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【J2:第19節 水戸 vs 大分】プレビュー:雷雨で中止となった第19節の再試合。水戸は7月25日に見せた“あの”サッカーを取り戻したい。(10.08.31)

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9月1日(水)J2 第19節 水戸 vs 大分(19:00KICK OFF/Ksスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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7月25日に雷雨によって中止となった第19節の再試合。中2日の強行日程で行われるだけに、両チームのコンディション調整が勝敗を大きく左右することだろう。特に辛いのはアウェイ連戦となる大分だ。29日に甲府での戦いを終え、大分に帰ることなく、茨城県内で調整して試合に挑むという。移動は楽だが、家に帰れないことによる精神的な疲労は小さくないはず。さらに前節は2位甲府と3対3という死闘を繰り広げただけに選手たちの疲労はピークに達していると思われる。肉体的疲労と精神的疲労をいかに回復して試合に臨むことができるか。今節、大分はそうした条件にも打ち勝たないといけないのだ。

その中で、前節甲府戦では、ミス絡みで3失点喫したことは反省材料だが、甲府を凌駕する攻撃力を見せたことは選手たちの自信となったに違いない。フリーランニングが得意な河原和寿が加わったことで全体が流動的に動けるようになり、厚みのある攻撃を繰り出すことができるようになっている。不調に陥っていたキム・ボギョンが前節ゴールを決めたことも明るい材料。チームの調子は上向きのようだ。その勢いのまま今節に臨み、疲れを吹き飛ばすパフォーマンスを見せてくれることに期待したい。

水戸にとって7月25日の試合が中止となってしまったのは痛恨であった。37分まで試合は行われたのだが、そこまでに見せた水戸のパフォーマンスは今季最高と言えるものであった。スピーディーに中盤でパスを回して大分の守備を揺さぶり、守っては前線から激しくプレスをかけて大分のポゼッションを許さなかった。中断期間を経て、パスサッカーというニュースタイルに生まれ変わった水戸に大きな希望を抱けた試合となったのだ。だが、「あの試合を90分できていれば、流れは変わっていたと思う」と木山隆之監督が振り返るように、その試合でつかみかけた自信はわずか37分しかできなかったことで掌からこぼれ落ちてしまった。その後、パスサッカーを貫いたものの、相手を打ち砕くどころか自らの陣地でミスを連発。そして、失点を重ねることとなり、前々節福岡戦では0対5の大敗を喫し、チームは自信喪失状態となってしまったのだ。「あの試合ができていれば」と悔やむ気持ちもよくわかる。

もう1度チームを立て直すために、やるべきことをリセットした水戸。中断前に見せたロングボール主体のサッカーに切り替えることとなった前節鳥栖戦では、両サイドにウイングを置く3トップが機能し、「前への推進力を出すことができた」と木山監督は一定の評価を与えた。勝利こそ逃したものの、終始押し気味にゲームを進めたことで選手たちも自信を取り戻しつつあるようだ。だからこそ、今節ではもう1度7月25日に37分間だけ見せた“あの”サッカーへ挑戦してもらいたい。

「これだけ島田(祐輝)がいいプレーをしたし、コンビネーションがうまくいけば、もっとボールを持つことができると思います」と木山監督は今節も3トップで挑むことを示唆しており、前節同様サイドからのスピーディーな仕掛けがカギを握ることだろう。前節甲府戦でも露呈したように大分のDFはスピードに弱いため、裏を取る動きを繰り返せば、必ずチャンスが来るはず。今節でも島田の鋭いドリブル突破から多くのチャンスが生まれることとなりそうだ。ただ、裏を狙うプレー一辺倒になるのは水戸が標榜しているサッカーとは異なる。中盤でしっかり展開しながら彼らのスピードを生かすことこそ、中断期間以降水戸が目指してきたサッカーである。鳥栖戦で見せたスピードあふれるプレーと7月25日に見せた“あの”パスワークの融合を求めたい。疲れもあるだろうし、ミスへの恐怖もあるだろう。しかし、勇気を持ってトライをしなければ、チームとして成長しない。その先に勝利は待っている。

以上

2010.08.31 Reported by 佐藤拓也
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