世界中を熱狂の渦に巻き込んだワールドカップ。当然、水戸も例外ではなく、この中断期間中はワールドカップの話題で持ち切りであった。特に日本代表の健闘には、胸を熱くした選手たちが多いようだ。
中でも作田裕次は特別な思いを持って試合を見ていたという。日本代表として大活躍を見せた本田圭佑選手は星稜高校時代の1年先輩。一緒にプレーした仲だけに、「意識せずにいらなかった」と話す。
「昔からあんな図太い感じですね」と高校時代の本田選手のことを振り返り、「自分の幹がしっかりしていて、サッカーに対してすごく意識が高かった。個人的に彼から学ぶものは多かったですね。普通の高校生と違って、周りに対してすごく影響力が大きかった。でも、昔はあんなに得点力がある選手じゃなかったし、あんなに走って守備をする選手でもなかった。いろんなことを考えながらプレーしているんだなと改めて影響を受けました」と本田選手への思いを語った。
しかし、作田の本田選手を見る目はそれだけでは終わらなかった。「自分もブラジル(2014年大会)を意識しようと思ったんです」と言うのだ。
「今まで自分にとってワールドカップはまったく想像もつかないものだったけど、知っている選手がああいう場でプレーして現実味が帯びてきたんです。勇気を持てました。みんなには笑われるかもしれないけど、ブラジルを意識しようと思ったんです」と真っ直ぐな視線で口にしたのであった。
J2でプレーしている限り、「代表」は遠い存在である。しかし、今大会で先発を飾った11人中5人がJ2経験者である(※)。J2でプレーしていても、常に高い意識を持って取り組めばチャンスは回ってくるということの証拠と言えよう。ましてや作田はルーキーながらも開幕から全試合フル出場を果たし、いまや水戸の守備には不可欠な存在として成長している。高校時代には年代別の代表に名を連ねたこともあり、今後のさらなる成長を期待しないわけにはいかない選手なのだ。「常にその(ワールドカップに出たい)気持ちがあれば、絶対にレベルアップできるはず」と真剣な表情で語る作田のことを誰が笑おうか。
作田のことを笑うヤツは、豆腐にぶつかって死んじまえ!
※川島永嗣(大宮)、田中マルクス闘莉王(水戸)、駒野友一(広島)、松井大輔(京都)、大久保嘉人(C大阪)=所属はJ2当時の所属クラブ
以上
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2010.07.11 Reported by 佐藤拓也
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