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【第90回天皇杯2回戦 湘南 vs 山口】レポート:勝利にも敗戦にも糧を見た一戦。後半にゴールを重ねた湘南がレノファ山口を降す(10.09.06)

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9月5日(日) 第90回天皇杯2回戦
湘南 4 - 0 山口 (19:00/平塚/1,461人)
得点者:48' 坂本 紘司(湘南)、76' 阿部 吉朗(湘南)、83' 島村 毅(湘南)、90'+3 三平 和司(湘南)
チケット情報天皇杯特集
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敵の背後を突くや左足を潔く振り抜く。迷いのない弾道はまっすぐにゴールを射抜いた。後半開始間もない48分、「ポジションが変わったことが監督からのメッセージだと思っていた」という述懐のとおり、ハーフタイムを経てアンカーからひとつポジションを上げた坂本紘司がさっそく結果を出してみせた。

「ほとんどイーブンの展開」と反町康治監督が語ったように、あるいはレノファ山口の月岡利明監督が「プランどおり0−0で折り返すことができた」と振り返ったように、前半は両チームともにゴールを脅かすまでには至らなかった。臼井幸平が負傷した直後の36分、レノファ山口の中川心平がゴール前に躍り出た場面では野澤洋輔がしっかりと防ぎ、かたや田原豊と坂本、ハン・グギョンを経由し中村祐也がシュートを狙った43分の湘南のチャンスは、レノファ山口がブロックして凌いでいる。クロスやロングスローに対して野澤がキャッチした回数を思えば、ゴールに近づいていたのはレノファ山口のほうだったといえるかもしれない。

坂本のゴールによって湘南が均衡を破って以降、レノファ山口もセットプレーや攻撃的選手の投入によって打開を図る。69分には途中出場の柏原渉が裏に抜け出し、また右サイドからのクロスに鈴木修平が走り込むなどしてチャンスをつくった。だが野澤を中心に湘南がこれを凌ぐと、75分、藤井仁詩が2枚目の警告を受け、レノファ山口は1人少ない状況に追い込まれた。

湘南の追加点はその直後だった。フリーキックから阿部吉朗が巧みにゴール左隅を捉え、ゲームの流れはホームチームに大きく傾く。83分には、「狙っていた」という島村毅がコーナーキックにヘッドで合わせた。さらにわずかな出場時間ながら猪狩佑貴とともに攻撃を活性化していた三平和司も、「自分にとって今日がラストチャンスだと、強い気持ちで試合に入った」と明かしたとおりの意気で3人のDFを振り切り、ロスタイム弾を沈めた。

反町監督は言う。
「退場者が出て、相手にとっては厳しい戦いになったが、とはいえそのなかでも0で抑え、交代した選手を含めてしっかり点を取ることができた。得点の3つがセットプレーからだったこともよかったと思っている」

一方、月岡監督は、「あっという間の90分だった」と振り返った。
「ゲームの濃さが違いました。チームにとって、また私にとっても財産になる。湘南より強いチームは地域リーグ決勝大会には存在しないと思うので、J1のチームを相手にこれだけ戦えたことは選手たちにとって非常に自信になったと思う」

JFLを当面の目標としているレノファ山口は、敗戦にも手応えを掴んだようだ。かたや湘南も第18節神戸戦以来の無失点ゲームを演じ、第13節京都戦以来となる勝利のダンスを踊った。これまでは少なかったセットプレーによる得点を挙げたことも大きい。「今日の戦いをつぎの磐田戦(9/11@ヤマハ)に活かさなければいけない」と野澤は言った。拍手とエールに包まれたこの日の清しい一戦を、ともにこの先へと繋げたい。

以上


2010.09.06 Reported by 隈元大吾
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