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【J2:第18節 栃木 vs 東京V】レポート:リーグ戦再開後も敗戦を喫し、3連敗の栃木は上位から脱落。東京Vは2連勝で上位追撃の狼煙を上げた。(10.07.19)

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7月18日(日) 2010 J2リーグ戦 第18節
栃木 0 - 1 東京V (18:03/栃木グ/5,325人)
得点者:71' 平本一樹(東京V)
スカパー!再放送 Ch183 7/19(月)後09:30〜
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Jリーグ主導の経営体制になってから初の公式戦を迎えた東京ヴェルディ。選手達の心境の変化について問われた川勝良一監督は、こう答えた。

「営業やフロントがスポンサーをつかまえてくるのではなくて、現場は感動やいい試合内容をして順位を上げようとしている。現場とフロントは一体感を持ち、いい仕事ができている。それもゲームの入り方や、選手のモチベーションとして出ていたと思う」

「ひとつひとつの出足やアイディアが、彼らの方がアラートな感じがした」と、栃木SC・松田浩監督は東京Vのメンタル面の充実を0‐1の敗因に挙げた。個人技で勝る相手に対して気合や気迫など気持ちの面で劣ってしまっては、栃木が勝機を見出すのは難しかった。

だが、中断期間前の課題、試合の立ち上がりに難のあった栃木だったが、「最初の5分くらいはプレスをかいくぐり、パスも繋げていた」と、初先発の林祐征が言う通り、試合の入り方は悪くなかったし、勝点3への意欲も強く感じ取れた。ただし、再び林の言葉を借りれば、「勢い良くシュートを打てれば良かった」。相手ゴール前にボールを運びながらも慎重になったのか、肝心のシュートが打ち切れなかった。だから、脅威を与えるには至らず、手元に手綱を引き寄せられなかった。

一方、東京Vは老獪だった。得意のポゼッションで隙を伺いつつ、穴が生じると巧みに突いた。特にバイタルエリアへ再三、潜り込んだ河野広貴のドリブルとパスは有効で、栃木を混乱に陥れた。しかし、開始5分の菊岡拓朗の決定機をはじめ、3度の得点機を外すなど、東京Vも頭痛の種である決定力不足が災いし、ゴールは遠かった。

横浜F・マリノスから期限付き移籍してきた水沼宏太が前半だけで負傷退場し、代わりに高木和正が投入された後半。栃木はサイドが活性化され、幾分か盛り返す。入江利和がサイドを駆け上がる回数も目に見えて増えた。ところが、71分に被弾してしまう。飯尾一慶が放ったミドルシュートがクロスバーに当たった跳ね返りを、平本一樹に押し込まれた。ビハインドを背負った栃木は、75分にCKの流れからペナルティエリア内で廣瀬浩二が、77分にカウンターから左クロスをニアでリカルド・ロボが合わせるが、いずれも同点弾とはならずに、連敗を2で阻止することに失敗した。

今季2度目の連勝を飾った東京V。決勝点の平本は守備陣に全幅の信頼を寄せる。だからこそ、守備陣の期待に応えるために得点を取らなければいけないと思い至る。「あいつが頑張っているんだから、俺も頑張らなければ」。チームがいいサイクルに入っている証拠だろう。

持ち前のパスサッカーを磨きつつ、しかし得点力に乏しいならば、守備力を高め敗戦の確率を極力下げ、数少ないチャンスをものにして僅差で勝ち切るスタイルを貫く。現実を直視しながら、不足している「決定的な場面での勇気や技術」を養い、さらなる進化を目指す川勝監督。観衆の目を引くサッカーは段階を踏みながら、目指すべき場所に進んでいる。
 
“2度目の開幕戦”でも敗れ、3連敗で6位から7位に後退した栃木。好調時は苦戦をしいられながら、それでも先行逃げ切りのパターンに持ち込めたが、今は当時の満ち溢れた自信や雰囲気はない。やはり中断期間前の連敗が深く暗い影を落としている。「負けたことに関しては非常に残念だが、次の試合がある。どういう形でも勝つことで勢いが戻る」とは杉本真。とにかく1勝、勝点3しか現状は変えられない。そのためには、90分間、無失点に抑える、「堅守・栃木」の復活が絶対条件。3試合連続失点を食いとめた時、連敗も止まり、遠ざかっていた勝利も手にできるはずだ。

以上

2010.07.19 Reported by 大塚秀毅
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