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【J2:第18節 北九州 vs 熊本】熊本側プレビュー:初対戦となる北九州とのバトル・オブ・九州4戦め。熊本は中断期間に上積みした成果を示し、白星でリスタートを期す(10.07.18)

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7月18日(日)J2 第18節 北九州 vs 熊本(18:00KICK OFF/本城チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch183 後05:50〜
--試合速報--
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 南アフリカで行なわれたワールドカップは、日本代表の健闘もあって普段サッカーに興味を持たない多くの人をもひきつけた。しかしその間、我々の街を代表するプレーヤーたちは少しだけ身体を休めた後、未明に中継される好カードを見ることも――翌日のことを考え――我慢して、再び始まる戦いに向けトレーニングに打ち込んできた。5週間という中断期間は、短いようで長い。日本代表が短期間で変わったことを考えれば、この間に上積みできる要素は決して小さくなかったはず。いよいよ再開するJリーグの舞台で、その成果が試される。

 中断前までの熊本の成績を確認しておくと、7勝5分4敗の勝点26で7位。千葉との開幕戦、終了間際の同点ゴールで引き分けた勢いを維持し、1度の連敗を喫することもなくコツコツと勝点を積み上げてきた。中断前最後の試合となった17節・徳島戦での藤田俊哉の決勝ゴールも90+1分のもので、高木琢也監督が就任以来口にしてきた「最後まで走り抜く」という姿勢がゲームでも見られるようになっている。
 この成績のベースのひとつになっているのがプレシースンの走り込みだったわけだが、さらなる強化を狙い、この中断期間に行なった島原キャンプでも徹底的にフィジカルを鍛えた。熊本に帰って来てすぐのトレーニングや練習試合ではまだまだ疲れが残っている印象も受けたが、それも再開に向け徐々に回復。「ハードな練習をやりきったことで自信につながった」と、選手たちも口を揃える。
 もうひとつのテーマが、攻撃面の向上。昨シーズンまでより守備の意識が高まり失点が減ったことが現在の順位につながっているが、得点は16試合で15と1試合平均1点を下回っており、無失点でも勝点3を手にすることが難しい状況。リーグ後半は“決めるべき時”にしっかりとゴールを決め、確実に勝点を積み上げていく必要がある。そのことを踏まえ、まずはシュートの意識、そしてシュートにチャレンジする回数を増やすために、いかにアタッキングサードへボールを運びラストパスを送るかという部分に重点を置いた。「前半で良かった部分は継続して、それにプラスαで得点を増やすことに練習でも時間を費やしたし、どれだけ試合で出せるかが大事」と宇留野純は言う。だがやはり、試合は相手あってのもの。高木監督も「足りなかったところや、やって欲しい部分については意識して取り組んだ」と話しているが、「勝負事である以上、やってみないと分からない」とも口にする。

 J2では初めての対戦となる北九州は、順位こそ18位だが失点は20と熊本と2点しか差がなく、チーム全体の守備意識は高い。中断前の柏戦ではミスも絡んで0−2と敗れたものの、DFラインを高く保った意思統一された戦いぶりで首位と渡り合った。先週、島原で行なわれた九州チャレンジャーズリーグの鳥栖戦を見たが、コンパクトな陣形から素早いアプローチで2、3人がボールホルダーを囲む場面も多く、球際の強さと奪ってからの早さ、バイタルを空けると積極的にミドルを狙うといったゴールへの意識の高さもうかがえた。
 熊本も守備の安定が土台になっているが、ゴール前をケアするのみならず、中盤に君臨する佐野裕哉に対し「ボールを触らせてリズムを作らせない」(吉井孝輔)こともポイントのひとつ。その上で、練習でも頻繁に見られたサイドに開いてからのクロスに3、4人が入り込む形と、高い位置でタメを作って追い越す動き、タテとヨコの動きの組み合せで北九州守備陣を動かし、チャンスを数多く作りたい。

 さて、このゲーム、熊本にとっては今シーズンまだ勝ちがない『バトル・オブ・九州』1巡めのラストであり、また後半の行方を左右する上で「内容よりも結果」(宇留野)が求められる大事な試合。さらに北九州は、ニューウェーブ時代の九州リーグを共に戦い、また関光博、河端和哉、そして出場は微妙らしいが先日加入が発表された小森田友明と、熊本でプレーした3選手が在籍する馴染みのある相手。彼らの姿を見たいという思いもあってか、オフィシャルのツアーバスが8台出発することが決まっているそうで、本城陸上競技場のアウェー側スタンドは赤く染まることが見込まれる。
 16日の練習後、ワールドカップが選手たちに与えた影響について聞かれた高木監督は、「たくさんの人が応援していた様子を見て、支えられていることに対する気持ちや、サッカーをやってて良かったなと感じてくれてると、自然と力も入ると思う」と話した。選手たちがピッチを駆ける様を見る興奮に飢えてアウェーまで足を運ぶサポーターのそうした思いに応え、リーグ後半に向けて再び好スタートを切るべく、熊本が北九州に乗り込む。

以上

2010.07.17 Reported by 井芹貴志
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