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【第90回天皇杯2回戦 新庄ク vs C大阪】レポート:C大阪が43本のシュートで7得点を奪い、富山新庄クラブに圧勝! ルーキーFW永井龍がデビュー戦2得点の活躍(10.09.06)

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9月5日(日) 第90回天皇杯2回戦
新庄ク 0 - 7 C大阪 (18:00/金鳥スタ/2,789人)
得点者:18' 高橋 大輔(C大阪)、39' 丸橋 祐介(C大阪)、41' 永井 龍(C大阪)、45'+2 アドリアーノ(C大阪)、59' アドリアーノ(C大阪)、71' 播戸 竜二(C大阪)、83' 永井 龍(C大阪)
チケット情報天皇杯特集
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かたやJ1で現在2位。日本代表MF乾貴士を欠き、U-19日本代表FW永井龍が先発でトップデビューを果たした以外は、レギュラーもサブも直近の公式戦であるJ1第21節大宮戦とまったく同じという現状のベストメンバー。そして中7日という間隔を経て、万全の状態で天皇杯初戦となる2回戦に登場したのが、今回の会場、金鳥スタをホームにする、C大阪。

かたやカテゴリーは6部相当の富山県リーグ1部に所属。3日夜に天皇杯1回戦をアウェイの福井に出向いて戦い、北信越リーグ1部のサウルコス福井を2-0と下して本大会初出場初勝利をつかむも、中1日で残暑厳しい大阪に乗り込み、しかも前の試合とまったく同じ、平均年齢29.1歳のメンバーで、J1クラブに挑んだ、富山新庄クラブ。

2者を比べると、C大阪にアドバンテージがあるのは火を見るより明白であったが、実際の試合も、C大阪が7-0と富山新庄クラブを一蹴。シュート数を見ても、C大阪の43本に対して、富山新庄クラブの2本と、C大阪が格の違いを十分すぎるほど見せつけた。

「立ち上がりは1点を取られるまでは非常にいい感じかなと思った」と堀勝弘監督が振り返ったように、富山新庄クラブの試合への入り方は決して悪くはなかった。4-4-2のきれいな3ラインのフォーメーションで、ゾーンをコンパクトに保ちながら、「なるべくボールにプレッシャーをかけて、取ってから速くという気持ちだった」と主将の山浦啓介も言うように、前線からのハードなチェックを仕掛けて、C大阪に立ち向かった。

しかし、「1人が取りに行ったとき、そのスペースで回されて、(それでも)取りに行ったら簡単に1本のパスでサイドを変えられる。体力がどんどん奪われるのが分かった」と富山新庄クラブの堀監督も嘆くほど、いなされるという言葉が適切なのか、翻弄されると表現すればいいのか、C大阪にいいようにボールを支配される。

C大阪はいつものように司令塔のマルチネスが縦に、サイドに見事なまでにボールを散らす。前半だけで7本のシュート(計11本)を試みた家長昭博の巧みなテクニックも光る。アドリアーノ、永井、清武弘嗣は活発に動き回る。両サイドの丸橋祐介、高橋大輔も積極的に攻め上がる。アマラウも相手の攻撃の芽を摘み取りながら縦への仕掛けを狙っている。センターバックの茂庭照幸、上本大海の2人は、J1での戦いさながらに激しいチェックでボールを奪い取り、隙を与えない。

その流れから、C大阪が先制点を挙げたのは、18分かかったが、妥当なものだった。高橋の右ミドルがきれいに決まって勢いをつけたC大阪は、39分に丸橋が豪快に左足を振り抜いて2点目を獲得。すると、その2分後に生まれた3点目は、C大阪のチームも、サポーターも、この日一番の期待をかけていたルーキーFWが奪い取る。

ハーフウェーライン付近で得たFKから、アマラウがクイックリスタートで家長へ。ここから家長は前線の永井に絶妙なパスを送る。「準備しよっかなと思っていたところで、パッとボールが来た」という永井は、「だいぶあわてていた」なかでも、GKを冷静にかわして右足でC大阪でのプロ初ゴールとなるシュートを流し込んだ。序盤、「結構力が入っていて、シュートが入らなくて、焦りというか、『やばいな』って思っていた」という19歳は、この得点で力が程良く抜けたのか、この試合で計8本のシュートを放つなど、貪欲にゴールを狙い、83分にも途中出場の播戸竜二の左クロスをきれいに頭で合わせて、1試合2得点を記録。「(自分のシュートを)全部決めていたら、6〜7点くらい取れたと思う」と反省しつつも、レヴィークルピ監督の起用にしっかり応えてみせた。

そのほかでは、C大阪のトップスコアラーであるアドリアーノが前半終了間際と59分にゴール。途中出場ながら約30分の間に5本のシュートを放った播戸も、PKを落ち着いて決めた。C大阪のゴールマウスが脅かされたのは、全体を通じてもわずか2、3度。それもGK松井謙弥と守備陣が冷静に凌いだ。また、センターバックの2枚代えを実行するなど、レヴィークルピ監督も先を見据えた采配を実行。「結果としても内容としてもいいゲームだった」と指揮官も納得の、思い通りの展開で、C大阪は3回戦に駒を進めた。

一方の富山新庄クラブは、「何点取られても1点を取りに行こう」(堀監督)と、堂々と格上に挑んだが、あえなく大差での完封負け。それでも、「最後まであきらめない姿勢が本当に印象に残った」と敵将に言わしめるほど、すがすがしいファイトをタイムアップまで見せ続け、試合後C大阪サポーターからも拍手とコールが送られていた。「ここ(J1クラブとの対戦)まで来られたことはすごく自信になった」とGK青木大輔。その経験を糧にして、今度は北信越リーグ2部昇格を目指す戦いに、舞台を移す。

以上

2010.09.06 Reported by 前田敏勝
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