロスの回数も増えて精度も上がってきた感はあるが、単純にクロスを入れてもはね返される確率が高いため、「球質と(合わせる側が)入って行くタイミングが勝負」(高木監督)になる。FWだけでなく、どれだけ中盤の選手が絡んで行けるかに注目したい。

一方の守備だが、水戸の攻撃がスピードを生かしたカウンター主体となりそうなことを考えると、まずは中途半端にボールを奪われないことは必須。水戸としてもリスクを避けようと、ロングボールをトップに当てて高い位置で拾う形に持ち込んで熊本を押し込むことも想定しているだろうが、そうした展開になった時に流れをひっくり返す意味でも、特にサイドと中盤でのスペースとセカンドボールの争いで主導権を取りたいところ。後半の入り方やクロスへの対応など、愛媛戦でも見えた以前からの課題も、しっかりとクリアしたい。

残りは13試合、柏と甲府が抜けているため、3つめの椅子に座るのに必要な勝点のラインがだいたい見えて来そうな時期ではある。だが今は、そんな計算にあまり意味はない。目の前の一戦、そして目の前の局面に、1つずつ勝っていくだけだ。

以上

2010.09.11 Reported by 井芹貴志
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