7月25日(日)J2 第19節 柏 vs 千葉(18:00KICK OFF/柏)
スカパー!生中継 Ch182 後05:50〜
--試合速報--
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「向こうは良いメンバーが揃っている。そのチーム相手にどこまでできるか、挑戦したい」。汗を滴らせながらも、爽やかな笑顔で田中順也はそう語った。
柏と千葉の勝点差は12。冷静かつ客観的に見れば、逆転は非常に困難な数字である。したがって、ともすれば驕り高ぶった言葉の1つや2つ飛び出してもおかしくないところだが、田中は「挑戦」という言葉を使うことで相手をリスペクトし、常に立ち向かう姿勢で日々の練習に取り組んでいる。若手選手たちが、こうしたギラギラした気持ちを持つからこそ、チーム内の競争意識が活性化され、17戦無敗という好成績につながっている。
前節、横浜FC戦では2度のリードを、それぞれ前後半のロスタイムに追いつかれる試合を演じ、痛恨の引き分けに持ち込まれてしまったが、それによってチーム全体には引き締まった雰囲気が取り巻いた。ネルシーニョ監督は、横浜FC戦を評し、「中断前のレベルの試合ができなかった」と述べた。そこがまず柏にとっての懸念材料だが、今節は中盤のバランサーである栗澤僚一の出場停止が解けるため、全体のバランスは横浜FC戦よりはずっと改善されるだろう。
今節出場停止のパク・ドンヒョクの代役は、成長著しい酒井宏樹が務めると思われる。酒井は昨年6月から約半年間ブラジルへ短期留学し、フィジカルコンタクトの強いブラジル人ストライカーと対峙して揉まれてきた。つまり、千葉のネットのようなタイプとは散々やり合ってきた経験を持つ。しかもシーズン開幕前のプレシーズンマッチ、ちばぎんカップでは近藤直也とコンビを組み、スタメン出場を経験しているため、酒井本人も「千葉の選手がどういう動きをしてくるか、イメージはできています」と話している。確かにパク・ドンヒョクの不在は痛いが、若手の起用術に長けたネルシーニョ監督のことだ、現在得点ランキング2位につける工藤壮人に引き続き、ここで酒井を覚醒させて、パク・ドンヒョク、近藤、そして怪我から戻った古賀正紘らとの、熾烈なポジション争いを促すのではないかという予感すら起こる。
むしろ勝敗を左右するポイントはパク・ドンヒョクの不在ではなく、サイドの攻防にあるのではないだろうか。右サイドバックの小林祐三は、今シーズンはことごとく相手のアタッカーを封じ込んでいるため、今回マッチアップするのが千葉の攻撃のキーマン倉田秋とはいえ、小林がそう易々とやられるとは思えない。となれば、ポイントはその逆サイド。左サイドバックの橋本和と千葉の右を務める深井正樹、もしくは太田圭輔とのマッチアップだ。特に橋本が「太田さんは運動量豊富でスピードがある。縦への突破を狙ってくるから、僕は縦を切ります」と話せば、太田もまた「ワタル(橋本)の特徴はわかりきっているし、ワタルも自分のストロングポイントを消してこようとするでしょうね」と、同じようなコメントを残しているのは面白い。
千葉の両翼をもぎ取ってしまえば、試合は柏の有利な方に傾くはず。札幌戦でも見られたように、後方からネットを狙った単調なクサビのパスを放り込ませれば守り方はぐっと楽になる。千葉はボールサイドに人数をかけるため、ボール支配率では千葉の方に分があるかもしれないが、反面、千葉に時折発生する守備バランスの欠落個所は大きな狙いどころ。しかも柏攻撃陣、ワンタッチスコアラーの工藤も、柏が誇る攻撃の“創造者”レアンドロ・ドミンゲスも、今年2月のちばぎんカップには出場しておらず、千葉守備陣とは初対決。これをアドバンテージにし、前線で翻弄したい。
「背水の陣」とばかりに日立台に乗り込んでくる千葉の決死の覚悟は要警戒だが、柏は今や2月に千葉と対戦した時とは別のチームである。難攻不落の日立台でホーム9連勝を飾り、いまだかつて誰も踏み入れなかった領域、「18戦無敗」の新記録更新を、柏は千葉ダービーを制することで樹立させる。
以上
2010.07.24 Reported by 鈴木潤
J’s GOALニュース
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