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【J1:第20節 山形 vs 神戸】レポート:決定機を決めきれずスコアレスドロー! 山形は連続無失点を続けるが連勝は3で止まる(10.08.23)

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8月22日(日) 2010 J1リーグ戦 第20節
山形 0 - 0 神戸 (18:04/NDスタ/10,310人)
スカパー!再放送 Ch180 8/23(月)後08:00〜
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山形の4連勝へのトライはアクシデントから始まった。試合前日、GK清水健太が軽度ではあるが足底筋膜炎を訴え、2006年の第7節以降守り続けてきたリーグ戦のゴールを譲ることになった。代わって、川崎F時代も含めた6シーズンでリーグ戦初出場となる植草裕樹がゴールマウスの前に立った。また、リーグ戦中断中に移籍し、再開後の仙台戦からすべての試合で先発してきた前田和哉も体調不良で、センターバックには園田拓也。左サイドの古橋達弥も含めて前節から3人を入れ替えて臨んだ。対する神戸も大久保嘉人が長期離脱中。石櫃洋祐の出場停止でサイドバックか足りない状態だが、右に小林久晃、左に茂木弘人を入れ、前線では2試合連続の先発となるイ ジェミンに負傷で1試合休養したボッティが入った。

秋葉勝、増田誓志が高い位置で神戸ボランチにプレスをかけ、さらに前方では長谷川悠がコースを限定する。神戸の立ち上がりは質の高くないロングフィードが続き、簡単にボールを譲り渡していたが、6分、相手のパスミスを中盤で奪ったポポからボッティ、朴康造、エジミウソンと縦にパスがつながり中央を突破した形でシュート。これは植草が冷静に押さえたが、9分にも左サイドで回してからポポが前線のスペースに出しイが飛び出すなど、縦のパスでチャンスを狙った。
ここから存在感を示し始めたのが秋葉。11分には左からの古橋のパスを受けてシュートまで持ち込みコーナーキックを得ると、15分には佐藤健太郎からのくさびを受けると神戸の2ラインの間でターンし、右に展開して自分もゴール前に入る。22分には石川竜也の長いクロスに合わせてラインを抜け出しヘディングシュートを放った。神戸は20分過ぎからボッティがセカンドボールを積極的に拾い、スペースにイを走らせるなど起点となったが、園田と石井秀典の山形センターバックコンビが慌てずに対応した。
神戸はエジミウソンが右もも裏を押さえて倒れ、担架でピッチを出たあと、33分にそのまま松岡亮輔と交代したが、その松岡が37分に右サイドをドリブルで突破し、マイナスのクロスを入れるなど惜しいシーンを演出。一方の山形も「フル(古橋)が飛び出すというところの魅力が、サイドだとなかなかできなかった」(小林伸二監督)と途中から古橋をシャドーに置き換えたが、前半は互いに得点なく折り返した。

後半立ち上がりから山形が攻勢をかける。長谷川が中央でさばいてから左サイドでフリになった秋葉がシュート。続いて秋葉が右サイドのスペースへ送ったボールに北村が追いつき、パスを回して最後は園田のクロス。55分には跳ね返りを佐藤健がワンタッチで前に出し、収めた古橋が数人に囲まれながらのミドルシュートで右ポストを直撃。押し込んだ形からボール支配を高め、シュートチャンスをつくっていた。
ここで一気にたたみかけようと、小林監督は長谷川を田代有三に、古橋を宮沢克行に代える2枚代えを敢行。66分には左サイドの宮沢から中央の秋葉を経由して宮本卓也の右クロスに増田がヘッドを合わせるなど、サイドチェンジから宮本の右クロスというシーンがこのあと何度か見られるようになるが、ペースを握ったのは神戸。朴に代わり60分に登場した都倉賢がオートマチックな展開を導きだす。70分には都倉の落としから三原雅俊が縦に送り、抜け出したイがシュートに持ち込む。その2分後にもスローインから都倉がヘッドで落とし、ボッティのスルーパスにはイが、逆サイドで残っていた宮本のポジションを見ながら冷静に飛び出した。この決定機は植草の好守に阻まれた。79分にイに代えて我那覇和樹が登場したあともビッグチャンスが到来。園田が競ったこぼれ球が我那覇の足元へ転がると、やはり交代で出場したばかりの山形・下村東美も自ら走り出した。完全に下村を置き去りにしたが、ペナルティーエリア深く入ったところで下村のスライディングタックルを受けて奪い返された。

山形は交代枠を使い切った直後のこのプレーで園田が足をつったため、センターバックを下村に任せ、治療を終えた園田は前線に入ったが、予期せぬ展開はこれだけでは終わらなかった。ロスタイムに入り、スペースの大きさを見ていた宮本がシンプルに縦のフィードを送ると、河本裕之は田代のチェイスより先に戻ってヘディングでパックパスする。キーパーの榎本達也もゴールを空け、ペナルティーエリアを飛び出していた。瞬時の判断でボールを手で止めた榎本はレッドカードで退場。
すでに交代枠を使い切っていたため、都倉が徳重健太のユニフォームを借りてゴールマウスの前に立った。ほぼ正面、25mほどの直接フリーキック。山形、絶好のチャンスだったが、石川のキックは壁に当たりコーナーキックに。そのコーナーキックでも田代がシュートを放ったが枠をとらえることができず、スコアレスドローのまま試合は終了した。

「グラウンドが良くなかったので、(攻撃の組み立てで)つくっていく段階でワンテンポ、ツーテンポ遅れちゃうときとかあって、引かれちゃうと難しかった。相手もそうだと思う」。清水から受け継いだ連続無失点を4に伸ばした植草が言う。攻撃に手間取るなかで、リスク管理に重きを置く守備を互いに崩しきることができなかった。「3連戦で勝点7取れたので、うちとしては十分な戦いをしてくれたと思っています」と小林監督。山形は連勝が3で止まったが、連戦でしだいにトーンダウンしていった昨年とは違うたくましさを身につけた。

以上

2010.08.23 Reported by 佐藤円
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