本文へ移動

今日の試合速報

ルヴァン 準々決勝 第1戦
ルヴァン 準々決勝 第1戦

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第21節 草津 vs 栃木】草津側プレビュー:北関東の覇権は譲れない。5戦無敗の好調・草津が宿敵・栃木を華麗に仕留める!(10.08.08)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
8月8日(日)J2 第21節 草津 vs 栃木(19:00KICK OFF/正田スタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch185 後06:50〜
☆ついに1等的中サポ登場!クラブ対抗totoリーグ投票受付中
----------
どっちが勝つ?Voter[8日16時現在、草津1738800票 vs 栃木77259票!]

ダービーの借りはダービーで返す。これがダービーの掟だ。

草津は4月11日の北関東ダービー・敵地栃木戦で開幕6試合目にして初の勝点1を獲得した。だが、勝点以上に大切なものを失った。それは「プライド」だった。草津は0−0で迎えた試合終盤に長身CB尾本敬を投入。パワープレーを仕掛けるのかと思いきや最終ラインに入れて、ゴールにカギをかけた。結果的に勝点1を得たが、宿敵・栃木相手に守りに入った部分は否めない。今、振り返ればそれが4月時点のチーム力だった。

あれから約4カ月、草津は蘇った。W杯中断前から復活の兆しは見えていたが再開後の3試合で2勝1分。中断前から数えると5戦2勝3分で、苦しみ抜いたリーグ序盤とはチーム状態が一変している。しかも再開後の3戦は4位・福岡、5位・鳥栖、6位・熊本という「昇格予備軍」から勝点をむしり取っている。今節は7位にへばりついている栃木から勝利を挙げて4位〜7位クラブを一網打尽にしたいところ。昇格争いムードに浸っている栃木に冷や水を浴びせる準備は整っている。

草津が復活を果たした要因は、ポゼッションをベースとしたスタイルを取り戻したことが大きい。リーグ序盤は攻守のバランスが取れずに試行錯誤を繰り返したが、ボールをつなぐという原点に戻ったことで自分たちのサッカーを確立した。「去年までの攻撃的なスタイルに、守備意識が加わり安定した戦いができるようになった」(熊林親吾)。速攻と遅攻、ショートパスとロングボール、プレッシングとブロックDF…攻守において臨機応変なサッカーを展開できるところが今の草津の強みだ。

草津は前々節鳥栖戦で4月25日岡山戦以来の無失点に抑えると前節熊本戦では完封勝利、2戦連続無失点で栃木との決戦を迎える。今季は開幕から守備陣が定まらなかったが中断明けから御厨貴文、有薗真吾のCBコンビを採用した。右SB田中淳、左SB佐田聡太郎との連携も試合ごとに上がり、完成度は高まる。栃木にはリカルド・ロボ、チェ・クンシクという2トップがいるが、草津はチームで囲い込んで無失点記録を3試合へと伸ばしたいところ。ラインをコントロールする御厨は「栃木の2トップは強さと速さがあるので警戒が必要。ペナの前で仕事をさせないようにしたい」と栃木対策のイメージを膨らませる。

攻撃のアクセントになっているのは、トップ下でラフィーニャの影武者となっている後藤涼だ。前線でキープするラフィーニャの背後からゴール前へと飛び出し、チャンスを演出し続けている。再開後の福岡戦ではPKを獲得し先制ゴール、前節熊本戦では、肩口に入ってきたクロスを、豪快なジャンピングボレーで叩き込んでみせた。「観てくれていた人も爽快だったと思うけど、自分が一番気持ち良かった(笑)。ゴールという結果を残してチームの順位を引っ張り上げたい」(後藤)。栃木はCBとボランチの間のスペースが弱点となっているだけに、後藤がバイタルエリアを突ければ栃木守備陣に綻びが生じるだろう。

今節の北関東ダービー・栃木戦は、草津のプライドを取り戻すための戦いだ。草津は現在18位で、7位栃木、14位水戸に遅れを取っている。だが、前節のゴールシーンが物語るように、最も魅力溢れるサッカーを展開している。恐れることは何もない。「栃木はいい順位にいて、良いチームだと思うが、ダービーなので絶対に負けたくない。前半戦はほとんどのチームに勝てなくて悔しい思いをした。いまはイメージを共有しながらサッカーができているので、どのチームとやっても戦える自信がある」(松下裕樹)。草津は、ダービーの闘争心を前面に出しながら、宿敵・栃木を華麗に仕留める。北関東の覇権は渡さない。それが草津の「矜持」だ。

以上

2010.08.07 Reported by 伊藤寿学
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/09/08(日) 00:00 ハイライト:清水vs長崎【明治安田J2 第30節】