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【J2:第17節 水戸 vs 草津】草津側レポート:北関東ダービーの勝利はロスタイムに消えた。草津は水戸の形振り構わないパワープレーに屈して無念のドロー。(10.06.14)

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6月13日(日) 2010 J2リーグ戦 第17節
水戸 1 - 1 草津 (13:04/Ksスタ/3,138人)
得点者:34' 御厨貴文(草津)、90'+1 大和田真史(水戸)
スカパー!再放送 Ch185 6/15(火)前05:00〜
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あのシーンを思い出すたびに、ショックがよみがえり、レポートを書く指が止まる。悔やんでも悔やみきれない失点だった。ワールドカップ中断期間前のラストゲーム・北関東ダービー水戸戦で奪い取るはずだった勝点3は、終了間際に勝点1へとすり変わった。苦しい時間帯に耐えられないチームの脆弱性は、まさに今季の草津を象徴していた。

Ksスタに乗り込んだ草津は、1トップのラフィーニャの下に菊池大介を配置する4−5−1のシステムで敵陣陥落を狙う。前節同様にボランチに廣山望、右サイドバックには崔成勇の両ベテランが起用され、ゲームを落ち着かせる。
ゲームは序盤から草津がポゼッションを圧倒的に支配する展開で進んでいく。左MF熊林親吾、右MF高田保則が流動的に動いてリズムをつくり、バイタルエリアへとボールを運んでいく。8分にはラフィーニャ、11分には高田保則、22分には松下裕樹が決定機を迎えるなどゲームは草津ペースで進んでいく。水戸は、小池純輝が得た決定機以外は限りなくノーチャンス、決定機を作れないまま時間を浪費していく。
草津の先制ゴールは当然の流れだった。34分、熊林がニアに入れた低いCKを菊池大介がヘッドで流す。中央へ流れたボールを右足で合わせたのは御厨貴文だった。「練習どおりのプレー。ゲームの流れが良かったので、良い流れをゴールに変えることができて良かった」(御厨)。DFながら虎視眈々と得点を狙っていた御厨の今季初ゴールで草津が1点をリードして前半を折り返す。

後半、立ち上がりにはGK常澤聡がチームをさらに盛り上げる。51分、吉原宏太が蹴ったPKを常澤が抜群の読みでストップ。「イメージはできていたので迷うことなく思い切り飛んだ」(常澤)。新守護神が繰り出したビッグセーブによって絶体絶命のピンチを逃れた草津は、息を吹き返したかに見えた。しかし、その後のチャンスを活かせないままゲームは終盤へ。するとチーム全体の足が止まり、攻撃的な選手を送り込む水戸に押し込まれていく。「水戸にロングボールを蹴られて、前向きではなく後ろ向きの守備になってしまった」(崔成勇)。

そしてロスタイム。守る草津、攻める水戸の一進一退の攻防となったゲームは、草津にとって悲劇に近い形で結末を迎える。パワープレー要因で前線に上がってきた大和田真史が放ったシュートが無情にも右ポストに当たって逆サイドのゴールネットへと転がり込む。形振り構わない水戸のパワープレーは予想できただけに、ベンチワークを含めてその対策が打てなかったことも悔やまれる。「ゴールが決まってしまった瞬間に頭が真っ白になった」(松下裕樹)。直後に鳴り響いた試合終了の笛と同時に選手たちは膝から崩れ落ち、勝利を信じて疑わなかったサポーターは一斉に肩を落とした。勝点1こそは得たものの、深いため息とブーイングが入り混じる悲しいゲームとなってしまった。

前半45分の戦いからはチームの進化が見て取れたし、チームが段階的に成長しているのは事実だ。しかし17節を終えて19チーム中19位。最下位という結果には、もはや何の言い訳もできない。試合後、植木GMは「誰かのせいにするのではなくすべて自分たちの責任。監督、コーチ、選手、スタッフがこの結果を真摯に受け止めて、何をしなければいけないのか考えなければいけない。後半戦は普通に頑張っただけでは上には上がれない。必死になってこの何倍もやらなければいけない」と語った。そして「中断明けから使えるように、何人かの選手を持ってくる」と戦力補強を明言。チームは約1週間のオフを経て後半戦へ向けて動き始める。前半戦で、選手、サポーターが流した涙を決して無駄にしてはいけない。

以上

2010.06.14 Reported by 伊藤寿学
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