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【第90回天皇杯2回戦 千葉 vs FC琉球】レポート:内容は低調でも前半&後半の終了間際のゴールが効き、初戦突破の千葉。守備では粘り強さを見せたFC琉球だが、後半の運動量低下が響いて敗れる。(10.09.06)

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9月5日(日) 第90回天皇杯2回戦
千葉 3 - 0 FC琉球 (19:00/フクアリ/3,892人)
得点者:45' ネット(千葉)、89' ネット(千葉)、90'+3 倉田秋(千葉)
チケット情報天皇杯特集
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スコアが動いたのは、前半のロスタイムに入る頃だった。この日の千葉は、負傷欠場のGK櫛野亮とDF茶野隆行に代わってGK岡本昌弘とDF福元洋平がスタメンに名を連ねたのに加え、その他にも8月28日のJ2リーグ戦第24節のスタメンからは3人、選手が代わっていた。スタメンのチャンスを得た選手にとっては、試合に勝つことはもちろん、J2リーグ戦でのスタメンを奪い取るためのアピールでも重要な一戦だった。

だが、前半の千葉はボールを保持する時間は長いものの、連係ミスや個人的なミスでボールを失ったり、シュートを打っても精度やパワーを欠いたりして、FC琉球の守備に阻まれていた。だが、45分、ペナルティエリアの左サイドに粘って切り込んだMF工藤浩平のパスをMF谷澤達也がヘディングシュート。これをFC琉球のGK森本悠馬がセーブするも、浮き球をFWネットがヘディングで押し込む。FC琉球のDFがボールをクリアしたかにも見えたが、判定はゴールイン。千葉が何とか前半のうちに先制点を奪った。

9月3日の13時キックオフだった天皇杯1回戦では、肌に突き刺さるような強烈な日差しと気温32.9度の酷暑の中でプレーしたFC琉球は、2回戦でも1回戦とまったく同じスタメン&布陣だった。コンディションは圧倒的に千葉よりも不利だったが、前半はそんなことは微塵も感じさせないほど、FC琉球の選手は前線からボールを追って走り回った。千葉に主導権を握られる展開の中、カウンター攻撃やセットプレーで得点のチャンスをうかがい、田中康平や秦賢二は豪快なミドルシュートで千葉ゴールを脅かした。

それだけに、千葉にとっては前半に得た『1点』は大きかった。FC琉球に先に『1点』を奪われていたら、J2リーグ戦で水戸やFC岐阜に0−1で敗れた試合のようになってしまう可能性もあった。だが、後半はFC琉球の足が止まったため、前半よりも千葉が押し込む展開となった。ただ、FC琉球の体を張った守備もあって追加点をなかなか奪えない。シュートを打てるはずのタイミングでも打たない悪癖も顔をのぞかせ、じれったい時間が続いた。

後半のFC琉球は選手交代で苦しい状況を打開しようとしたが、前半は機能したプレスも運動量の低下でうまくいかなかった。前半は小気味よい動きを見せていたMF中村友亮も後半は思うようにボールを触ることができない。後半の終盤には何度かセットプレーのチャンスがあったものの生かすことはできず、後半のシュートはDF鈴木寿毅のFK1本のみ。守備では粘りを見せたが、天皇杯1回戦のような迫力のある攻撃はできなかった。

今季はまだ1−0の勝利がない千葉には、相手がJFLのチームでも1点のリードでは心許ない感じがした。追加点を取ってFC琉球を突き放せるかがポイントだったが、89分、交代出場のMF伊藤大介のクロスボールをネットがヘッドで合わせて2点目。さらに、90+3分にはペナルティエリアでネットからのパスを受けた交代出場のMF倉田秋が、GK森本との一対一で落ち着いてグラウンダーのシュートを決め、ダメ押しゴールを奪った。

内容は良かったとはいえない千葉だが、トーナメントの初戦できっちり勝ち、結果は出した。攻撃がなかなか得点に結びつかなくても焦らず、無失点で終えたことも大きい。この我慢強いサッカーをJ2リーグ戦でもできれば、もったいない敗戦は避けられるはずだ。

以上

2010.09.06 Reported by 赤沼圭子
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