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【第90回天皇杯2回戦 磐田 vs 愛媛し】レポート:フレッシュな戦力で臨んだ磐田。攻めあぐねたが終盤にゴールをこじあけ勝利。チームの体力温存と初戦突破の両立に成功。(10.09.06)

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9月5日(日) 第90回天皇杯2回戦
磐田 2 - 1 愛媛し (19:00/ヤマハ/1,730人)
得点者:77' 菅沼 実(磐田)、79' 荒田 智之(磐田)、81' 小笠原 宏樹(愛媛し)
チケット情報天皇杯特集
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このまま0−0で延長突入もありうるか――。磐田を応援するサポーターの間にもピッチの上にも、粘りつく湿気に焦りと重苦しさが入り交じった空気が流れはじめた終盤、ようやくスコアが動いた。左から中央に走り込んだMF菅沼 実が狙いすましたシュートを決めたのは77分。続く79分、FW荒田智之が裏に飛び出し、いったんはGKに弾かれたシュートを倒れ込みながらもしぶとく押し込み磐田が連続得点。ヤマハスタジアムを包んだのは、歓喜というより安堵だった。
プレーの技術も動きも、愛媛しまなみを上まわった。高いボール支配率がそれを物語っている。しかし、相手の守備をなかなか崩せず、磐田は苦しんだ。

仙台とのヤマザキナビスコカップホーム戦から中3日。この試合後、仙台への行き帰りの移動を含めて中2日で4強に王手をかけたアウェイ戦と、降格圏を脱出しきっていないJリーグ戦をデイゲームで戦わなければならない磐田。厳しい日程をにらみ、大幅な選手の入れ替えを示唆していた柳下正明監督は、前試合から先発メンバー全員を変更。フレッシュな戦力に、絶対に負けられない初戦突破を託した。
一方、愛媛しまなみも120分を戦った1回戦から中1日。格上の相手と疲れを考え、八木邦靖監督が思い描いたアップセットへの筋書きは、とにかく失点せずに踏ん張り、数少ないチャンスにかける、というものだった。
前半立ち上がりは縦に速い展開で、シュートには至らないものの愛媛しまなみもいくつかチャンスをつくった。しかし、守備の出足も速く、中盤を支配した磐田がほどなくして優勢に。そのなかで、6分にFW山崎亮平がGKと1対1に、21分には山崎のスルーパスをFW荒田がフリーで打つなど、決定機を得たが得点ならず。GK土井康平の好セーブに加え、シュートが甘く逸機が続く。圧倒的にボールを支配した磐田だが、時間が経つほどに相手の術中にはまった印象を強めた。
後半になると、ワンチャンスを狙う愛媛しなまみの戦い方はいっそうはっきりとピッチに表れた。DFラインと4人のMFが2ラインをしいて守備ブロックを形成。いわば引きこもった相手を、磐田は攻めあぐねる。ボールを持ってつなぎはするが、相手選手を動かしてブロックを崩すパスや動きが乏しく、敵陣に“穴”をつくれない。圧力を強めて相手を押し下げ、FWや2列目が盛んに仕掛けるが、ベタに引く相手のゴール前にはスペースがなく素早く3〜4人に囲まれ潰され、クロスも体を張るDFに跳ね返される。終盤になると前線での連携も分断され、一人ひとりが奮闘するプレーが目立った。しかし、攻めの粘りが相手の集中を一瞬途切らせた。ペナルティエリアに押し入ったFWに相手が引きつけられ、バイタルエリアにできた穴。それを菅沼は見逃さなかった。さすがに気落ちしたのか、簡単に裏をとられ、連続失点してしまった愛媛しまなみだが、そこから力を振り絞って攻めに出て、81分に速攻から1点を返す。しかし、J1チームを慌てさせた反撃もそこまでだった。

総シュート数は磐田28本、愛媛しまなみ2本。そのうちの1本を決められ後味が悪い勝利となったが、磐田が難しい初戦を突破。指揮官の思惑通り、チームの体力の消耗を抑えての価値ある勝利。この日、アピールに燃えた選手たちにとっては、必勝のプレッシャーを背負いながら、守る相手のゴールをなんとかこじあけて任務を果たしたことは、経験値としても大きなプラスになるはず。自分たちのゲームプランを終盤まで遂行し、磐田を苦しめた愛媛しまなみにとっても、自信となるだろう一戦だった。

以上
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