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【ヤマザキナビスコカップ 清水 vs F東京】プレビュー:引き分けではなく勝利を目指すホームの清水に対して、F東京がどう出るか。両者のシビアな駆け引きも注目される中、清水は2年ぶりにF東京を倒せるか(10.09.07)

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9月8日(水)ヤマザキナビスコカップ 清水 vs F東京(19:00KICK OFF/アウスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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F東京ホームのファーストレグを、1-1という結果で終えてのセカンドレグ。清水としては0-0でもベスト4進出という状況だが、F東京に2年弱、天皇杯も含めて8試合勝てていないという流れを止めるためにも、きっちりと勝って次のステップに進もうという気持ちは非常に強い。

日曜日の天皇杯2回戦(vs Honda FC)では、先週のファーストレグから10人スタメンを入れ替えて臨んだ清水。今回は、日本代表で藤本淳吾と岡崎慎司が不在になるが、その他は現状のベストに近いメンバーで、ある程度コンディションを整え直して臨むことができそうだ。
ただ、藤本と岡崎のポジションは誰が務めるのか、あるいはこれまで通り4-3-3のシステムでいくのかという部分は、長谷川健太監督も明確にしてはいない。もちろん、チーム内の得点王を激しく争っている2人が同時にいなくなるのは痛いところなので、そこをどうカバーするかという部分は、大きな注目点となる。

一方、F東京のほうも代表で主力2人を欠くが、こちらはセンターバックの今野泰幸(代表は負傷離脱)とキム・ヨングンというセンターバックのコンビで、FW2人が抜けた清水とは対照的。センターバックの1枚は森重真人になるだろうが、もう1人は天皇杯でコンビを組んだ高橋秀人になるのか、あるいは他の誰になるのか、未知数な部分となる。
また日曜日の天皇杯(vs駒澤大)では、ファーストレグからスタメンが7人変わったが、何人かは3戦連続の先発となる可能性があるので、清水に比べればコンディション的な不安は少し大きいかもしれない。

試合展開のほうは、アウェイのF東京がどう出てくるかによって、かなり変わってくるだろう。準決勝に進むためには最低でも1点は取らなければいけないF東京が、初めから攻めに出てくるのか、堅実な守りをベースにしながらじっくりとチャンスをうかがうという戦い方をしてくるのか。そこがまず序盤の注目点となる。
清水のほうは、最悪0-0でもOKなので、最初から大きなリスクを冒して攻めにいく必要はない。したがって、F東京が攻撃的にくれば、しっかりとブロックを作って危なげなく守る中で、良い形でボールを奪ってゴールに迫るというやり方で、戦い方をはっきりさせやすいだろう。
しかし、F東京がまず無失点を意識した形から入り、1-0で勝つという戦い方をしてきた場合には、清水にとって多少やりにくい面も出てくる。F東京が守備的にくれば、ホームの清水は、サポーターの後押しを受けて攻める時間もある程度長くなるだろうが、そこでどうF東京の守備ブロックを攻め崩すのか、またその中でいかにF東京のカウンター攻撃に備えるかという課題が出てくるからだ。
実際、ファーストレグでは、自陣で引き気味のブロックを作ってきたF東京を、なかなか崩しきることができなかった。そのときは中2日という日程による身体の重さもあったので、運動量という面では上がってくるだろうが、今度は藤本と岡崎がいない分の難しさがある。
その点については、攻撃を司る小野伸二はこう語る。「前を向けるときに前を向くとか、基本的なことをもう一度しっかりとやるだけ。攻めのテンポも、速くいくときとゆっくりするときとしっかりとメリハリをつけてやっていきたい」。そのうえで、「もっとサイドを使っていかないと、チャンスも生まれにくい」(フローデ・ヨンセン)という部分が課題になってくるだろう。

いずれにしても、清水の選手全員に共通している考え方は、「引き分け狙いではなく、ホームで勝ちにいかなければ次へは進めない」ということだ。その意識をベースに、いかにいつも通りの清水らしい戦いができるかどうかがポイントになる。
「結果的に0-0というのはOKだけど、そこを狙うと思うようにはいかない。バランスを整えながら攻撃を仕掛けて、相手に圧力をかけ続けていきたい」(伊東輝悦)。「戦い方は変えずに攻めにいくほうがいいと思うけど、リスク管理のところはしっかりとやりたい」(岩下敬輔)といったように、攻守のバランスに十分気をつけながら、慌てることなく冷静に攻めていこうという意識が、選手たちの言葉からも感じ取れる。
そんな中で、0-0のまま終盤になれば、FC東京はいやでも点を取りにいくしかないし、どちらかが先制すれば、リードされたほうは必死に反撃にいくしかない。したがって、どんな始まり方をしたとしても、終盤には必ず激しい攻防が展開されるはずだ。
また、こうした駆け引きのシビアな戦いでは、セットプレーも試合を決める大きな要素になる。そこは清水も時間をかけて練習に取り組んでいたので、要注目の部分と言える。

さまざまな難しい要素がある中で、どれだけ清水の選手たちがしっかりとゲームをコントロールし、結果を導き出せるのか。選手とチームが次の段階に成長していくためにも、今度こそF東京に勝つというハードルは、絶対に越えなければならないものになる。

以上

2010.09.07 Reported by 前島芳雄
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