スカパー！生中継 Ch172 後05:50〜
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前節は互いに勝ち試合を落とした。２位甲府との頂上対決に臨んだ柏（ /jsgoal_archive/game/2010/20100200030320100821.html ）は２−０でリードしながら後半に退場者を出し、試合終了のホイッスルを目前に連続得点を許して引き分け。北九州は徳島と対戦（ /jsgoal_archive/game/2010/20100200030320100822.html ）、大島康明のハットトリックなどで今季最多の４点を奪い一時は４−３としたが、こちらも87分に追いつかれた。
両チームともに中断明け以降は満足のいく結果は得られていない。頂上対決で勝点３を逃し、柏は甲府を突き放すどころか、次第に迫られてきている。北九州は２試合続けて４失点を喫し、最下位から這い上がれないままだ。
前節の試合後、柏のネルシーニョ監督は「苦しい状況の中でも選手は断固たる決意で、勝つという覚悟はぶれずに戦ってくれている」と話しており、追いつかれた試合にも自信が覗く。柏の強みは衰えない攻撃力だ。FW工藤壮人がしばらくゴールから遠ざかっているが、前節は今季初めてフル出場した林陵平が２試合連続ゴール。「この４か月の自分の成長を見せることはできた」と話し、ＦＷ定着を狙う。また途中加入のホジェルが攻撃にフィットしてくれば、得点力はさらに増強されるだろう。
一方で北九州もＦＷの大島が好調。佐野裕哉や重光貴葵らが供給するクロスボールやスルーパスの精度も高くなり、得点力不足を指摘され続けていたチームが大きく変貌しつつある。ＦＷレオナルドも「強い相手に勝てば評価に繋がる。勝つ気で行く。期待してほしい」と強豪相手にもゴールをどん欲に狙う姿勢を示した。
不安なのが中断明け以降の５試合で13失点を喫しているディフェンスだ。立ち上がりの時間帯や、セットプレーなど、集中すれば防げる可能性のある局面でことごとく失点し、チーム全体のリズムを崩している。さらに今節は弱り目に祟り目とでも言うべき事態にも見舞われる。センターバックの長野聡と河端和哉の両選手が同時に累積警告のため出場停止となったのだ。北九州は守備の再構築を余儀なくされており、不安を抱えた状態で首位に立ち向かうことになる。
北九州と柏の前回対戦では０−２で柏が勝利（ /jsgoal_archive/game/2010/20100200030320100613.html ）。北九州にも決定機はあったが、ほとんどの時間で柏がゲームを支配した。今回も北九州がボールを持ち続けることは容易ではなく、我慢のサッカーを強いられることになるだろう。それでも70分、80分と無失点で耐えることができれば、北九州にチャンスは出てくるかもしれない。今の大島らの攻撃力ならばワンチャンスを確実に決めることができる。逆に柏は、下位相手に勝点を取り損なわないためにも早い時間に先制しておきたい。
夏休み最後の週末。本城陸上競技場はともに勝点３を賭けた熱い“イエローダービー”が展開されるだろう。両チームとも中断明け後の悪い流れを絶つきっかけが掴めるか。熱さで暑さを吹き飛ばす好ゲームを期待したい。
以上
2010.08.27 Reported by 上田真之介
