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【J1:第18節 大宮 vs 磐田】レポート:互いに決めきれず勝点1ずつの痛みわけ。大宮は3連勝ならずも、大きな収穫アリ。(10.08.16)

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8月15日(日) 2010 J1リーグ戦 第18節
大宮 0 - 0 磐田 (18:00/NACK/11,587人)
スカパー!再放送 Ch180 8/16(月)深02:00〜
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公式記録上の天候は晴、気温は32.5度、湿度62パーセント。座って観戦しているだけでも背中を汗がつたって落ちる、そんな暑さの中での一戦。前半は磐田が、後半は大宮がペース握るも互いにフィニッシュの精度を欠きスコアレスドロー。互いに90分間、フルに走り回ることが出来ないほどの暑さだったといえるのではないだろうか。

ちょっとしたアクシデントから試合はスタートした。試合の前々日の練習で足首を痛めたラファエルが「前日の夕方まで様子を見た」上で戦線離脱。急遽市川雅彦が李天秀と2トップを組むこととなった。早い時間帯はなかなかコンビネーションがうまくいかないのか、ピッチ上で話込む姿が多く見られた。
前半の大宮は冴えなかった。まるで意図的に体力を温存しているのかと思われるほど。高い位置からボールを取りにいくことも少なく、回されてばかり。磐田は西紀寛、船谷圭祐の両サイドから攻め、最後は前田遼一がさすがの迫力でゴールに迫る。かといって、サイドからばかり攻めたわけでもなく、37分には上田康太と前田のワンツーから、左サイドで前田がダイレクトシュートを放つも、これは北野貴之が好セーブでなんとかしのいだ。
前半終了間際、新加入の李天秀が見せ場を作る。中盤で青木拓矢からのスルーパスを受けた李天秀がドリブルからシュートに持ち込む。キープの巧みさ、シュートの切れ味は鋭く得点の予感を感じさせる。

後半に入り、早い時間帯に大宮ベンチは動く。まず55分、鈴木規郎に代えて石原直樹を投入。フォワードを投入することで、勝利への意思を明確にする。62分には中盤でのフリーキック。李天秀、藤本主税、村上和弘の3人のコンビプレーで、最後は村上の右足がゴールを狙う。鋭いキックは相手GKを襲うが防がれてしまう。直後の63分、青木がチャンスを作る。まずは市川とのワンツーから抜け出してシュート、続いて李天秀が中盤でのボールキープから、左サイドのウラのスペースへ抜け出した青木へスルーパス。青木はディフェンダーを交わしシュートを放つも惜しくも枠の右へ逸れる。青木はこの日、守備を落ち着かせるだけでなく特に後半の苦しい時間帯に積極的に前線に飛び出し、チームの攻撃の可能性を広げるプレーを見せた。それだけに「僕が一番チャンスを外した。申し訳ない」と悔しさをにじませていた。
また、李天秀も躍動した。77分には、ペナルティエリア内右で藤本からのパスを受けると、対峙したディフェンダーの間合いをはずすフェイントからシュートを放つ。これは惜しくも枠の左にそれてしまうが、スタジアムを沸かせた一瞬だった。

結果的にスコアレスドロー。互いに勝点1ずつを積み重ね、順位の変動はなし。今節で12位以下が勝点が接近しているにも関わらず、順位変動が全くなかったことが、逆に中位もしくは上位へ進出が可能だということを示しているのではないか。そしてここまでリーグ最少得点の大宮にとってみれば、この日の李天秀が見せた輝きは希望をつなぐものとなるはずだ。一方磐田は再開後6戦で未だ勝ち星なし。だが、清水戦以来の無失点ということとに収穫の声も少なくはなかった。監督が口にする攻撃の精度向上を望めるのであれば、決して下位に沈むチームではなさそうだ。

次戦はどちらも中3日での試合となる。暑い中の連戦、コンディション調整の難しい時期でもあり、プレーヤーだけでなく総合力の試される時期でもある。単に迫力あるプレーというだけでなく、采配を含むベンチワークも併せて注目していくのもおもしろそうだ。

以上
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