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【J2:第25節 福岡 vs 千葉】プレビュー:迎える今シーズン最初の山場。けれど、やることは何も変わらない。100%の力で目の前の敵を倒すだけ(10.09.12)

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9月12日(日)J2 第25節 福岡 vs 千葉(16:00KICK OFF/レベスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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雁の巣球技場に、連日、福岡に拠点を置くTV局の取材陣がやってくる。私の記憶が正しければ、前向きの話題でこれだけのカメラが雁の巣球技場にやってくるのは、5年前に昇格争いを繰り広げていた時以来のこと。首位の柏には勝点で12の差をつけられてはいるが、2位の甲府に勝点差6、3位の千葉には勝点差2に迫る4位という成績に、ここへ来て、周囲のJ1昇格に対する期待が大きく膨らんできたからだろう。まして、迎える第25節は、激しく3位を争っている千葉との直接対決。昇格に向けての大一番と各メディアがあおるのも当然のことかもしれない。

そんな喧騒の中、選手たちは緊張感とリラックスが程よく入り混じった表情で、口々に同じ言葉を繰り返す。「こういう緊張感の中で試合ができるのは選手として幸せなこと。この緊張感を楽しみながら戦いたい」。その言葉に気負いは感じられず、どんな状況にあろうともやることは変わらない、今まで通りチャレンジャーとして100%の力でぶつかるだけ、というシンプルな思いが溢れている。そして「千葉戦が楽しみ」と口を揃える表情に余計なプレッシャーはない。福岡は、J1昇格に向けて最初の山場である試合を、いつもと同じ姿勢で迎える。

数字の上では、状況は若干ながら福岡が有利のように見える。勝点差2を追う福岡だが、消化試合数が少ない関係で、引き分け以上で福岡が自力昇格の可能性を掴むのに対し、千葉は引き分け以下なら上位陣の結果を待たなければならない。また福岡のホームゲームの成績が8勝1分2敗であるのに対し、千葉のアウェイゲームの成績は2勝5分4敗。その傾向は後半も続いており、千葉は後半戦のアウェイゲームで1分1敗とまだ勝ちがない。プレッシャーは、勝たなければいけない千葉の方に大きいのは間違いない。

しかし、だからといって、それが勝負の結果を決めることにはならない。勝負の重みが増せば増すほど、過去の結果や傾向はあてにならないもの。しかも、個の能力、選手層の厚さという点で千葉がJ2屈指のチームであることは誰もが認めるところでもある。勝たなければならないプレッシャーを力に変えた時、千葉はその実力を存分に発揮してくるはずだ。1年でJ1に戻るという千葉の思いと、チャレンジャーとしてJ1昇格を目指す福岡のアグレッシブさがぶつかり合う試合は、両者一歩も引かない好勝負になることは間違いない。

さて、千葉の最大の特徴は、高い位置からの速くて厳しいプレッシャー。中盤でひっかけたボールを素早くつないでショートカウンターでゴールを目指す。不用意なミスは、そのままゴールに直結するピンチを招くことになる。反面、ボールに対して人数をかけて喰いついてくる傾向があり、素早いパスワークでプレッシャーをはがすことができれば、出てくる相手を捕まえて、裏のスペースを使ったスピードある展開を得意とする福岡にリズムが生まれる。いわば、千葉の強みと福岡の強みが同じところでぶつかり合うことになる。ともに、いかに素早く攻守を切り替えられるかが勝負を分けることになりそうだ。

千葉で最も警戒すべきは1トップを務めるネット。ここでポイントを作り、谷澤達也が裏のスペースへ飛び出し、太田圭輔が縦へ仕掛け、左サイドから工藤浩平が中央へ絞ってくるのが攻撃のパターン。そして、前の4人をフォローして中盤の底から佐藤勇人が高い位置へ押し上げてくる。その人数をかけた攻撃は迫力満点。ネットにボールを収めさせたら、千葉の攻撃を跳ね返すのは容易ではない。ドローに終わった第12節の直接対決では、ネットに自由を与えないことで千葉の攻撃力を半減させたが、その再現を期待したい。
そして攻撃面でのポイントは、中盤の選手が、1トップの岡本英也、トップ下の城後寿と近い距離を保ってプレーできるかということにある。前回の対戦で挙げたゴールは、岡本が高い位置でつぶれながら落としたボールに中町公祐が飛び込んで奪ったものだが、その形をどれだけ多く作れるかが得点のカギを握る。そういう意味では、永里源気のダイアゴナルな動きにも期待したい。中へ入っていくことはリスクも伴うが、強者相手にリスクを避けていては勝利は見えない。

そして、いつの時もそうであるように、ここ一番の試合でものを言うのは勝ちたいという強い気持ち。ベンチ、ピッチ、スタンド、そしてスタジアムに来られないファン・サポーターの気持ちをひとつにして、勝利への欲求で千葉を上回ることが必要だ。その先に、千葉戦の勝利と、J1昇格のゴールが待っている。

以上

2010.09.11 Reported by 中倉一志
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