スカパー！生中継 Ch182 後03:20〜
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磐田にとっては9月に入ってすでに4試合目だが、リーグ戦では9月最初のゲーム。今週は中2日、中2日で3試合目となり、しかも残暑厳しい中での15：30キックオフということで、ヤマザキナビスコカップのなかった湘南に比べて、かなり難しいコンディションで迎えることになる。しかし、チームの流れという意味でも、リーグ戦の順位争いという意味でも、磐田としては何としてもホームで勝たなければいけない一戦であることに変わりはない。
現在、勝点24（6勝6分9敗）で12位の磐田。今のチームの流れは、19節・神戸戦、20節・清水戦と良い形で連勝したが、21節のG大阪戦ではアウェーで0-2の敗戦。それでも9月に入って、天皇杯2回戦と、仙台とのヤマザキナビスコカップ準々決勝に勝ち、良いムードを維持することができている。
水曜日の仙台とのアウェイゲームは、ユアスタ特有の強烈なアウェイムードと、仙台の厳しい攻勢の中、なかなか思うように攻撃を組み立てられず、内容的には満足できるゲームではなかった。しかし、粘り強く無失点に抑えてベスト4進出を決めたことに対しては、「われわれの選手たちを今まで見ていると、こういう状況で0-0で終えるというのはちょっと考えられなかった。またひとつ、別の意味で成長できたのではないかと思う」と柳下正明監督は選手たちを高く評価。難しい状況の中でも90分間冷静に戦い抜く心身両面のタフさという部分は、昨年までと比べてかなり身につけてきたように見える。それは、おそらくこの湘南戦でも大事な要素になるはずだ。
湘南の現状は、リーグ戦では勝点14（3勝5分13敗）の17位。16位の大宮と勝点差が7あり、降格圏を脱出するのも簡単ではない。また7/18の京都戦以来、リーグ戦で8試合勝利がなく（2分6敗）、今はとにかく1つでも多く勝点を稼ぎたい状況にある。今回のアウェイゲームにどのようなゲームプランで臨むかはわからないが、磐田が中2日のゲームであることをチャンスとしてとらえ、その利を生かそうとしてくるだろう。
現時点の天気予報では、明日も30度を越える晴天という予報なので、後半はかなりの消耗戦になる可能性が高い。そう考えると、後半勝負になれば湘南が有利。したがって、磐田としては前半のうちに先制点を欲しいところだが、逆に湘南は最低でも前半は0-0で終えたいはずだ。ただ、磐田としても、前半からあまり飛ばし過ぎると、後半持たなくなってしまう。
そのため磐田としては、体力を温存するべきところでは冷静にゲームをコントロールし、勝負所では一気に畳みかけるというメリハリが重要になる。勝負に行くところとそうでないところを冷静に見極め、どれだけチームの意思統一を徹底しながら戦い抜けるか。仙台戦で柳下監督が評価した部分が、本当に重要になってくるだろう。
もちろん、そんな中で磐田が目指すパスサッカーやサイドからの崩しという部分がどれだけ発揮できるかという部分も注目点のひとつ。湘南のほうも、攻守ともにゴール前のところでどれだけプレーのクオリティを上げられるかという部分が見どころとなる。また、セットプレーが勝負を分ける可能性も十分にある。
観る側もかなり暑くて大変なゲームになるだろうが、その中でシビアな駆け引きをしながら走り続ける選手たちの背中を、ぜひ最後まで力強く後押ししてほしい。
以上
