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【第90回天皇杯2回戦 徳島 vs 鳥取】レポート:勝ち上がるも、徳島にとっては素直に喜べない一戦。すぐにやって来るリーグ戦に向けて、また天皇杯の次の大一番に向けて、チームの整え直しが求められる。(10.09.06)

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9月5日(日) 第90回天皇杯2回戦
徳島 2 - 1 鳥取 (18:30/鳴門大塚/1,728人)
得点者:15' 津田知宏(徳島)、48' 美尾敦(鳥取)、54' 佐藤晃大(徳島)
チケット情報天皇杯特集
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素直に喜べない一戦。そう言わざるを得ない。
確かに過去2年のような失態は繰り返さず、徳島は下のカテゴリーのチームの挑戦を退けた。また天皇杯がノックアウト形式で、次のステージに駒を進めることが重要であることを考えれば、この結果は評価すべきものと言えるだろう。しかし、如何せん内容が良くなかった。美濃部直彦監督も「同じ日程で回れるのでリーグ戦のひとつであるという捕らえ方でしっかり調整しなければいけないのだが」と試合後話したが、チームは何かピリッとしない戦い。明らかに修正の求められる部分も少なくない戦いを見せてしまったのである。

それでも前半はまだゲームの主導権を自分たち側へ引き寄せていたと言えよう。攻撃においてはいい距離感でのコンビネーションを見せる津田知宏と佐藤晃大の2トップが牽引役となって果敢に鳥取ゴールへと迫り、15分にはその津田が鳥取DF・水本勝成のクリアミスを見逃さず得点。しっかりと先手を取った。さらに守備も、三木隆司とペ スンジンのセンターバックコンビが鳥取の最前線である住田貴彦と梅田直哉に全く起点を作らせないことで危なげなく進める。前半、徳島の浴びたシュートは僅か1本だけであったが、その数字が何より守りに大きな問題のなかったことを証明していると言えよう。

ただ、そんな前半も局面のプレーに目を移せばいい出来とは言えなかったのが現実だ。例えば左サイドDF・輪湖直樹は間合いの悪い寄せによって繰り返し鳥取の小井手翔太に入れ替わられていたし、右サイドで起点になるべきはずの柿谷曜一朗は度々イージーにボールを失う。また2人での連携は披露する津田と佐藤も攻撃の起点作りという面では十分な役割を果たせず、その部分には指揮官も「津田と佐藤のところで起点がしっかり作れないとなかなかボールの動かし方は良くないと思うし怖さがないと思う」と改善の必要性を語っていた。

すると迎えた後半、そうしたところも影響したかのように、徳島は鳥取にリズムを奪われ始める。いきなり美尾敦にミドルシュートを叩き込まれ同点とされると、交代でピッチへ送り込まれたハメドのドリブルに何度も手を焼き混乱。チームは54分の佐藤のゴールでスコア上こそ再び突き放したものの、その後も途中投入された実信憲明にリズミカルなボール回しをされるなど優位に立つ時間帯をほとんど作れなくなってしまった…。それには「コンパクトなポジショニングと左右へのスライド、ラインの上げ下げを細かくすることを改善していかなければと思います。後半から入ったハメドにはそこを使われましたし、上のチームとの対戦でも必ずそこは狙われるので、高い意識でトレーニングから取り組んでいけるようにしたいです」と倉貫一毅も反省しきりであったが、今週の1週間で何としても組織を整え直さなくてはすぐさまやって来るJ2リーグ戦第25節(9/12・vs栃木@鳴門大塚)で痛い目にあいかねない。

さて最後にだが、とは言え徳島は勝ち上がった。それにより天皇杯での次の相手はあの浦和(10/11)。加えて試合会場が駒場であることを考えたなら、そこは圧倒的過ぎるほど完全アウェイの雰囲気となるに違いない。それだけにチームの、個々の強さが真に試される。今からその戦いが楽しみでならない。

以上

2010.09.06 Reported by 松下英樹
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