6月13日(日)J2 第17節 水戸 vs 草津(13:00KICK OFF/Ksスタ)
スカパー!生中継 Ch186 後00:50〜
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まったくの他人事だが、北関東のライバルとしてここまでの草津の停滞ぶりはさびしいものがあった。最下位という結果だけでなく、内容もなかなか向上せず、草津の試合を見て感じられるのは悲壮感だけだった。お互いに切磋琢磨しながら高め合っていくのが本当のライバルとすると、ここまでの草津は残念ながら水戸に刺激を与えることができず、ライバルと認められる存在ではなかったと言わざるを得ない。上だけを見て戦っている水戸の視線には栃木しか入って来なかったのだ。今節、水戸が背負う使命はただ一つ。不調にあえぐライバルをコテンパンに叩きのめすこと。これまで積み上げてきたものの差を見せつけ、そして力の差を結果として示し、「ライバル」としての絶縁状を突きつけることである。
ただ、今の水戸が絶好調かと言うと、そうではない。前々節千葉戦でつかんだ自信は前節徳島戦で半減することとなっている。「自分たちのいいところを逆手に取られた」と木山隆之監督は振り返る。千葉戦の勝因となったのは積極性。特に左サイドバックに起用された保崎淳の果敢なオーバーラップが千葉撃破の布石となったが、徳島戦では保崎の上がった裏を突かれて失点を重ねることとなってしまった。「諸刃の剣」。木山監督は保崎の起用をそう表現した。
だからといって、攻撃を取るのか、守備を取るのかという問題ではない。大切なのは攻撃をしながらもいかにリスク管理できるかどうかである。保崎が入ったことによって、アグレッシブにサッカーするという水戸が目指すべきスタンスが前面に出ることとなっている。そこを失ってしまうのはもったいなさすぎる。だからこそ、今週木山監督は保崎をレギュラー組に入れたまま、紅白戦を行い続けた。そこで木山監督が選手たちに求めたのは、「バランスの整え方」である。センターバックには人を見ながらもスペースを埋めることを要求し、ボランチにはポジショニングの修正を行った。さらにはボールの動かし方に関しても「前向きでプレーできる選手が多くなるように」(木山監督)指示を送った。それらのことについて、木山監督は「次のステップに行くために大切なこと」と説明する。
これまでの水戸は積極的な戦いばかりをしてきたわけではない。むしろ、ゴール前に人数を固めるという守備偏重の試合の方が多かった。だが、それは水戸が目指すべきサッカーではない。大切なのは、勝敗よりもまず自分たちの目指すサッカーを表現することだ。守備一辺倒で引き分けに持ち込んだ第10節富山戦より、自分たちのよさを出そうとアグレッシブに戦って敗れ去った前節徳島戦の方が意味があると言えよう。自分たちが目指すべきサッカーをやろうとした上で負けたのならば、何が足りず、どう修正していくのかを考えられる。「次のステップに行くため」として木山監督が今節に向けてチームを立て直すことができているのも、選手たちが徳島戦でトライしたからに他ならない。「積極的なプレーは、やろうという意識がないと生まれないということを選手たちは分かったと思う」(吉原宏太)。
あとは「やっていることを結果に結び付ける」(村田翔)のみ。「前節のようなふがいない試合をやると、『このままじゃいけない』と意識が高くなる。そうした苦い経験を生かさない手はないし、生かさないと意味がない」と村田は力を込める。今節が終われば、約1カ月の中断期間に入るため、前節の苦い経験を生かすのは今節しかないのだ。逆に草津を叩きのめし、いい形で中断期間に入れれば、1カ月間いい形でチームを立て直すことができる。再開後には大きく成長した姿を見せてくれるに違いない。若き水戸には無限の可能性が秘められている。その可能性を開花させるためにも、今節の勝利は必要不可欠なのである。目指すべきアグレッシブなサッカーで草津を叩きのめした時、可能性の扉は開く。北関東の王者になるためだけではなく、自分たちがさらなるレベルアップを遂げるためにも、草津を踏み台にしなければならないのだ。今節は、そのための一戦なのである。
以上
2010.06.12 Reported by 佐藤拓也
J’s GOALニュース
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