6月27日（日）林健太郎引退試合 甲府 vs 林健太郎とゆかいな仲間達（17:00KICK OFF/小瀬）
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ワールドカップで日本が決勝トーナメント進出を決めて盛り上がっているが、6月27日（日）は甲府にとってクラブ史上初の引退試合（17時キックオフ＠小瀬）が行われる。その栄誉を受けるのは06年から4シーズンプレーした林健太郎で、「林健太郎とゆかいな仲間達」と甲府の現役選手が対戦する。
「ゆかいな仲間達」のメンバーは、日本代表でもお馴染み・ミスターC大阪の森島寛晃、浦和のムードメーカー水内猛、スカパーのアンカー・野々村芳和、日本代表（加茂ジャパン）・広島・G大阪・C大阪で活躍しただけでなく、嫁が「岡元あつこ」さんですごくうらやましい柳本啓成ら、1972年生まれの同期元Jリーガーが中心。ほかには1学年下の前園真聖だけでなく、芸能界からは高校サッカーで競い合ったペナルティのワッキー（脇田寧人・市立船橋高OB）も参加する。そして、甲府OBからは阿部謙作（藤枝明誠高教員）、坂本武久（甲府ユースGKコーチ）、堀井岳也（札幌・育成スタッフ）、山崎光太郎（清水・スカウト）らに、現役選手では倉貫一毅（徳島）、宇留野純（熊本）、長谷川太郎（北九州）らが全国から甲府にやってくる。
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ワールドカップの最中にこれだけのメンバーが集まるのはすごいことで、テレビで仕事をしている人たちは忙しい中、スケジュールを調整して甲府にやってきてくれるので「ゆかいな仲間達」は「義理堅い仲間達」でもある。日本が決勝トーナメントに進出したことで、テレビの仕事などで急に参加できなくなる「ゆかいな仲間達」が出ることが心配だが、もしそうなっても十分なメンバー。「ゆかいな仲間達」の柱谷哲二監督には背番号「5」が用意されているので、日本代表の元祖・闘将のプレーも見ることが出来るはず。オランダ代表のロッベン（バイエルン・ミュンヘン）が見せたような、冷や水系のヒールパスも披露してくれるかもしれない。

林は前半を「ゆかいな仲間達」でプレーするのだが、出場予定選手のポジションを見ればGKは3人いるものの、DFが圧倒的に少ない。限りなく現役に近いGK・阿部がフィールドプレーヤーとしてプレーする姿を見ることができるかもしれないし、個人的な希望だけれど甲府の通訳のジュリオや主務やマッサーのプレーも見てみたい。
でも、林はお遊びのプレーでお茶を濁す気はない。現在は指導者の道に進むための経験を積んでいるのだが、引退試合が決まってからは週に最低でも3日、大学生（桐蔭横浜大）やJFLの町田ゼルビアユースや社会人を相手にトレーニングし、週末は試合に出ることもある。
「引退試合をしてもらえることに、すごく感謝している。甲府に移籍して良かった。引退試合でみっともないプレーはできないでしょ」と気合いが入っている。

前半のフォーメーションは柱谷監督と相談するそうだが、最初は体力を信用できないOB中心でスタートして、そこに現役選手を投入するプランで、最後にもう一度OBを投入する予定。FW・林もあり得るし、この時間帯に闘将・柱谷監督の「交代、俺」というシーンを見ることができそう。
後半は甲府でプレーするのだが、ケガ人は出場しないので甲府サポーターにとってはまだ試合に出られていない若手選手のプレーを見る楽しみがある。もちろん、J1で共にプレーした仲間との最後のプレーは林にとって最大の楽しみでもある。

「甲府ではいい監督に出会えたし、サッカーの視野が広がった。いいチームメイトにも出会えたし、サポーターの皆さんにもよくしてもらった。『ありがたい』の一言です」（林健太郎）

29日のパラグアイvs日本が楽しみだが、今週の日曜日は甲府のマエストロの引退試合で楽しもう。ワールドカップに刺激されたプレーも出るはず。

以上

2010.06.25 Reported by 松尾潤