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【J2:第19節 福岡 vs 岡山】レポート:必勝を誓った戦いもスコアレスドロー。福岡は悔しさを抑えて、次のホームゲームでの勝利を目指す。(10.07.25)

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7月24日(土) 2010 J2リーグ戦 第19節
福岡 0 - 0 岡山 (18:04/レベスタ/8,724人)
スカパー!再放送 Ch185 7/25(日)深00:00〜
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「選手たちは90分間に渡ってハードワークをしてくれたと思う。ただゴールを割れなかったこと、危険なシーンをいくつか作られたことは反省しなければいけない」(篠田善之監督・福岡)
「自分たちの戦い方、チームの戦い方のベースという部分に関しては、おぼろげながらではあるが掴みつつあるのかなと思っている。いいゲームができたんじゃないか」(影山雅永監督・岡山)

結果はスコアレスドロー。最後までどちらに転がるか分からない拮抗した試合は、ともに勝点1を積み上げる結果となった。しかし、両監督が発した言葉からは、その意味合いの違いが窺える。思い描くような戦いができずに勝点2を失った福岡。自分たちのサッカーを十分に表現して勝点1を奪った岡山。この日の試合は、そういう試合だった。

今シーズン最悪とも呼べる内容で前節の草津戦で敗れた福岡にとっては、勝たなければいけないホームゲーム。その思いが序盤のプレーに表れる。その違いが顕著に現れていたのが守備の部分だった。まずは三木良太、李東明の2トップにシンプルに当てて攻撃の起点を作るのが岡山の基本パターンだが、この2人をCBがハードマーク。そして、タイミングよくプレスバックするボランチと連携して挟み込み、岡山の攻撃の起点を封じ込んだ。前半に岡山に許したシュートはわずかに1本。相手を受けてしまってリズムを作れなかった前節の反省が試合展開に表れた内容だった。

しかし、全くと言っていいほど攻撃を作れない岡山も、守備面では前節同様に安定した戦いを見せる。岡山の戦いのベースは、相手に走り負けない運動量と局面で負けない力強さ。福岡が何度も繰り出す大きなサイドチェンジにも、豊富な運動量をベースに守備体型を的確に調整しながらバランスを整える。そして、福岡の攻撃の起点となる大久保哲哉に対しては、鋭い出足で囲い込んで前線にボールを収めることを許さない。前半、福岡に与えたシュートは3本。ボール支配率では劣ったが、ゲームのリズムは福岡に与えなかった。前節の水戸戦で見せた良さを、そのままレベルファイブスタジアムに持ち込んだ前半だった。

まずは狙い通りの守備で前半を終えた両チームにとっての後半の課題は、いかに攻撃を活性化させるかということ。そして、最初に福岡が攻撃のリズムを掴む。原動力になったのは後半からピッチに登場した高橋泰だった。「城後の良さを引き出すには前を向かせてボールを受けさせるというのがベスト。彼の良さを引き出すプレーをしようと意識していた」(高橋)。その言葉通り、縦の関係が良好になった2人を中心にボールが回り始め、両サイドからも積極的に仕掛ける場面が増えていく。
しかし、そのプレーもゴールには至らない。「結果的に惜しいシーンはなかった。流れを変えたというわけではなく、まだまだやらなければいけないことは多い」と高橋は反省を口にする。

対する岡山が攻撃のリズムを刻み始めたのは、城後がピッチを去ってから。暑さと激しい戦いの疲労が溜まる難しい時間帯だったが、球際で決して福岡に譲らず、運動量と攻守の切り替えの早さで福岡を上回ってゴールに迫る。キム テヨン、田所諒の汗かきプレーに支えられた堅い守備をベースに、ここぞというところで人数をかけてゴール前へ運ぶ戦いぶりからは、中断期間で鍛え上げられたことが十二分に感じられる。「1対1の戦い方や、攻守の切り替えの部分で相手よりも上回ること、相手よりも走ろうということなど、我々の根幹となる部分についてぶれがなくなってきていることで、攻撃の良さが少しずつ出てきている」(影山監督)。その言葉通りの試合展開だった。
惜しむらくは、それらのプレーがゴールに結びつかなかったこと。それはこれから始まる後半戦の課題と言うことだろう。

さて、2試合続けて勝点を落とした福岡にとって気になるのは、2トップの連携、選手間の距離感、前線と最終ラインの意思疎通等々、全体のバランスが微妙にずれ始めていることだ。その結果、攻撃面での閉塞感が感じられるようになり、この日も、意識した形で決定的なチャンスを作り出したのは、ロスタイムにポストを叩いた永里源気のシュートだけだった。まずは、この微妙なズレを修正すること。それが2順目に向けての課題になる。
試合後の記者会見で「目指しているものは勝点3だが、下を向く必要は全くないし、今日の勝点1を前向きにとらえて、また次に向けて準備をしたい」と語った篠田監督。次節(8月8日@レベルファイブスタジアム)にホームに迎える愛媛を破って再び上昇気流に乗ることを目指す。

以上

2010.07.25 Reported by 中倉一志
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