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7月17日（土）J1 第13節 山形 vs 仙台（19:00KICK OFF/ＮＤスタ）
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2003年にはキエーヴォ・ヴェローナ、翌2004年にはラツィオと、かつてはイタリア・セリエAに属していたクラブとの国際親善試合を行なっていたことがある仙台。
あれから6年の時が経った今年、再び仙台は、ユアテックスタジアム仙台に海外の強豪を迎える。「アイリスオーヤマ＆やまやプレゼンツ 日韓親善マッチ ベガルタ仙台対浦項スティーラーズ」が、7月4日に行なわれる。
今回の相手は、お隣韓国・Kリーグの浦項スティーラーズ。昨年のFIFAクラブワールドカップUAE2009で3位に入り、今季のACLでも広島と同組だったグループリーグを突破。アウェイでの一発勝負となったベスト16の戦いでも、鹿島に勝利してベスト8へと駒を進めている。グアムでのキャンプを終え、リーグ再開に向けて準備を進めている仙台にとっては、腕試しの絶好の相手だ。
今回は浦項のチーム紹介をもってプレビューに代えることとしたい。
前述の通り浦項は、Kリーグを代表する強豪である。今年のワールドカップにも、DFキム・ヒョンイルとMFキム・ジェソンの2選手が韓国代表の23人に選出されている。今回の来日メンバーからは彼ら2人は外れているものの、先日磐田からG大阪への移籍が決まったFWイ・グノと共に予備登録メンバーに選ばれ、最終選考の直前まで代表に帯同していたMFシン・ヒョンミンはチームと共に来日。ボランチとして中盤の底で、高い技術を披露してくれるはずだ。
また今回の来日メンバーには、かつて韓国代表の中心選手として活躍した、日本のサッカーファンにもおなじみの選手が。キャリアの大半を欧州で過ごし、ワールドカップにも2002、2006年の2大会に出場。母国開催の2002年大会では、決勝トーナメント1回戦のイタリア戦で、0-1のビハインドだった終了間際の88分に貴重な同点弾を決めたソル・ギヒョンが浦項にはいる。
とはいえ、仙台のサポーターにとって最も注目の相手選手と言えば、やはり岡山一成になるだろう。本人は出場機会がなかったものの、泣き崩れる選手を抱きかかえながら自らも大粒の涙を流していた、2008年のJ1・J2入れ替え戦を最後に、仙台を去ることになった岡山。しかし昨年の天皇杯準決勝G大阪戦では、国立競技場まで仙台の応援に駆けつけるなど、今も仙台のチームとサポーターを気にかける姿を見せていた。
そんな岡山は仙台を離れた後、しばしの充電期間を経て昨年浦項と契約。そして昨年のクラブワールドカップ3位などに貢献した。そして今回、相手としてではあるが、再びユアスタで元気な姿を見せることになった。
2日に行なわれた公式会見に、浦項の選手を代表して登場した岡山は「ユアスタに帰って、ベガルタを相手に対戦したいとずっと公言し続けてきた。自分が現役の内にこういう機会が訪れたことで、とても楽しみにしています。僕自身、サッカー選手としてもう一度復活するために、すごく応援してくれた（仙台の）サポーターを敵に回して、ブーイングの元、思い切り暴れたいと思っています。明後日はベガルタを倒して、いい勢いをもって（Kリーグの）シーズンに挑めるように、僕はかなりガチ、本気の戦いをしようと思っています」とコメント。本人がこう言っているくらいなのだから、サポーターもここは「全力」で、かつての「ユアスタ劇場」主を迎えたいところである。
浦項はACLこそ勝ち進んでいるものの、リーグ戦では現在、15チーム中12位と低迷している。それゆえに岡山だけでなくチーム全体が、Jリーグと共に再開されるKリーグの戦いを見越して、浮上のきっかけをつかむべく積極的な戦いを仕掛けてくるはず。
だがそれは仙台も同じこと。グアムキャンプから帰ったばかりと疲労は残っているかもしれないが、中断明けのリーグ戦がさらに楽しみとなるような選手たちの活躍に期待しよう。
以上
