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【J2:第24節 富山 vs 福岡】レポート:福岡が底力を発揮して終盤に逆転劇。幸先よく先制した富山はまたも善戦止まり。(10.08.30)

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8月29日(日) 2010 J2リーグ戦 第24節
富山 1 - 2 福岡 (18:04/富山/3,921人)
得点者:2' 上園和明(富山)、63' 城後寿(福岡)、79' 城後寿(福岡)
スカパー!再放送 Ch182 8/30(月)後03:00〜
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富山は福岡を苦しめたが1−2で逆転負け。昇格争いに一石を投じることはできなかった。勝利することの難しさと、上位との底力の差をあらためて突きつけられた。

福岡の決勝点は後半34分。ペナルティーエリア右寄りでこぼれ球を拾ったMF中町公祐からのパスを、勢いよく走ってきたFW城後寿が蹴り込んだ。
城後は2試合前の甲府戦に続いて1試合2得点。前半は良いかたちでボールに絡めなかったが、我慢の末に決定的な仕事をし、3位・千葉との勝点2差をキープする大きな勝利をもたらした。
これが今季の福岡が後半30−45分に挙げた13点目。今節終了時で、後半残り15分間に奪った得点数は2位の甲府と千葉が14点でトップ、首位の柏が11点で続く。順位との連動性がはっきりしている指標であり、福岡は今回も強者ぶりを披露したといえるだろう。対照的に同じ時間帯での失点がリーグワーストの富山は耐え切れず、今季7度目の逆転負けを喫した。

福岡の選手層の厚さがその差を生んだ。リードされた前半の攻めは「ボールを相手の目の前だけで回すことが多かった。早めのクロスなどでDFを戻りながら守備をさせる場面がほとんどなかった。また、スピードアップすべきところでダウンして後手に回っていた」と篠田善之監督。後半11分にFW大久保哲哉を投入することで解決を図った。
大久保はターゲットマンとして早いタイミングでボールを前線に引き出しながらタメを作り、周囲の選手の動きを活性化させた。同18分、GKからのキックを左サイドで大久保が競り、受けた城後がドリブルで仕掛けてミドルシュートを鮮やかに決めて追い付いた。さらに同24分には右サイドにスピードのあるMF田中佑昌を入れて攻勢を強めた。富山は守りに追われて相手陣にボール運ぶ機会も少なくなり、楚輪博監督は「残り20−15分以降にチャンスを作れなかったことが残念」と振り返った。

福岡の篠田監督は、富山が鳥栖と対戦した前節を自ら視察して「難しいゲームになる」と選手に伝えていたという。その通りに富山は立ち上がりから互角以上の戦いをみせた。前半2分にDF西野誠のアーリークロスをFW黒部光昭が頭で落として右サイドにFW木本敬介が抜け出す。センタリングに走り込んだMF上園和明が落ち着いてボールを浮かせたシュートでゴールネットを揺らした。上園はJ2通算100試合目で2試合連続の得点。
前線と中盤の選手がこまめに動いてスペースでパスを受け、少ないタッチでテンポ良くボールが動いた。同20分に左サイドからMF朝日大輔が狙い、同28分にはロングランしたMF渡辺誠がクロスに頭で合わせたが、いずれもゴールの枠から外れた。
「1点を守り切ることは大変難しいこと。追加点をどうやって奪うかがポイントだった。逆転負けが多いことを指摘されるが、先制点は奪えている。追加点を取れるように、下を向かずにやっていきたい。点が取れているからこそ次の段階を目指すことができる」(楚輪監督)。プレー内容が向上していることは今回のゲームからも明白なだけに、チームに弾みをつける次の1勝が待たれる。

以上


2010.08.30 Reported by 赤壁逸朗
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