スカパー！生中継 Ch363 後03:00〜
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１週間のブレイクを経てＪリーグが再開する。とはいえ、先週末には天皇杯を戦っており、大宮にとっては通常のインターバルに過ぎない。今節迎える清水はそうはいかない。間にヤマザキナビスコカップを戦っており、更に主力選手である岡崎慎司、藤本淳吾は日本代表に招集されチームを離れていた。ホームであり、コンディション的なアドバンテージがある大宮は上位相手であっても勝利を挙げたいところだ。
だが、大宮にとって９月は鬼門である。昨季は９月に３戦行い１勝２敗、０８年は３戦全敗、０７年２勝２敗と一見悪くなさそうに見えるが８月に５戦して１勝も挙げられなかった流れを止められずにいた。この９月の戦いは、例年巻き込まれているシーズン終盤での残留争いに大きく影響するのだ。しかも今年は、清水、鹿島、と上位との対決が続き、最後は順位を争うＦ東京との一戦という、厳しくも重要な一ヶ月なのだ。
大宮は、先週の天皇杯でカマタマーレ讃岐相手に快勝を見せた。リーグ戦で２連敗していた後の一戦だったこともあり勝利することそのものが求められた一戦できちんとその結果を手に入れて見せた。しかも、「清水戦への準備もしたい」（鈴木淳監督）と臨んだこの試合では２連敗中１得点も挙げられていない攻撃陣に風穴を開けるべく李天秀、ラファエル、石原直樹の３人のＦＷをそろい踏みさせた。機能した時間帯には、魅力的な攻撃を見せ今後への手がかりもつかんでいる。
だが、試合のキックオフからそのシステムを採用することはあまりにもリスクがある。「守備に負担がかかりすぎて」と鈴木監督は説明しており、今節は通常の４−４−２に戻して臨むことになりそうだ。ベースのメンバーはこれまでと変わらず。流動的にメンバーを起用してきたボランチは李浩と金澤慎が組むことになりそう。両サイドは出場停止明けの藤本主税と金久保順が入り、２トップは李天秀と石原直樹という線が濃厚だ。
「清水は上位にいるわけだし、チーム状態も悪くない。となると考えることは下位相手には勝って当たり前、最低でも引き分け、ということになる。だからこそ、自信満々の足元をすくうチャンスはあると思う」と話すのは鈴木規郎。そんなメンタル的な隙を清水が見せることになれば、そこを虎視眈々と狙っていく。
一方の清水について。スケジュール的なアドバンテージがあるのは大宮であることは間違いないのだが、「ナビスコカップも天皇杯もやっているけれど、メンバー起用を工夫して行っている。だからさほど疲れはないのではないだろうか」と鈴木監督は警戒を解くことはない。「堅守が光るようにも思うが、岡崎、藤本、ヨンセンらの攻撃力を抑えていかないと。ヨンセンをターゲットにされて時間を作られるだろうが、出しどころは抑えきれないからその対応を重視したい。良く分析をして対策をしたい」とも話している。また、数名の選手たちが要警戒と口にしたのが小野伸二ではなく本田拓也の存在。「彼は相手をつぶすだけでなくて、試合を組み立てる能力がある。間違いなくキーマン」と話すのは金澤。逆に中盤でどれだけその彼に対応できるか、そんな争いにも注目したくなる。
明日の試合はナイターではなく１５時キックオフ。後半には太陽が傾き視界に影響するため「帽子を用意しています」とGKの北野貴之。ここ数日ぐっと気温が下がったとはいえ、まだまだ暑さの残るこの時期だけに、暑さ対策も万全にして観戦を楽しみたい。
以上
