人懐っこい笑顔。人一倍強い負けん気。菅沼実はサッカー少年がそのまま大きくなったような男だ。そんな彼の性格に加え、ジュニアユースからの生え抜き、そして筆者が以前インタビューを行った際の「ゴール前に行かないとボールは来ない」「シュートを打たなきゃ点は入らない」という言葉が印象的だったように、貪欲かつ純粋に勝利とゴールを欲するプレースタイルも相まって、菅沼は柏サポーターから絶大なる人気を誇っている。
その彼が磐田へ期限付き移籍することになった。
7月10日、柏のファン感謝デー『2010柏レイソルファン感謝デー〜日立台太陽祭(たいようさい)〜』が行われたこの日、イベントが行われる前に偶然にもスタジアム内で菅沼と出会った。軽く会話を交わしたが、彼は会話の最後に「磐田でがんばってきます!」と元気よく、いかにも彼らしさを漂わせながら言った。『太陽祭』の最後でも「チャンスを与えてくれたことに感謝しています。柏魂を持ってチャレンジしてきます」と会場に訪れたサポーターの前で挨拶し(『太陽祭』の模様はあらためてJ2日記でレポートします)、この彼の笑顔のスピーチに対して、スタンドでは涙するサポーターの姿も見受けられた。
冒頭にも書いたように、菅沼の負けず嫌いは人一倍強く、それがサッカー選手としての成長を促した。例えば、高校生だった頃のセンセーショナルなデビューを経て、必要な戦力だと思った矢先に、2005年にはブラジル留学へ、2006年には愛媛FCへ期限付き移籍に出された。だがスケールアップして柏に戻ってきた。また、2008年には一度レギュラーの座を失ったものの、夏場以降はサブに甘んじた悔しさをバネにポジションを奪い返し、なおかつチームトップとなる10ゴールを叩き出した。
そう考えれば今回の磐田への移籍もまた、力を伸ばす大きなチャンスでもある。幸い、サックスブルーのユニフォームとの相性は良く、特にヤマハスタジアムでは2試合で3ゴールを挙げている。相性抜群のスタジアムでのプレーは、きっとさらなる飛躍へつながることになるだろう。
そして磐田の選手・スタッフ、クラブ関係者、及びサポーターの皆さん、菅沼実をどうぞよろしくお願いします!
以上
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★柏リリース:菅沼 実選手 ジュビロ磐田に期限付き移籍
2010.07.11 Reported by 鈴木潤
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