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【第90回天皇杯2回戦 川崎F vs 鹿体大】レポート:大学生チームを相手に川崎Fが4ゴールで快勝。若き選手たちが義務を果たす。(10.09.06)

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9月5日(日) 第90回天皇杯2回戦
川崎F 4 - 0 鹿体大 (18:00/等々力/4,069人)
得点者:9' 小林 悠(川崎F)、19' 木村 祐志(川崎F)、61' 小林 悠(川崎F)、77' 横山 知伸(川崎F)
チケット情報天皇杯特集
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連戦になることもあり、多少の、入れ替えは想定していた。例えば、自ら「水曜日(の鹿島戦)」と口にしていたジュニーニョや、働きづくめの稲本潤一といった選手に関しては休ませることがセオリーなのだろうと。だから発表されたメンバー表は意外なものだった。これが公式戦のデビューマッチとなった吉田勇樹や小林悠をはじめとし、スタメンには20代前半の選手が名前を連ねていた。月並みではあるが、負けられない戦いである。一抹の不安を感じていたのは筆者ひとりではなかったはずだ。そしてそんな不安を川崎Fの選手たちはあっという間に払拭する。

鹿屋体育大学が中1日での連戦を強いられていたという点はあるだろう。ただ、それにしても川崎Fの若き選手たちは試合を優勢に進めていく。例えば立ち上がりから攻撃のリズムを作り出していた登里享平の1対1での仕掛けである。3分にはCKを奪い、直後の4分にも突破からクロスを上げて楠神順平のヘディングシュートへとつなげた。

チャンスがあるだけに早めに得点が欲しいと感じていた前半9分に試合はあっさりと動く。小宮山尊信のトリッキーなヒールパスをキッカケに鹿体大の守備網を破った木村祐志のアシストを、小林がきっちりと流しこむのである。

ペース自体は川崎Fが握る展開ではあったが、鹿体大も岡田翔平をラインの裏に走らせていた。だからこそ、1点だけでは怖かった。と、そう感じていると19分に木村が追加点。前半だけで2得点できた事で、試合は楽な展開となる。

後半の頭から今季チーム内で唯一すべての公式戦に先発フル出場してきた小宮山を休ませ、森勇介を投入。61分には小林が追加点を奪うと、さらに77分には横山知伸がプロ初ゴールをマークしてセーフティなリードを築いていった。

普段から炎天下のもとで試合をしているという鹿体大ではあったが、さすがに中1日での連戦はきつく、鹿体大の井上尚武監督は「疲れのために1対1を破られてしまう」と悔しさをにじませていた。ただ、最終的に4点のリードを奪われたあとも鹿体大は試合を諦めることをしなかった。例えばゲームキャプテンを務めた谷口博之は「相手は何点取られてもあきらめないという感じだった」と鹿体大の試合を諦めようとしない精神的なタフさを賞賛していた。

1点ずつ返そうと、鹿体大は試合終盤にバランスを崩してでも前に攻める姿勢を見せていた。66分に大山直哉に代え長身の坂田良太を投入。さらに83分には桃井宏和に代えてDFの片山達也をピッチへと送り出し、そのまま前線に張り付かせた。そうやって失点のリスクを厭わず、川崎Fゴールを目指した。

そうした終盤の鹿体大の猛攻をしのいだという点で、川崎Fのこの勝利は胸をはっていいものであろう。天皇杯というタイトルがかかった大会であり、絶対に負けてはならない試合である。そんな試合を経験できたという点について楠神は「絶対に負けられないというのもあった。そういうプレッシャーの中でやれたのもでかいと思う」と話していた。

代表招集されている中村憲剛はもちろん、多くのチームメイトに、そしてサポーターに対し背負っていた3回戦進出という義務をきっちりと果たした選手たちに、まずはねぎらいの言葉をかけたいと思う。そして勝つことが義務付けられた試合をきっちりと勝てたことを、自信につなげてほしいところである。

以上

2010.09.06 Reported by 江藤高志
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