本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第18節 千葉 vs 札幌】レポート:ボールへの強い執着心が見られず、攻守両面の課題を解消できなかった千葉は完敗。札幌はこの一戦の重要性をプレーで表現しての見事な勝利。(10.07.19)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
7月18日(日) 2010 J2リーグ戦 第18節
千葉 0 - 3 札幌 (19:03/フクアリ/15,716人)
得点者:5' 古田寛幸(札幌)、89' 古田寛幸(札幌)、90'+3 岡本賢明(札幌)
スカパー!再放送 Ch183 7/19(月)後03:00〜
☆貴方の予想でクラブを支援!クラブ対抗totoリーグ第2節投票受付中
----------
試合が終了すると、千葉サポーターからの大きなブーイングがフクダ電子アリーナに響き渡った。0−3という厳しいスコアに加えて、内容も乏しい、今季のホームゲームでは初めての敗戦。J1昇格に向けての再スタートでダッシュしたかった千葉だが、完敗だった。

立ち上がりから主導権を握ったのは、この千葉戦の重要性が選手に浸透していた札幌。ルーズボールへの反応、相手選手への寄せの速さで千葉を上回った。すると5分、CKのチャンスを得ると、その流れからMF古田寛幸が利き足とは逆の右足で思い切りのよいミドルシュートを打つ。これが決まって「千葉に攻めさせておいて、隙を突いて1点を取る」(札幌のMF芳賀博信)プランだった札幌が、試合開始早々に先制点を奪った。

札幌の出足の鋭さ、千葉ボールになると素早く帰陣してきっちりと作る守備のブロックに手こずった千葉は、序盤は苦し紛れのようなロングボールが目立った。だが、時間の経過とともに細かいパス回しができるようになり、ゴール前へ近づいていく。それでも、27分のMF倉田秋のシュートはゴールのサイドネットの外、35分のFW深井正樹のシュートは札幌のGK高原寿康がセーブと、前半は札幌の4本の倍以上の9本のシュートを打ちながら『1点』が遠かった。

千葉の江尻篤彦監督のハーフタイムコメントにもあった『粘り強く挑むこと』は、この試合を通してのテーマでもあった。後半の千葉は粘り強くボールをつないで得点機を作ろうとしたが、中央での強引な攻めが多く、札幌の『粘り強い』守備にパスをカットされることが多かった。その中で何度か得点機は作ったものの、75分のMF中後雅喜のミドルシュートはGK高原の好守に阻まれ、82分のMF伊藤大介の直接FKはゴールポストの横に、88分のFW青木孝太の決定的なシュートはクロスバーの上に外れてしまう。中断前には改善されつつあった決定力不足という課題が中断期間を経て改めて露呈した一戦となった。

一方、札幌は中断前には試合終了前の失点で引き分けてしまうことがあったが、今節はきっちりと追加点を奪って中断期間での成長を見せた。89分、右サイドをドリブル突破した古田が、今度は左足で豪快なシュート。「中学生の時からの自分の形」(古田)でのゴールで勝利をグッと引き寄せた。さらに、90+3分には千葉のDFマーク・ミリガンの不用意なバックパスに反応したMF岡本賢明がボールを奪い、最初のシュートはGK櫛野亮にセーブされるもののこぼれ球をもう一度シュートしてダメ押しとなるゴールをゲット。今季2回目の1試合3得点での勝利で第10節からの不敗を9に伸ばし、後半戦の戦いに自信がつく素晴らしい形で再スタートを切った。

守備の課題のセットプレーから失点し、決定力不足によるノーゴールと、千葉は中断期間での成長を見せられなかった。目についたのは攻守両面でのボールに対する執着心の無さ。セカンドボールを拾えず、マイボールをミスで失う。ボールを大事に扱い、サイドをうまく使っての相手が嫌がる攻撃、相手のボールを奪う守備をしなければ、勝点3を積み重ねるのは難しい。

以上

2010.07.19 Reported by 赤沼圭子
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/22(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田Jリーグ全ゴールまとめ【0720-0721】