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【ヤマザキナビスコカップ 仙台 vs 磐田】プレビュー:体力面で磐田有利、さらに戦力面での痛手も…しかし仙台は奮起し、ヤマザキナビスコカップ初の準決勝進出をホームで勝ち取れるか?(10.09.07)

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9月8日(水)ヤマザキナビスコカップ 仙台 vs 磐田(19:00KICK OFF/ユアスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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昨年はクラブ史上初の準決勝進出を果たした天皇杯において、仙台は5日の2回戦でソニー仙台に敗れ、2年連続の国立行きの夢はいとも簡単に潰えてしまった。
しかし、クラブ初の偉業という意味では、仙台にはまだ残されたものがある。天皇杯の敗戦後、太田吉彰が「クラブ史上初の準決勝進出を果たし、さらにタイトルも獲りたい」と気丈に語っていたように、天皇杯で成し遂げられなかった上位進出を、今年はヤマザキナビスコカップの方で達成したい。

天皇杯では大幅にメンバーを変えて臨んだ仙台だが、そこに出場した選手に関しては120分の延長戦を強いられたことによるコンディションの具合を気にしながらも、基本的には磐田との第1戦を戦ったメンバーへと戻すことになると思われる。
だが、起用したくてもできない選手がいる。仙台の大半の選手が、厳しいJ1の戦いにおいて一度はコンディションを崩してメンバー落ち、もしくはプレーの停滞を経験させられている中、開幕から大きな波を見せることなく、攻守にわたって貢献を見せていた関口訓充が、前述の天皇杯2回戦において退場処分を受け、少なくともこの磐田との第2戦には出場できない。この痛手は仙台にとって、決して小さなものではない。
現時点で考えられる策の中では、メインシステムの4-4-2を活かしつつ、本来関口が入るべき右のサイドハーフに、第1戦でもゴールを決めるなど、古巣相手のトーナメントでの対決に並々ならぬ闘志を燃やしている太田を入れるという案が妥当か。ただ太田は天皇杯で120分間フル出場。延長後半にはついに足をつり、なかなかピッチに戻れないという場面もあっただけに、回復具合は気になる(とはいえ、当の太田は「(仙台に勝利した)ソニー仙台は中1日であれだけ走ってるので、疲れは言い訳ならない。むしろ動いた分、コンディションはいいかもしれない」と、これまた気丈に語っている)。
ちなみに対戦する磐田は、天皇杯を準々決勝第1戦のスタメン11人と総取り替えした先発で臨み、しっかり勝利した。体力面の問題はほぼ無いと考えて良いだろう。

また、疲労の他に、仙台、それから対戦する磐田双方にとって、戦い方を分ける要素があるとすれば、第1戦でのスコアがそれに当たるかもしれない。
第1戦は磐田が前半32分、34分とわずか3分間で2点を奪ったが、仙台も後半に太田がシュートを決め、大きな意味を持つアウェイゴールを手土産に、ユアスタに戻ってきた。アウェイゴールにより、仙台はホームでの第2戦、1-0の勝利でも勝ち抜けとなる。この状況を仙台はどう考えるだろうか。
とはいえただ守るだけの0-0ではもちろん磐田の勝ち抜けとなるだけに、仙台もいつかの時間帯では勝負に出なければならない。そしてもちろんだが、磐田にアウェイゴールを許すわけにはいかない。ヤマハでの2失点、1点目は仙台の右サイドを崩された時点で守備がそちらへ寄り、ファーサイドからゴール前に入ってきたジウシーニョをフリーにした。2点目はカウンターを受ける中、チャレンジ&カバーの呼吸が曖昧になり、寄せが甘くなったところを西紀寛にミドルで叩き込まれた。何人かの選手が語っていたように「集中していれば防げた失点」である以上、それを繰り返さないために、仙台は立ち上がりから、まずはしっかりと守備の意識を高めてくるのでは。

これらを踏まえて、展開予想をしてみようと思う。
前半は第1戦以上に、実は磐田が前へ出てくるのではないか。早めにアウェイゴールを奪えれば状況は一気に磐田に傾くことになる。
だが前半を最低でも0-0で終えられれば、残る45分は仙台の時間になると思われる。というのも磐田は第1戦、得点者の西、ジウシーニョを後半に続けて交代で下げたところ、効果的な攻撃は減り、ペースが仙台へと移っていった。そして太田のゴールがうまれることになる。
この反省から磐田も戦い方を変えてくる可能性はあるが、もし試合序盤にアウェイゴールを奪うべく動き攻撃陣が疲弊しているのならば、第1戦同様の交代、そしてペースに行き着く予想は成り立つ。まずアウェイゴールを献上しないことが大前提で、しかし1点は最低でも奪いに行かなくてはならない仙台にとって、勝負所はこの後半になるのではないか。とはいえ磐田が完全に守りに入ってしまっては、少なくともカウンターの効果は半減するだけに、その「ギアチェンジ」のタイミングを仙台ベンチがしっかりと見定めることができるかは重要だ。

この大会で優勝経験もある磐田とは対照的に、仙台は準決勝進出でも、新たな歴史の1ページを開くことになる。状況は決して楽ではないが、ホームで戦うことによる底力をサポーターは信じて、ユアスタのスタンドで待っているはずだ。

以上
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