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【J2:第23節 鳥栖 vs 富山】プレビュー:すべては結果のために・・・。2回目の非公開練習で必勝を期する鳥栖。前回の戦い同様、堅守速攻で攻めたい富山。順位ほどの実力差はない対戦は、残暑の鳥栖の夜をさらに熱くする。(10.08.22)

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8月22日(日)J2 第23節 鳥栖 vs 富山(19:00KICK OFF/ベアスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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「時間はかかるが、理想を追い続ける」ことは、夢と希望を与えてくれるが、現実の厳しさ知り忍耐を強いられる。
「現実を見極め、結果を求める」ことは、華麗さと華やかさを奪ってしまうが、結果にだけ満足を得ることができる。
読者諸兄は、前者と後者のどちらを今の鳥栖に求めるのだろう。
サッカーは、相手があってこそ成り立つスポーツであり、目指すサッカーをその相手にぶつけて、そこに結果が付随する。
当然のごとく、結果が伴わなければ理想は”絵に描いた餅“に過ぎず、クラブのブランドも集客力も失ってしまう。
その岐路に、鳥栖はワールドカップ期間中に立たされていた。

「悲願のJ1昇格を目指す」(松本育夫監督)という言葉を現実のものにするために、相当な覚悟で臨んだ中断後の第18節徳島戦では、連動性と機敏性を見せてはいたが、狙っていたサイドを突かれて先制点後10分間で逆転されてしまった。
第19節草津戦では、相手の早い出足と攻守の切り替えに苦しめられた中で、得点を奪えずスコアレスドローで終えた。第20節愛媛戦では、先制するも残り5分を耐え切れず、追いつかれてここでも勝利をあげることはできなかった。
中断明けの3戦で2分1敗という結果は、「自分たちのやりたいサッカー」を捨てる覚悟をつけさせたのかもしれない。第21節千葉戦では我武者羅に追い、千葉の出足を止めて主導権を与えずに90分間を闘うことができた。それでも、目指す結果は得ていない。さらに「結果を求める」サッカーが必要な時期に入ったといえる。
今節の富山戦では、「結果を得るために、目指すサッカーを封印してでもボールを追い続ける」必要があると思う。

今節は、MF藤田直之が出場停止となりトップ下に誰を起用するのか、注目しておきたい。藤田直之の展開力と攻撃参加は、鳥栖の攻撃力を支えてきた。彼の代わりに、MF衛藤裕か金民友か・・・。指定強化選手の黒木晃平も、十分に代役を務めることができる逸材である。そこに誰が入ろうとも、千葉戦同様ボールを前線から追い、奪ったボールはシンプルにワントップにあわせるサッカーを行ってくるに違いない。そのFWの位置には、豊田陽平で決まりか。千葉戦では、積極的にボールを追いつつも、ゴールを狙う姿勢を見せていた。この機に及んでは、彼の経験と熱いハートに素直に期待したい。

対する富山のサッカーは、非常にレベルの高いものと言える。6勝1分14敗と結果は芳しくは無いが、毎試合に見せる「自分たちのサッカー」は、見ている側をひきつける。どんな状況に追い込まれても、ファーストディフェンスの寄りは素早く、自由を奪えば人数をかけてボールを奪う。そして、富山の最大の武器ともいえる素早い攻守の切り替えで、相手ゴールの前に飛び込んでくる。失点しようが、試合に敗れようが、富山のサッカーを実践する姿勢には共感が持てる。
今節は、守備での大黒柱DF濱野勇気が出場停止となり不安が残るが、堤健吾がその代役を務めると予想される。FW黒部光昭を中心とした攻撃には、なんら不安を感じるものは無い。むしろ、MF朝日大輔の2列目からの飛び出しを鳥栖のDFが抑えることができるのか、注目してみておきたい。

「結果だけを求めて」鳥栖は、システムを変更し前線からプレスをかけ始めている。前節同様、富山の出足を止めるためには、華麗さとか理想は要らない。ただひたすら、ボールを追って結果を出して欲しい。
「結果は伴っていないが、やることがハッキリしている」富山は、今節も自分たちのサッカーを行ってくるだろう。これに結果が伴えば、大きな力と自信となることは間違いない。
互いに目指すところの高さは違うが、「結果を求めるサッカー」には変わりが無い。
前回の戦い同様、熱い試合を見ることができそうである。

これほど、「結果」に重さを感じるのはなぜだろう。
試合数の少なさや、ホーム&アウェイで戦うせいかもしれない。勝利の勝点が“3”であり、引き分けが“1”という、勝点制の冥利かもしれない。
その結果を求めるために、相手を分析し、自分たちの課題を見つけ、トレーニングを繰り返す。
選手個々がボールに触れる時間はわずかしかなく、非常に効率が悪いからこそ、ワンプレーに熱狂する。
そのワンプレーで「結果」を出すことができるから、プレーの一つ一つに熱が入る応援をしてしまう。
立秋を過ぎたといっても、ピッチはまだまだ暑いし熱い。
この熱さこそが、サッカーの「結果」なのかもしれないし、サッカーそのものなのだろう。

以上

2010.08.20 Reported by サカクラゲン
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