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【J2:第18節 岡山 vs 水戸】レポート:声援が押し込んだ、勝ち越しゴール。岡山が4月18日以来のホーム戦勝利で後半戦をスタート。(10.07.19)

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7月18日(日) 2010 J2リーグ戦 第18節
岡山 2 - 1 水戸 (19:03/カンスタ/7,855人)
得点者:24' キムテヨン(岡山)、27' 吉原宏太(水戸)、69' 三木良太(岡山)
スカパー!再放送 Ch185 7/19(月)後01:30〜
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積極的に点を取りに行く両チームの姿勢がゲームを面白くした。バイタルエリアでのチャンスシーン、両GKの印象的な好セーブとディフェンスの粘り強さ、ボランチの冷静な判断が、どちらに転がってもおかしくない展開を生み、サポーターの声がゲームと一体化した。「サッカーはこうでなくちゃ!」と思わせる要素が出揃って、観客満足度の高い好ゲームとなった。

岡山は、後半戦直前にファジアーノ岡山ネクスト(中国サッカーリーグ)から登録変更になったFW三木良太と、右サイドバック・山中誠晃が今季初出場し、布陣は第6節以来の2トップをとった。立ち上がりに勢いを見せたのは、水戸。前節からスタメン出場する中山悟志、左サイドハーフの遠藤敬佑らがバイタルエリアでボールをつなぎ、吉原宏太が裏に抜ける動きを繰り返す。

しかし岡山もサイドハーフの川原周剛、妹尾隆佑が走り、山中が駆け上がって、チャンスを作り出す。目まぐるしく陣地が入れ替わるテンポのよさ、守りに偏らない攻め合いの中で、先制したのは岡山。川原周剛はCKを蹴る前、「ここで決めておけば優位にゲームを進められる」と心して、ニアにいる相手選手の後ろに落とし、これをキム・テヨンが頭で合わせた。ボールは水戸GK本間幸司がハンブルして、後逸。ネットを揺らした。が、ゴール直後のゆるみを水戸は逃さず、岡山のパスミス、続くファウルからPKを得る。これを吉原が落ち着いて決め、あっという間にゲームは振り出しに戻った。

「PKで追いつかれて崩れかかり、その心の動揺が出たために水戸に支配されたが、後半からは切り替えることが出来た」(岡山・影山雅永監督)。24分と27分のゴールの後は、本間が失点を取り返す好セーブで岡山のFKを止めると、今度は岡山のGK真子秀徳が大胆に前に出て、シュートを打ちこまれる前にボールをキャッチするなど、両キーパーの技と意地の見せ合いも光った。

フィニッシュにいたる過程で効いたのは、岡山の場合は両サイドバック・野田絋史と山中の存在だ。水戸の場合は、西岡謙太、遠藤のタテにつなぐパス。その前段階で効いたのは、岡山の場合はキム・テヨンと田所諒の判断と展開だ。「声を掛け合いながら、バランスを取っていた」と言う田所は、クリアな視野を感じさせるボール出しとポジショニングを続けており、こういったべースの部分の濁りのないプレーが90分間ブレずに続くことは、岡山にとっての大きな力だ。

繰り返されたアタックが報われたのは、岡山だった。「ホームのあの歓声がなかったら追加点は、入っていなかった」(影山監督)。そのゴールは、「足に当たった感じ」(三木)のラッキーゴール。追加点を挙げると、それまでもスタジアムを充たしていた岡山の応援の声、手拍子はさらに大きく広がった。

水戸の選手の声としては、このゲームは「やってきた成果を試すゲームとして、悪い内容ではなかった」という内容が多かった。木山隆之監督は、ロングボールと速攻主体の岡山に対して、パスサッカーで相手を崩すという、自分たちのスタイルで攻め勝つことが出来なかったことを悔やみながらも、中断期間のトレーニング成果は認めている。

さて、そのロングボールについてだが、影山監督は「水戸の守備は粘り強く、人に対して厳しい反面、人に付くことでスペースが空くこともある。だからショートパスをつないで侵入できるに越したことはないが、それに固執することはないと選手に伝えていた」と試合後に話した。両チームのスタイルの違いについて考えてみるだけで、ごはん3杯はいけそうだ。

以上


2010.07.19 Reported by 尾原千明
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